2021 年 11 月発売のスマートウォッチ「SOUNDPEATS Watch 2」を発売日に購入したのでレビューします。
SOUNDPEATS Watch 2は、Watch 1の後継に当たるもの。
ソフトウェア面が荒削りすぎたがゆえ「看板に偽りあり」状態だったところが、すべからく改良されています。
結果として、5000円以下のスマートウォッチならトップレベルと呼べるほど優秀な機種に進化しています。
この進化は有名ブランドSOUNDPEATSだからこそ。ソフト面の改良は今後も続くであろうことから、これからも改良が期待できます。
モノとしてのみならず、スマートウォッチだからこその将来的な成長性を加味して、おすすめできる一品です
SOUNDPEATS Watch 2が気になった理由
前作SOUNDPEATS Watch 1から1年。どれほど進化したかを見てみたかったからです。
SOUNDPEATS Watch 1は、SOUNDPEATSが作る初めてのスマートウォッチでした。
幅広い機能を揃えつつ低価格であることから人気を博したものの、
- 機能は多いが「使える」 レベルではないものが多い
- ハートの作りは良いが、ソフトの作りが荒削りすぎる
など、風呂敷を広げすぎた感が否めませんでした。
とはいえ、SOUNDPEATSブランド。そんな品質で諦めるはずがありません。
1年あれば、機能性能ともそれなりに磨きあげられているはず。
その進化を実感したく、発売後すぐに購入した、というわけです。
SOUNDPEATS Watch 2の概要
注目ポイント
- SOUNDPEATSブランドの送る第2弾スマートウォッチ
- スマートウォッチに欲しい機能を幅広く搭載(心拍数計、睡眠計測、スマホ通知連携など)
- 昨今話題の血中酸素濃度計測に対応
仕様・スペック
- 全画面タッチスクリーン
- 1.24インチ HD画面
- Bluetooth 5.1
- バッテリー:220mAh(全機能有効で7日間、通常仕様で20日間)
- IP68防塵防水
- 主な機能
- 心拍計
- 血中酸素濃度測定
- 睡眠モニター
- 座り過ぎ通知
- オートライト
- 12種類トレーニングモード
- 着信通知
- SNS通知
- 天気情報
- 呼吸トレーニング
- タイマー
- ストップウオッチ
- 歩数計
- 音楽再生コントロール
- カロリー消費計
SOUNDPEATS Watch 2レビュー
それではレビューしていきます。
外観・デザイン:無駄なくシンプル
丸く大きなフェイスには若干ノッチがありますが、そこまで太くはありません。
ベルト留めにはSOUNDPEATSのブランドロゴ。
りゅうずのようなものはボタンです。
長押しで電源オンオフ、ちょん押しでホームに戻る、です。
裏側には各種規格の印字とセンサー類、充電端子が集まっています。
売りの一つである血中酸素尿道検索用のセンサーもこちらについています。
なお充電端子はこのように磁石でひっつきます。
重さ・大きさ:標準の範囲内
ぼくは身長172cmの男性ですが、
- サイズ感はちょうどいい(他の腕時計と変わらない)
- つけていて腕に重みは感じない
くらい。
ここは人によりけりですが、個人的には違和感ないです。
昔買ったアナログ腕時計の半分くらいの重さです
ディスプレイ:くっきり綺麗
アンチエイリアスが効いたくっきり綺麗なスクリーン。
発色や輝度が良く、視認性はしっかり確保されています。
フェイスが大きいので、腕を顔に近づけなくてもしっかり文字が読めます。
専用アプリからフェイスの切り替えが可能。
2021 年 11 月時点で42種類のフェイスが準備されています。
カスタムフェイスも作成可能。
時計の位置は固定ですが、お気に入りの写真を使える点は良いですね。
操作性:スムーズで使いやすい
操作性は悪くありません。
引っかかりなくスムーズに動きます。
フェイスが大きいので操作が楽だったり、エッジ部分がラウンド加工され操作時に指が引っかからないのも地味に嬉しいポイント。
