提供:SpinFit
SpinFit様のご厚意で、同社の売れ筋イヤピース「SpinFit CP360」をレビューさせていただけることとなりました。
SpinFit CP360は、医療用シリコンを採用したイヤーピース。完全ワイヤレスイヤホンのフィット感を高めることで、より良い装着感や音の明瞭度を高めます。
実際に手持ちの完全ワイヤレスイヤホンで使ってみると、たしかに音の見通しや密度が改善しましたし、耳からすべり落ちがちだった機種も落ちなくなりました。
ただ、充電ケースに入るかを含めて実際に使えるかは機種によるため要注意。購入前「○○(機種名) SpinFit CP360」でググることをおすすめします。
・・・
というわけで、本記事内では、SpinFit CP360の特性紹介にくわえ、ぼくのお気に入り完全ワイヤレスイヤホンである
- Jabra Elite Active 65t
- SoundPEATS Truengine 3SE
- EarFun Air
をSpinFit CP360に換装してみた事例を紹介していきます。
SpinFit CP360の概要
注目ポイント
- 優れた快適性:医療安全性規格ISO10993を取得したシリコンを採用、長時間装着していても快適。
- ぴったりフィット:3Dクッション構造で耳の奥まで入りやすいし、遮音性が上がっています。
- 音質向上:バランスがよくなって、新しい音楽体験を味わうことができます。
- らくらく装着:装着方法は簡単。イヤーチップをSpinFitに変えてよりよいユーザ体験を実現。
仕様・スペック
- チューブ内径:3.6 mm
- 傘の高さ:XLは8.5 mm / Lは8.5 mm / Mは8.5 mm / Sは8 mm / SSは7.5 mm
- 傘の広さ:XLは14 mm / Lは13 mm / Mは12 mm / Sは11 mm / SSは10.5 mm
- 対応イヤホン:ノズル径が4-5.5 mmの完全ワイヤレスイヤホン
SpinFit CP360レビュー
それでは実機レビューです。
デザイン・質感:滑りにくいシリコン
透明なシリコンのなかに、サイズごとに違うカラーのホルダーがついています。
かわいい系のパステルカラーな点は、好みが分かれるかもしれません。
そのシリコン、触るとまるで指に吸い付くような感覚を覚えるくらい、フィット感(摩擦係数)が高いです。
ためしに電子黒板に置いて傾けてみたら、45度くらいまで微動だにしませんでした。
ちなみに(自分のなかでは耳から滑り落ちやすいと評判の)SoundPEATS Truengine 3SE標準のイヤーピースだと、最大で30度くらいでした。
大きさ:高さが結構ある
左から
- SoundPEATS Truengine 3SE
- Jabra Elite Active 65t
- EarFun Air
- SpinFit CP360(Mサイズ)
です。
耳側の穴の大きさは、SpinFit CP360は他と比べると小さめ。
イヤホン側の穴も、比較したなかでは一番小さい作りです。
一方……
高さを比較してみると、SpinFit CP360は一番高い部類でした。
これは、構造上の工夫に理由があります。
構造上の工夫:「くびれ」がキー
SpinFit CP360を裏返すと、内部に「くびれ」を持っていることがわかります。
この「くびれ」がくねくね曲がる(Spinする)ことで、イヤーピースが耳の穴の中で自由に向きを変えられる、ということ。
これが、SpinFit CP360の柔軟なフィット感の秘密です。
SpinしてFitする、ということですね
耐久性:未検証
少なくとも、使い始めて2週間で壊れることはありませんでした。
保証:30日間
Amazonなら30日間の保証がつきます。
いろいろな完全ワイヤレスイヤホンにつけてみた
いろいろな完全ワイヤレスイヤホンが家にあるのですが、特によく使っている
- Jabra Elite Active 65t
- SoundPEATS Truengine 3SE
- EarFun Air
の3つのイヤーピースをSpinFit CP360に換装して、装着感や音質の変化を見てみました。
全体的に共通して言えるのは、
- 装着感は、フィット感や軽さに改善が見られた
- 音質は、耳へのフィット感アップの結果として、音の明瞭感と密度が上がった
- ケース収納は、イヤホンによるので事前に利用者レビューを確認すべき
でした。
1つ1つ、詳しくお話します。
Jabra Elite Active 65t
- 装着感:特に変化なし
- 音質:高音の透け感と抜け感が増した
- ケース収納:できるが少し無理が必要
Jabra Elite Active 65tは、ナチュラルでありながらパワフルな音が特長の完全ワイヤレスイヤホン。
購入時期が2019年1月であり、本記事の初出時点(2021年1月)では2年モノ。かなりエイジングされている点を差し引いてください。(旧機種ですがまだまだ現役です!)
