「スマホで撮るのはほぼ子供」
……というパパさん向けの記事です。
子供の動画を撮るときって、全然子供に集中できてないですよね?
- 画角は良いか?
- 子供は画面の中心か?
- 手ブレはないか?
など、撮影のことばかり気にして、目線はずっとスマホ画面……
かく言うぼくも2児の父。良い動画を撮影したい気持ちはよくわかりますし、ぼくもそうなりがちです。
しかしこれ、子供から見ると「パパ全然こっち見てない」なんですよね。
行くとこまで行くと「ママのスマホになりたい」と同じことになってしまいそう。
どうにかならないの?
解になりうるのが、ジンバルです。
ジンバルとは、一言でいえば高機能版の自撮り棒。
- スマホ角度調整機能により、適切な画角をキープ
- スタビライザーにより、走りながらの片手操作でも手ブレほぼなし
- 被写体追跡機能で、スマホを見続ける必要なし
特に本記事でご紹介する「MOZA Mini-S」はこれら機能にくわえ、
- 折りたためる
- 軽い
という特長があり、子供とのお出かけにサッと持っていけるのがポイント。
値段は1万円くらい(2020年3月7日現在)。子供とのふれあいと動画のクオリティを両立できると考えると、決して高くはありません。
ぜひ、お試しください。
MOZA Mini-Sの概要
- 軸制御範囲:ヨー軸(270°連続)/ チルト軸(200°連続)/ ロール軸(315°連続)
- 適用なスマートフォン幅:58-88mm
- バッテリー:内蔵18650タイプ、2200mAh
- 連続駆動時間:8時間まで
- 充電時間:約3時間
- アプリケーション:iOS版 / Android版
- 本体サイズ:開いたとき116×95×317mm、折り畳んだとき130×68×195mm
- 本体重量:約495g
MOZA Mini-Sが、子供を撮るパパにおすすめである理由
MOZA Mini-Sを使っていて思ったこと。
それは、「ビデオオヤジ」になりにくくていいなです。
「ビデオオヤジ」になりにくい
これまでずっと、動画はスマホ手持ちで撮影していました。主な被写体は、自分の子どもたちです。
しかし手持ちだと、どうしても手ブレが気になってしまい、ほぼ全神経をスマホに集中することに。
結果、カメラの先にいる子供へのケアがおろそかになってしまっていました。
たとえば撮影中は
- 「パパ!」と呼ばれても、返事が上の空
- 遊びながらの撮影だと、遊びに気が回らない
という感じ。
これ、子供からすると「ビデオオヤジ(動画ばっか撮ってて自分に構ってくれないパパ)」ですよね。
なので、撮影はなるべく楽に済ませて、そのぶん目の前の子供に集中するほうが、きっと子供は嬉しいと思うんです。
その点、一番気になる手ブレに気を回さなくてよくなるジンバルは、ぼくにとってありがたい存在に感じました。
「ビデオオヤジ」は、幼少期のぼくがビデオばかり撮っている父を指して作った言葉です
走る子供の撮影にぴったり
パパさんならわかってくれると思うんですが、ニコニコしながら走ってる子供の表情っていいですよね。
そんな姿をなるべく動画に収めたくて、ぼくはよく子供と伴走しながらスマホで動画撮影してます。
しかしこれ、ちょっと危ないんです。手ブレをおさえるために両手でスマホ、かつ目線は画面ですから、走る方向をちゃんと見られません。
そんなとき、スマホジンバルは救世主。
小走りでの片手撮影でも手ブレしないので、前を向いて伴走しながらもちゃんと子供をカメラに収められますし、なんならもう片方の手で子供に手を振ったりもできます。
子供とのお出かけにサッと持っていける
とはいえ、常にジンバルを持ち歩くのは難しいもの。サイズが大きければなおのことです。
しかしMOZA Mini-Sは、折りたためるんです。折りたたんでカバンにシュッと入れられる。サッと取り出してスッと使える。
なので、「子供と出かけるときとりあえず持っていく」ことができます。
結果、お出かけ先でもビデオオヤジ化しないまま撮影していられるんですよね。(もちろん常にとはいきませんが)
折りたたみ可能なMOZA Mini-Sだからこそできることです。
MOZA Mini-S詳細レビュー
以下、詳細レビューです。
付属品:ひと通り
- ジンバル本体×1
- ミニ三脚×1
- 折り畳む方法説明カード×1
- MOZA ステッカー×1
- マニュアル×1
- 収納バッグ×1
- スタビライザー充電ケーブル×1
- カメラコントロールケーブル×1
- ブラケットx1
必要なものはひと通り入っています。
外観・デザイン:そそる
なんとなくですが、自宅に置いてあるとデキる男感が出そう。