操作方法も、スマホのスワイプに慣れていればすぐ覚えられます。
あえて欠点を挙げるとすれば、メニュー数が多く目的の機能にたどり着くステップ数が多い点。
横スワイプでショートカットできる機能をカスタマイズできると完璧でした。
アプリとファームウェアのアップデートに期待したいところです。
スマホ連携:発想次第で用途は無限
SOUNDPEATS LIFE
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色々連携できますが、代表的なもののみ紹介します。
通知連携、音楽操作、「スマホを探す」です。
通知連携
通知連携は、スマホのバイブに気づかないのを防げる便利機能。
スマホ側の通知表示からスマートウォッチ側のバイブ動作までのラグは1秒未満。いい感じにリアルタイムです。
ちなみに、ぼく個人的には通知連携がスマートウォッチの一番の用途です。
たとえば
- 特定の人からのLINEを通知させて取り漏らしを防ぐ
- Amazonほしいものリストに入れたもののセール通知に気づくようにする
などで利用すると捗ります。
汎用的な機能なので、工夫次第で色々できる発展可能性もお気に入りポイントです。
どのアプリの通知を出すかは、専用アプリSOUNDPEATS Lifeで細かく指定可能。
Androidの場合、AlexaアプリやTaskerを使うともっと細かく通知のコントロールができて捗ります。
音楽操作
スマートウォッチのフェイスでスマホで再生中の音楽を操作できる機能。
再生を一時停止、 曲送りや曲戻しなどができます。
スマホに有線イヤホンを繋いで音楽を聴いてるときに重宝します。
完全ワイヤレスイヤホンを使ってるときでも、耳タップよりスマートウォッチ操作の方がスマートな感じがしますね。
スマホを探す
スマートウォッチ経由でスマホの着信音を鳴らす機能。
置き場所を忘れたスマホを探すときに使います。
ただしスマホ設定が「着信はバイブで」になっていると、バイブだけです。
その設定を無視して着信音を鳴らしてはくれません。
無理やり音を鳴らす設定があれば完璧でした。
アプリのアップデートに期待したいところです。
フィットネストラッキング:一人前に育った
12種類の運動計測に対応。
よく使うウォーキング、ランニング、サイクリングはアプリ上でタブ化されており、すぐにアクセス可能です。
なお使われている地図は、前作SOUNDPEATS Watch 1時代の「高徳地図(中国国内向けのサービス)」からGoogle Mapsに切り替わった模様。
ただし、ルート情報は記録されないようです。運動中は表示されますが、運動が終わった後の記録を見るとルートが見られなくなっていました。
ただし、これを不便と感じるか、プライバシーへの配慮と感じるかはその人次第。
ぼくにとっては、ルート情報の記録は不要なので、無駄を削ぎ落とした良いバランス観なんじゃないかと感じています。
ちなみに、Google Fitなど他プラットフォームとの連携は非対応。今後の展開に期待です。
睡眠計測:無駄が削ぎ落とされてスッキリ
寝ている時にスマートウォッチをつけておけば、睡眠の質や種類を計測できます。
具体的には、総睡眠時間とレム睡眠・ノンレム睡眠の時間の配分がアプリで見られるようになります。
SOUNDPEATS Watch 1の専用アプリSOUNDPEATS Sportsでは、睡眠に関するアドバイスが表示されていました。
しかし新しいアプリでは具体的なアドバイスまでは表示しなくなったようです。
理由はおそらく、アドバイスがざっくりすぎて実質役に立たなかったから。(こちらのレビュー記事でも指摘しています)
こういった無駄を切り落とす決断をした点、個人的には高評価です。
むしろ情報が少ない方がすっきりするケース、あると思います
血中酸素濃度計測:安心材料として使える
昨今のコロナ情勢から注目されている血中酸素濃度も計測可能。
気になった時にすぐスマートウォッチから測れます。
常時計測ではない点は気になるかもしれませんが、安心材料にはなるかなと思います。