さて、換装してまず気づいたのが、イヤーピースの高さが違うこと。そして、Jabra Elite Active 65tのケースはジャストサイズで作られています。これはケースに収納できないのではないか、と。
が、結論、大丈夫でした。ケースのフタを閉めるとカチッと固定される構造が幸いし、力づくでケースのフタを閉めればちゃんと充電されました。SpinFit CP360がいい感じにひしゃげてくれたみたいです。(ケースがスリムな75tや85tでも、きっと同じだと思います)
装着感は、変化ありませんでした。もともとJabra Elite Active 65tは、耳全体でイヤホン本体を包み込むように設計されています。SpinFit CP360に換装してもそれは変わりません。
一方で音質は、全体的に明瞭になったように感じます。持ち前のグラマラスな中音はそのままに、高音域の透け感と抜け感が増したイメージです。
以上まとめると、Jabra Elite Active 65tのイヤーピースをSpinFit CP360に換装すると、ケース収納で少し無理をしなければならないが、使えないことはないし音質はよくなる、でした。
参考 Jabra Elite Active 65t レビュー | 見た目も中身もハイレベルな完全ワイヤレスイヤホン
SoundPEATS Truengine 3SE
- 装着感:飛躍的に改善した
- 音質:低音の密度が上がった
- ケース収納:問題なし
SoundPEATS Truengine 3SEは、解像度の高さが特長の完全ワイヤレスイヤホンです。
各音色がそれぞれの役割を果たしている様子と、それらが調和しあって1つの楽曲に調和・収斂される様子、それぞれがつぶさにわかる音を奏でます。
が、標準で付属するイヤーピースが「乾きがち」で、耳へのホールド力が弱いため、首を振ると落ちてしまいがちだったのが弱点でした。
そこでイヤーピースをSpinFitに換装すると、その弱点が消え去りました。耳にしっかりフィットし、落ちそうな様子が全くなくなりました。
くわえて、低音域の密度が若干上がったように聞こえます。よく言えば迫力が増し、悪く言えば解像度が若干減って音が丸くなった印象です。
とはいえ、持ち前の解像度の高さが失われたわけではなく。装着感アップ効果を考えると、標準イヤーピースよりSpinFitをつけたときのほうがはるかに快適です。
ケースに収納も問題ありません。標準のイヤーピースお同じ感覚で収納できますし、ちゃんと充電もされます。
以上のことから、SoundPEATS Truengine 3SEのイヤーピースをSpinFit CP360に換装すると、唯一と言っていい弱点がなくなるため、この組み合わせは超おすすめです。
参考 SoundPEATS Truengine 3SEレビュー | この音質はズルい。音の分解とバランスが秀逸な完全ワイヤレスイヤホン
EarFun Air
- 装着感:軽さがアップした
- 音質:全体的に明瞭さが増した
- ケース収納:ギリギリいける
EarFun Airは、基礎力おばけとも呼ぶべき完全ワイヤレスイヤホンです。
ANCや外音取り込みなど流行りの機能を無視するかわりに、スピーカー性能やフィット感、操作感やバッテリーなど、完全ワイヤレスイヤホンが備えるべき基礎性能が、きわめて高い水準でまとまっています。
つまり、もともと弱点が少ない完全ワイヤレスイヤホン。それをSpinFitで強化する……当然のことながら、さらに非の打ち所がなくなりました。
具体的には、まず装着時の軽さが増しました。EarFun Airは「うどんタイプのカナル型」で、耳穴の下部でイヤホンを下から支える形でイヤホンをホールドします。そこにSpinFitの摩擦力により、耳穴内壁へフィット感することでイヤホンを支える力が耳全体に分散しました。なので軽くなった、と感じるのだと思います。
また、音の明瞭さが全体的に増しました。低音の弾みと高音の透き通りが強化され、見通しの良い音になりました。
しかし良いことばかりでもありません。ケースに収納するとき、SpinFitが若干引っかかるので、少し押し込むようにしてあげなければならなくなりました。
精密機械をギュッと押し込むのはあまりスマートではないと個人的には感じてしまいますが、これは単に気持ちの問題で、フタを閉じればちゃんと充電されるので実害はありません。
以上のことから、EarFun AirのイヤーピースをSpinFit CP360に換装すると、気持ち的に微妙な点はありながら、もともと高い基礎力がさらに+10%くらい強化される感じだったので、この組み合わせは良いです。
参考 EarFun Airレビュー | 5,000円台と思えない。基礎力と完成度の高い、受賞歴も納得の完全ワイヤレスイヤホン
(参考)SpinFit CP1025も検討の余地あり
SpinFitには、AirPods Pro向けの専用モデル「SpinFit CP1025」もラインナップされています。
実はこちら、AirPods Pro向けと呼ばれていながらも、普通の完全ワイヤレスイヤホンにも使えてしまいます。
SpinFit CP360より背が低く作られているので、実はこちらのほうが汎用性が高いかも。
詳細は次の記事で紹介していますので、ぜひ見てみてください。
SpinFit 360はこんな人におすすめ
まとめ:気軽に試せる価格も嬉しい
総合評価:
装着感アップ効果を考えると、1,480円なら買ってみる価値はあると感じます。
一方、ケース収納の点で評価が分かれそうです。ぼくの場合、ケースにギュッと押し込むのが気分的に微妙だったので、完全主観で★-1としました。
ただ、少なくとも、手持ちの完全ワイヤレスイヤホンが耳から滑り落ちやすくて困っている人にはSpinFit CP360の試し買いをおすすめしたいです。イヤホンのフィット状況に気を使わなくて良くなり、精神的に楽なので。
一方、音質改善をメインの目的にすると、期待値にミートしない可能性もあります。音質の好みは人それぞれのため。あくまで「フィット感を高めることで、結果として音質が改善される」と捉えるのが良いでしょう。
以上「SpinFit CP360レビュー | 装着感による音質改善に。医療用シリコン採用の人気イヤーピースをいろんな完全ワイヤレスイヤホンで試してみた」でした。
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