機能と使い勝手:多機能なので覚えよう
撮影開始までの流れ
説明書のとおり折りたたみを解いていき、スマホをとりつけて赤ボタンを長押ししてスイッチを入れると……
こんな感じになります。
この時点で、持ち手部分の角度によらず、スマホが水平に固定されます。
実際に持ってみました。持ち手が斜めになっていても、スマホの向きが一定であることがわかるかと思います。
撮影方法
撮影するには2つのやり方があります。
- 純正のカメラアプリを使う
- 専用アプリ「MOZA Genie」を使う
被写体追跡は専用アプリでしかできないので、特に理由がなければ専用アプリをおすすめします。
MOZA Genie
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モードチェンジ
いろいろなモードがあり、ジンバルのボタンを操作することで切替可能です。
- ずっと前向きモード(ジンバルをどう動かしてもスマホの向きが変わらない)
- 縦横だけ追従モード(ジンバルと一緒にスマホも上下・左右に向くが、傾きはしない)
- 全部追従モード(ジンバルの向きとスマホの向きが同期する)
ただこれら、初心者には小難しいので、左ボタンの2回押しで「1. ずっと前向きモード」と「3.全部追従モード」が切り替わる、とだけ覚えておきましょう。
それ以上のモード切り替えは、慣れてからでも大丈夫です。
実はスマホの充電もできる
MOZA Mini-Sは持ち手の部分にバッテリーが入っており、Micro-USBジャック経由で、スマホの充電ができます。
とはいえ2200mAhと容量少なめ。モバイルバッテリー的な働きは期待しないほうがいいかもしれません。
持ち歩きやすさ:◎
MOZA mini-sを公園に持ち出してみました。
小さく折りたためるため、シュッとバックに入り、サッと取り出せるのがかなり便利。
ジンバル用に収納具を準備しなくていいのは手軽で良いですね。
三脚パーツをつけたままでも十分コンパクトです。
手ブレのしにくさ:強い
以下4つのケースで動画撮影してみました。いずれもスマホの手ブレ補正が効く1080pの30fpsです。
- スマホ片手持ち・歩き
- スマホ片手手持ち・小走り
- MOZA mini-s利用・歩き
- MOZA mini-s利用・小走り
結果はこちら↓
- 歩き:変わらない
- 走り:MOZA mini-sの圧勝
最近のスマホは手ブレ補正が優秀とはいえ、片手で小走りしながらの撮影だとジンバルがないと辛そうです。
その点、MOZA mini-sはしっかり手ブレを吸収してくれるので、使っていて安心できます。
注意点:一部Androidスマホでは問題が……
ただし注意点もあります。
カメラが縦に並んでいる一部のスマホでは
- 一部のレンズが使えなくなる
- 軸が映り込んでしまう
という問題が発生します。
たとえば、カメラが縦に5つ並ぶXiaomi Mi Note 10の場合……
バランスが取れる位置に装着するとレンズが2つ潰れます。(一部レンズが固定具とかぶってしまう)
また……
メインカメラだと、画面左端に軸が映り込みます。カメラの位置が軸に近いためです。
これを解決するには、軸から遠い部分=スマホ上部のレンズを使う必要があります。Mi Note 10の場合、2倍ズームカメラです。
ただしMOZA Genieアプリから2倍ズームカメラを呼び出すことはできませんでした。なので撮影時はメーカー純正のカメラアプリを使うことになります。
したがって、Mi Note 10の場合、MOZA Genieアプリの機能である「被写体追跡」が使えません。これだと魅力半減です。
おそらく、Mi Note 10以外のカメラが縦に並ぶ系スマホでも、同じことが起きます。
結論、カメラが縦に並んだスマホはジンバルに気をつけよう、と覚えておきましょう。
iPhone 8だと問題なく使えました。カメラの位置的に、iPhone X以降でも大丈夫なはずです
まとめ:お出かけ時に持っていきたい
総合評価:
MOZA mini-sは、
- コンパクト
- 軽量
- 高機能
と、3点そろったスマホジンバルです。
カメラが縦に並ぶスマホだと問題が出るので星-1としましたが、iPhoneユーザなら星5でも良いと思います。
折りたためてコンパクトなので、出先でよく動画を撮る人、特に子供の動画を撮ることが多いパパさんは、試してみてはいかがでしょうか。
以上「MOZA mini-sレビュー | スマホで子供の動画を撮るパパ向け、持ち歩きやすい折りたたみ式スマホジンバル」でした。