5000円以下ですし、これ以上を求めるのは厳しいかなと
電池の持ち:実測で5日間
スペック上は、フル機能で7日間。
実際ほぼフル機能オンで使うと、満充電から「充電してください」の表示が出る10%になるまで5日間でした。
ただし、これは
- スマートウォッチをあまり触らない
- フィットネストラッキング回数ゼロ
での結果です。
普段スマートウォッチを触る頻度が高かったり、頻繁にフィットネストラッキングを行う場合、もう電池の少し持ちは短いかもしれません。
ですが……
専用アプリSOUNDPEATS Lifeがめちゃくちゃスマホの電池を食います。
上記スクショは、アプリの指示に従って「電池の最適化」 をオフにしてからの電池残量の変化量。
SOUNDPEATS Lifeアプリが、22時間で29%、つまり1時間に1%以上電池を使ってしまっています。常駐系のアプリとしては異常な割合です。
原因はわかりませんが、「電池の最適化」をオンにすると消費量が正常化するため、おそらくバックグラウンドの通信や処理がとにかく重いのでしょう。
アプリのアップデートに期待したいところです
防水・防塵:強い
シャワーはもちろん、多少の水ポチャにも負けないIP68等級。
水気の多い場所でも安心して使えます。
ハード面がしっかりしている点はSOUNDPEATSならではです。
保証:1年
SOUNDPEATS Watch 2には、1年間のメーカー保証が付きます。
高価なアイテムではないですが、しっかり保証してくれるのは安心です。
実際に使ってみた感想
良かったところ
- 多機能
- ハード面がしっかり
- 看板に偽りなし
- 安い(5000円以下)
5000円以下のスマートウォッチとしてはトップ争いに入ったと言っていいのではないでしょうか。
個人的には、人気の定番品Mi Band 6と同じレベルで使えると感じています。
特に、各機能が謳い文句どおりに動作する点は評価すべき。
当たり前のことを当たり前にできる、といえばその通りですが、ちまたの同価格帯のスマートウォッチは「看板に偽りあり」が多いんです。
そんななか、買ってガッカリにならないよう作り込まれている点は「良かったところ」にリストアップしても良いと思ってます。
悪かったところ
- 専用アプリがスマホの電池を食いがち
アプリの指示に従って「電池の最適化」をオンにすると、スマホの電池をめっちゃ食います。
対策は、「電池の最適化」をオフにして運用すること。
アプリのアップデートで症状が治ると思うので今後に期待したいところです。
逆に、スマートウォッチ本体に悪いところは見当たりません。
もちろん、Alexa連携に対応していないなど、 高みを求めれば足りないところはあります。
が、5000円以下のスマートウォッチとしては十分なんじゃないでしょうか。
SOUNDPEATS Watch 2はこんな人におすすめ
まとめ:正統進化によりトップ争いに名乗り出た
総合評価:
現状でも十分使え、かつ今後の進化に大いに期待できる。その意味で良作です。
SOUNDPEATS Watch 2は、前作のWatch 1からだいぶ進化しました。
こここそが、SOUNDPEATSブランドが信頼できるポイントです。
悪いところをしっかり直してきてくれる。アプリのアプデやファームアップも期待できる。
結果として、SOUNDPEATS Watch 2は、5000円以下のスマートウォッチにおいてトップ争いに躍り出たと評して良いでしょう。
専用アプリのバッテリードレイン問題はアップデートに期待したいところ。これを加味して★-0.5です。
が、きっとSOUNDPEATSなら解決に向けて動き出してくれるはず。
Watch 2を使い倒しつつ、今後のアップデートにも期待していきたいと思います。
以上「SOUNDPEATS Watch 2レビュー | 5000円以下では筆頭級。さらなる進化も期待できるおすすめスマートウォッチ」でした。
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