提供:1MORE INTERNATIONAL LIMITED
メーカー様のご厚意で、2022年9月発売の1MORE SonoFlowをご提供いただきました。
SonoFlowは、音質も機能も上質なワイヤレスヘッドホン。
音質面では
- パンチ力と温かみの絶妙なバランス
- ハイレゾ認定も頷ける粒度感
と、1万円台前半という値段にふさわしいレベル。
これにくわえて、機能面では
- ANC搭載
- 専用アプリ完備
- 70時間の連続再生
と抜かりなし。もちろん有線にも対応。
専用ポーチもついてくるなど、音質で元が取れているのに機能や付属品でさらにお得な一品となってます。
ぜひチェックしてみてください。
1MORE SonoFlow概要
注目ポイント
- LDACコーデック対応
- 独自のQuietMax技術によるANC
- 70時間の連続再生
- 有線・無線両対応
仕様・スペック
- モデル: HC905
- ヘッドフォン重量:250 g
- ヘッドフォンサイズ:170 × 192 × 82 mm
- 電池容量:720 mAh
- 充電時間:80分
- 再生時間(ANC off時):70時間
- 再生時間(ANC on時):50時間
- インピーダンス:32Ω
- Bluetooth範囲:10m (開放空間)
- Bluetooth仕様:Bluetooth® 5.0
- Bluetoothプロファイル:HFP/A2DP/AVRCP
- 入力:直流 5 V / 1.1 A
- 作動温度:0℃~45℃
- 周波数範囲:2.400GHz~2.4835GHz
1MORE SonoFlowレビュー
それではレビューしていきます。
外観・デザイン:シックなダークグレー
本体は高級感あふれるダークグレー。とてもいい感じです。ハウジング内側の赤の挿し色も1MOREの赤ロゴとマッチしていて統一感があります。
また付属ケースも高級な作りをしていますね。ファブリック調の表面仕上、しっかり固いハードケース。ヘッドホンを大事に使ってほしい、とか、本体の高級感を損なわないように、とか、いろいろな配慮を感じます。
総じて、外観やデザインはシックでとても好感が持てます。
重さ・大きさ:軽い
重さは256g。軽いですね。つけていても重みを感じません。
大きさは、サイズ調整可能なのであまり気にならないかと。
管理人は172cmの男性ですが、問題なく装着できています。
装着感:ふわふわ
イヤーパッドがまるで布団みたいにやらわかで心地よいです。
本体の軽さもあいまって、装着感はふわふわ。マスクとメガネの上からつけても違和感ありませんでした。
かといって外部に音漏れがないように適度な密着感は確保されています。
3時間くらいつけっぱなしにしていても疲れませんでした。
いいバランスで設計されているなーと感じます。
接続:LDAC対応。有線もOK
BluetoothはSBCだけでなく、AACとLDACにも対応。
AndroidならLDAC。ハイレゾ音源も十分な粒度で奏でます。
iPhoneはAAC止まりですが、少なくともコーデックが邪魔になることはありません。
どうしても遅延や音質劣化が気になる場合、有線接続でも使えます。
利便性より音質を優先したいときがある。そんなユーザ層のこともちゃんとわかってる感じがします。
音質:絶妙なバランス感のフラットサウンド
第一印象は、きれいで大人しいフラットサウンドだな、です。
音域別の音量バランスは高=中=低。ヘッドホン自体は音質に集中し、音域強調はイコライザ機能に任せる、という役割分担なのでしょう。
では音質はどうなの?というと、上々です。1万円のヘッドホンにふさわしい音。臨場感と奥行きは並レベルですが、それ以外は全音域を通じて優しくディテールの工夫が光る上質な音だと感じます。
詳細は以下のとおりです。
音作りの印象
- 粒度感:上。1つ1つの音色が聴き分けられる。さすがハイレゾ。聴き込める
- 臨場感:並。左右の鳴らし分けは良い。包まれていると感じるほどではない
- 奥行き:並。平面的だと感じることがしばしば。等距離で音が鳴っている印象
- 明瞭感:上。遠くまで見通せる。ただし音が少し丸く、さっぱりさに欠ける
- 刺さり:上。丁寧に面取りされた優しいサウンド。安心して聴いていられる
- 響かせ:上。音が生まれてから消えていく様子をつぶさに追える。優秀
とにかく分離とディテール感が良いです。
一度に鳴る楽器の数が多い音楽で1つ1つの楽器の音色を追いかけてみる的な楽しみ方にぴったり。もちろん、少ない音色で魅せる楽曲を聴き込めます。
そして、聴き込むほどに「ちゃんとディテールまで作り込んでるな」と思えるのです。
「ハイレゾ対応」に相応しい上質さです
音域別の印象
- 高音域:絢爛と鮮明の間。きれいだが眩しすぎない都会の夜景を思わせる
- 中音域:楽器とボーカルがしっかり分離。ボーカル強め。バランスが良い
- 低音域:絶妙に優しく気持ちいいパンチ力。丸まりすぎず、尖りすぎず
よくぞこのバランス感を見つけ出したな、という印象です。
全音域を通じてとにかく優しく、安心感があり、いろいろな音楽を聞けば聞くほど「なるほど、だからこのバランスにしているんだ」と気付きます。
