Xiaomi Mi Note 10を買いました。
考えて考えて考え抜いた末の決断だったので、きっと同じ境遇の誰かにとって1cmくらいは考えの足しになるかもしれない、ということで、記録に残します。
Xiaomi Mi Note 10を買った理由
カメラ系が2つ、それ以外で3つ、です。
1. スマホに求めるものがカメラだったから
スマホとはもう10年以上の付き合いになりますが、これまでいろいろなレンジのスマホを使ってきました。
- エントリー:Huawei nova lite
- ミッドレンジ:Xiaomi Mi9T
- ハイエンド:iPhone 3GS/4S/5s、Pixel 2、OnePlus 6T
そうすると自分のなかでもいろいろ気づきがあるもので、たとえば
- スマホゲーム、昔やってたけど今はやらないなあ
- でもカメラの画質とか動画の手ブレはつねづね気になってきたっけ
- 画面の大きさは、最初は気になったけど結局6インチ以上も慣れたな
という感じに。
そして行き着いたのが、「ぼくにとって一番大事なのはカメラ性能だ」、でした。
Visual Coreに彩られたPixel 2の速写・高画質は感動しましたし、逆に拡大すると油絵のような塗りのOnePlus6Tは少しがっかりしました。
どれだけ高速でも、どれだけベンチマークスコアが高くても、どれだけデザインが優れていても、カメラが満足できないと残念感が拭えませんでした。
なので、カメラのベンチマークスコアDXOMARKで世界一を記録したMi Note 10は、ぼくには輝いて見えたんです。
それまでは、 OnePlus 7TやRealme X1 Proも候補になっていたのですが、この考えに至った時点で、次に買うスマホ候補の第一位に躍り出ました。
2. 「カメラ世界一」に惹かれたから
そう、世界一。自分が大事だと感じる分野で、世界一。これがめちゃくちゃ響きました。
世界一とはつまり、これまで使ったことがあるどんなスマホよりも美しい写真が撮れるってことですよね。
ぼくが過去にカメラ画質ではじめて感動をおぼえたPixe 2でさえ、DXOMARKは99点。Mi Note 10はそれをはるかに上回る121点です。心踊らないわけがないですよね。
ドキドキしながらDXOMARKのレビューを読みふけり、Mi Note 10の商品ページに載ってる作例を見て「嘘じゃなさそうだ」と思い、海外サイトの先行レビューを見ては「やっぱり間違いなさそうだ」となり……
そういったぼくの中での各種検証プロセスを経て、「カメラ世界一」を確信したため、購入を前向きに検討することにしました。
世界初の108MPというのは、あくまで加点要素でした
3. 値段が安かったから
でもやっぱり気になるのが値段、なんですが、ものすごく安いんです。
DXOMARKスコアが同じ水準にある他のスマホを見てみると、その違いは一目瞭然。
機種 | DXOMARKスコア | 値段(一括購入) |
---|---|---|
Huawei Mate 30 Pro | 121 | 131,000円 |
Mi Note 10 | 121 | 47,000円※ |
iPhone 11 Pro Max | 117 | 119,800円 |
Galaxy Note 10+ | 117 | 121,176円 |
Huawei P30 Pro | 116 | 90,288円 |
※Gearbestのフラッシュセール価格
有無を言わさずMi Note 10の圧勝です。
とはいえ、これはあくまでカメラ性能のみにフォーカスすると、という話。
他のスマホはカメラ以外のスペックが高いですし、ブランドも加味しての値段なので、単純な比較はできません。
でもカメラ性能を重視するぼくにとって、カメラ性能比のコスパは最も重要な指標だったんです。
この時点で、もはや9割以上の確率で買うモードに入っていました。
4. スペックが必要十分だったから
ただし、そこで踏みとどまってさらに検証するのがぼくが節約家たるゆえん。
検証スべきポイントは、「カメラ性能さえよければ10年前のスペックでも良い、なんてことはないだろ?」です。
なぜならカメラを快適に使うには
- 画像処理をタイムリーに行えるSoC性能
- 撮影した動画をしっかり保存できるストレージ容量・性能
- カメラアプリを素早く立ち上げられるメモリ
など、いわゆる「スペック」も最低限、必要になるからです。
