パナソニックの「ドルツ ジェットウォッシャー」を買って9ヶ月たったので、遅まきながらレビューします。
もともと毎晩フロスで歯間磨きをする習慣があるので、フロスとの比較も一緒にしていきます。
結論を先に言うと……
- 洗浄力は紙一重。勝敗をつけるより、使い分けるべき
- ドルツの「口の中に滝があらわれるような爽快感」は唯一無二
です。
「フロスが1ピース500円とかで売ってるのに、わざわざ8000円近くするドルツ ジェットウォッシャーを買う理由あるの?」と思っている方の参考になれば幸いです。
ドルツ ジェットウォッシャーの概要
- 2週間で歯ぐきの健康を推進
- 歯間洗浄だけでなく、歯周ポケット洗浄や歯ぐきケアもできる
- じっくりケアしたい方に大容量+水流無段階強さ調整
要するに、歯専用の高圧洗浄機です。
強力な水流で歯の間や歯周の汚れを吹き飛ばし、ついでに歯茎のマッサージをすることで、歯と歯茎を健康・清潔に保ちます。
発売は2014年ですが、2019年8月5日時点でAmazonの「口腔洗浄器」カテゴリで売れ筋2位をキープしている、大人気ロングセラー商品です。
ドルツ ジェットウォッシャーを買った理由
- 「やると口からザリガニみたいな臭いが出てくる」という話
- 歯周ポケット洗浄など、歯ブラシ+フロス以上の洗浄力
- 普段のフロスの代わりになりえる?という純粋な好奇心
……という3点セットがそろって、衝動買いしました。
ドルツ ジェットウォッシャー のレビュー
まずはドルツ ジェットウォッシャー単体のレビューしていきます。
機能・性能:文句なし
水流の強さを事由に調整可能
5段階の目盛りは飾りで、無段階調整が可能。
最強にするとかなり水圧が強く、つまようじのお尻側でつつくのと同じくらい圧があります。
これだけ強ければ食べカスも吹っ飛ぶよな、と思いつつ、歯茎が弱い人には強すぎるかも、とも。
歯茎の状態や好みに応じて調整しましょう。
2種類のジェット水流
- ジェット:歯間洗浄
- バブル:歯周ポケット洗浄、歯茎マッサージ
用途によって使い分けできます。
ジェットを直接歯茎に当てると結構痛いので、歯と歯茎の間を洗うときは「バブル」にしましょう。
取り回し:扱いやすくできている
- クルッとまるまるケーブル類
- ヘッドは軽く、持ちやすい
- ノズルはワンタッチで交換可能
シンプルで無駄のない取り回しができるよう工夫されています。
使い勝手:準備と片づけで時間がかかる
本体の取り回しはよくても、使う前後に
- タンクに水を貯める
- (使う)
- タンクの水を切る
- ジェットを収納する
というステップが入るため、そこそこ時間がかかります。
また使うときの口の開け具合によっては、かなり水が飛び散ります。
まわりを拭くのが面倒と感じる方もいるかもしれません。
音:かなり大きい
かなり大きく「ヴーーーーーー」という音が鳴ります。
隣の部屋で子供が寝ていると使うのをためらうレベルです。
洗浄力:結構落ちるが完璧ではない
しっかり洗浄します。歯間の穴に水が通る感覚があり、歯にはさまった食べかすはほぼ吹っ飛びます。
とはいえ完璧というわけではなく、ドルツをやったあとフロスをすると、追加で汚れが取れることがあります。
特に歯と歯が密着している部分など、水の通りにくいところはフロスの一強です。
そのため、ちゃんと歯間洗浄するならドルツジェットウォッシャーとフロスを併用するのがよさそうです。
- 普段はドルツ ジェットウォッシャー
- 2~3日に1度はフロス
爽快感:すごい
使っているときは、口の中に滝があらわれたような感覚になります。
使用後は、歯間や歯茎だけでなく、口の中全体が浄化されたイメージに。
「南アルプスの天然水」「マイナスイオン」的な言葉がぴったりな爽快な気分になれます。
唇への影響:口を閉じたまま洗浄=神
冬など乾燥する時季は、
- 唇がパリパリして痛い
- 口の両端が裂けてしまっている
などの理由で大きく口を開けられず、フロスしづらいときがあるもの。
その点ドルツジェットウォッシャーは口を閉じたまま歯間洗浄できるので、冬でも唇をいじめずに済みます。
ドルツ ジェットウォッシャーとフロス(歯間ブラシ)の比較
比較項目 | ドルツ ジェットウォッシャー | フロス(歯間ブラシ) |
---|---|---|
洗浄力 | ||
手間・時短 | ||
大きさ・取り回し | ||
爽快感 | ||
唇への優しさ |
項目別に見ていきましょう。
洗浄力:引き分け
歯と歯が密着している部分の汚れは、フロスでしか落とせません。
一方、歯周ポケットの洗浄や歯茎マッサージはドルツがオンリーワン。
使い分けが必要という意味で、引き分けです。
時短:フロスの勝ち
「糸を引き抜いて使ったらポイ」にまさる時短はありません。
またドルツは機械なので、定期メンテ・洗浄も必要。
手軽さ・時短の点はフロスに軍配です。
大きさ・取り回し:フロスの勝ち
手のひらサイズのフロスに勝てる要素がありません。
ただこちらのハンディサイズであれば、いい勝負になるかと思います。
爽快感:ドルツの勝ち
「口が……浄化された……」と思えるドルツの圧勝。
フロスはたしかに歯間洗浄力は高いですが、使っていると口の中が乾くので、爽快感とは無縁です。
唇への優しさ:ドルツの勝ち
口を大きく開ける必要があるフロスに、唇への優しさはありません。
ドルツの勝利です。
ドルツ ジェットウォッシャーはこんな人におすすめ
そもそも歯間ブラシなんてやってないぜ!という方は、ぜひドルツジェットウォッシャーを使ってみてください。ものすごい臭い水が口から流れ出るはずです。
また口臭ケアと称してモンダミンやガムでごまかしている人。時間がたてば歯間の汚れが放つ悪臭が勝ちます。歯間ケアしましょう。
すでにフロスなどで歯間ケアをしており、歯周ポケット洗浄や歯茎マッサージなど追加でオーラルケアをしたい方もぜひどうぞ。
まとめ:歯間ケア習慣のきっかけにどうぞ
総合評価:
「フロスのかわりになるかも」という期待値からすると、残念ながら星3.5くらい。
とはいえこのガジェット、歯間ケアのきっかけになりやすいのはたしかです。
フロスをはじめとする歯間ケアは習慣づけが難しいもの。虫歯など痛い経験を理由に「マジメにやらなきゃ」と思う人がほとんどではないでしょうか。
しかしそれでは遅いんです。削った歯は戻ってきません。歯や歯茎が健康なうちにケアしておくべきです。
なのでぜひ、ドルツ ジェットウォッシャー買うこと自体を、歯間ケア習慣のきっかけにしてみてください。
安い買い物ではないため「買ったからには使わなきゃ」となりやすいですし、なにより「口の中に滝ができる」ような爽快感は続ける理由になると思うので。
以上「爽快感が桁違い、ドルツ ジェットウォッシャーのレビュー」でした。