たとえば、少しボーカルが強いせいで他のイヤホンだと音割れ寸前までいく音源でも、SonoFlowは優しく面取りしたうえで、音域別のバランスを上手にとってくれます。
絶妙なバランス感です
ANC性能:体感で-38dB級
ノイキャン性能は、完全静寂とまではいかないまでも、十分に静かになってくれるかな、くらい。
過去いろいろとANCな完全ワイヤレスイヤホンを使ってきた肌感からすると、-38dBクラスかなと思います。
具体的には
- 2m後ろの金魚水槽のエアーが稼働する「ブー」音が消える
- 隣の部屋の洗濯乾燥機の「ゴー」音が消える
- 50cm先のキーボード打鍵時の「カチャカチャ」音は少し聞こえる
という感じ。中低音をよく打ち消すものの、高音は若干耳に残ります。
ただ、同じ-38dB級ならカナル型イヤホンのほうが静寂度は高いかもしれません。おそらく、やわらかなイヤーパッドや軽い装着感が密閉度を下げているのでしょう。
そもそも遮音性と装着感はトレードオフ。1MORE SonoFlowは装着感を優先しているのだと思います。
せっかく音質やANCがよくても、頭締め付けられて痛くなったらたまらないですもんね
専用アプリ:一通りのことはできる
1MORE MUSIC
1MORE Acoustic Technology(Shenzhen) Co., Ltd無料posted withアプリーチ
専用アプリ「1More」で、SonoFlowの設定やモード切り替えが可能です。
- イコライザ切り替え
- ANCモード切り替え
- ファームウェアアップデート
- マニュアルの参照
- 環境音の再生
アプリでできてほしいことは一通りできます。
2022年に入ってから、ワイヤレスイヤホンは専用スマホアプリがセットであることが前提となってきつつあるので、1Moreもそれにあわせてきたのでしょう。
ちなみに環境音の再生は、プレイボタンのタップから再生開始までかなり時間がかかります。海外のサーバから音源データを取ってきているせいかもしれません。Coffitivity(注:アクセスすると音が流れます)やYouTobeラジオあたりを使うほうが良いです。
マイク:十分な音質
静かな場所でのWeb会議なら、少し声は遠いながらも、自分の話し声はもれなく相手に伝わっていました。
が、サーキュレーターの強風に当たりながらや、車通りの多い騒音では、少し聞こえにくいようでした。
「高感度マイク」を謳っていますが、実力はあまり期待しないほうが良いです。
そもそもSonoFlowはヘッドホンなので、マイク機能はあくまでおまけ程度と考えるのが正しい気もします。
電池の持ち:十分
- ANCオフで70時間再生
- ANCオンで50時間再生
- 5分の充電で5時間再生
文句のつけようがありません。十分です。
特に、急速充電に対応しているところは個人的にポイント高いです。
耐久力・メンテナンス性:未検証
2週間くらいしか使っていないので、実際の耐久性やメンテナンス性は未検証です。
ただ、このふわふわのイヤーパッド、表面素材が柔らかいので結構すぐにヘタりそうな気がします。
あくまで肌感覚ですが、毎日使うと半年持たずに表面が崩れてきそうな予感。
あらかじめ交換用イヤーパッドの目星はつけておいたほうがいいかもしれません。
1MOREのショップページには交換用イヤーパッドの紹介はありませんでした。汎用品を使うことになりそうです
保証:1年
標準で1年間の保証がついています。製品登録で保証期間が伸びる、的なサービスはありません。
1万円前半となると、ヘッドホンとしてはわりといい値段なので、1年保証は安心できますね。
実際に使ってみた感想
良かったところ
- パンチ力と温かみの絶妙なバランス
- ハイレゾ対応に恥じない高精細な音
- 軽く、やわらかで、疲れにくい装着感
- アプリやバッテリーなど、付帯機能面が充実
- かなりしっかりした専用ポーチつき
悪かったところ
- イヤーパッドの耐久性が心配
1MORE SonoFlowはこんな人におすすめ
まとめ:十分な音質+αの良コスパ機種
総合評価:
音質と付帯機能、付属品のあわせると、総じて高いコストパフォーマンスを実現している良機種だと思います。
- 1万円台前半のヘッドホンにふさわしい高音質
- 機能性や付属品でプラスアルファのお得感を感じられる
これで1万円前半であれば、買っても損にはなりにくいのではないかな、と。
★-0.5の理由は、イヤーパッドの耐久性が気になってしまうから。心地よい装着感とのトレードオフではありますが、長く使うなら交換用イヤーパッドは取り揃えてほしかったところです。
1万円台のワイヤレスヘッドホンを探している方、ぜひ選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。
聴き込むほどおもしろいヘッドホンだな、と個人的には感じているので、ぜひ長く使っていきたいなと思いました
以上「1MORE SonoFlowレビュー | 全部入りなのに減点要素が少ない優秀なワイヤレスヘッドホン」でした。