しかし、過去にMi Note 10とほぼ同じスペックのXiaomi Mi 9Tを使った経験から、Mi Note 10のスペックはカメラを快適に使うのに必要十分だと判断しました。
具体的には……
SnapDragon730系列は、カメラの立ち上げや撮影画像の処理をさせるくらいなら全く問題なく使える性能を持っています。Antutu 20万点ですが、PUBGでもそれなりにサクサク動きますし、普段使いなら十分すぎるレベル。36万点レベル(SDM845)まで使ってみましたが、正直重いスマホゲームや動画編集をしないなら20万点以上は趣味の世界であって、ぼくにとってお金を出す意味がありませんでした。
カメラをメインで使うなら、メモリは6GBあれば十分です。そもそも6GBより上、8GBや12GBのメモリは、PUBGと荒野行動とCall of Dutyを切り替えつつ同時並行でプレイしながらYouTubeも見るくらいしないと使い切れない水準です(参考)。ぼくはそんな芸当ができる人間ではないですし、そもそも重いスマホゲームをやりません。
ストレージがUFS3.0でなく2.1である点を気にする人もいるかもしれませんが、体感スピードでいえばUFS2.1で十分です。UFS3.0の早さは、データをシーケンシャルに読み書きする場合のみ発揮されます。しかしスマホのストレージアクセスのほとんどはランダムアクセスで、ランダムアクセスで言えばUFS3.0と2.1の性能差は微々たるもの。しかも、仮に「ランダムアクセスをスマホ処理全体の2%、残り98%はシーケンシャル」という飛車角金銀桂馬落ちくらいでUFS3.0が有利になる仮定を置いても、UFS3.0とUFS2.1の性能差は体感できないレベルです(参考)。UFS3.0を感じられるシーンといえば、500MB超えの重いゲー厶をインストールする時や、バカでかい更新データをダウンロードする時に限られます(参考)。しかしぼくはスマホゲームはやりません。つまりぼくにとって、というより多くの人にとって、無理にUFS3.0を選ぶ理由はないと言えます。
ストレージは128GBで十分。ぼくの場合、保存するデータのほとんどは撮影した写真や動画で、それらはすべてクラウドストレージにバックアップしています(圧縮版をGoogle Photo、無圧縮版をAmazon Prime Photo)。なのでストレージが足りなくなったらローカル保存された写真や動画を消せばOK。その前提なら128GBは十分すぎて、むしろ64GBとかでもいいくらいです。
また画面のリフレッシュレート90Hzに惹かれる人もいるかもしれませんが、今60Hzで違和感なく使えているのに、無理に90Hzにしなくても問題ないでしょう。スマホゲームでeスポーツやっていて画面のリフレシュレートが反応スピードひいてはゲームの勝負を左右する……という場合はさておき、ぼくはスマホゲームをやらないのですから。
……という感じ。
これらスペックはSoCの種類を含めてすべて、以前使っていたXiaomi Mi 9Tと同じなのです。そこで一切の不満がなかったからこそ、Mi Note 10のカメラ以外の性能面に一切の不安がなく、買う理由の下支えになったのでした。
5. イヤホンジャックつきだったから
最後に、細かいですが、イヤホンジャックがついているのも加点要素になりました。
ぼくは普段は完全ワイヤレスイヤホンを使っていますが、大好きな有線イヤホンがありまして、週末時たま使いたくなるんです。
そのとき、イヤホンジャックがないとなにかと不便なものでして。
実は性能面を考えたときにはもう買うことを決めていたんですが、そのあとに「買って間違いじゃないよね」という気分になりかけたとき、「ま、イヤホンジャックついてるし」と心を落ち着けていました。
微妙な理由かもしれませんが、最後に出てくる一抹の不安を拭ってくれるポイントでした。
Xiaomi Mi Note 10の購入先
発売数日後、唯一のグローバルローンチ先であるGearbestで買いました。
まとめ:満足度高いです
というわけで、十分な考慮と検証を経て「これは絶対買ったら満足できる」という確信をもって、Mi Note 10を買いました。
実は今もうMi Note 10は手元にあって、カメラメインでゴリゴリ使い始めています。
後日レビューをまとめようと思います。
以上「Mi Note 10を買った5つの理由」でした。
※2019/12/02追記:レビュー記事を書きました