Kailh BOX Silent Brown(以下、静音茶軸)を買ったのでレビューします。
ピンポイントの静音のみを最低限の価格で実現するタイプのGateron Silent Brown(静音茶軸)を基準とすると、Kailh BOX静音茶軸は、軸の上下動に滑らかさがプラスされています。
押下圧などのスペックがHHKBと似ていることから、まるでHHKB Type-Sのような打鍵感。これを分割キーボードを組み込んだら実質的に分割型のHHKBなのでは?と思うほど。
少し単価は高めですが、それだけの価値があるキースイッチだと思います。
個人的には超おすすめです
Kailh BOX静音茶軸が気になった理由
- 押下圧などスペックが、HHKBの打鍵感に近いKailh BOX Brown(茶軸)と同じである
- 静音軸を調べると、同じシリーズのKailh BOX Silent Pinkの評判がとても良い
ということから、HHKBの打鍵感に似た静音軸といったらコレなのでは?と考えたためです。
※管理人はもともと重度のHHKBユーザ
Kailh BOX静音茶軸の仕様
- タイプ:タクタイル
- 押下圧:45±10gf
- ストローク:3.6±0.3mm
- 接点:1.8±0.3mm
- プレートマウント(3ピン)
- 耐久性:8000万回押下可能
Kailh BOX静音茶軸レビュー
それではレビューしていきます。
外観・デザイン:円柱デザイン
名前のとおり茶色の軸。3ピンです。
Kailh BOXシリーズはステム(軸部分)が四角形というイメージがありましたが、本シリーズでは円柱形になっています。
形の差でなにが違うかは、試した範囲では感じ取れませんでした。
打鍵音・打鍵感:静かでなめらか
打鍵音はとても静かです。
静音ではないKailh BOX茶軸と比べると、
- 底打ち音:タッ → ンッ
- 返りの音:カッ → テッ
と、コトコト・カタカタ音が詰まった感じの静かな音が変わります。
くわえて、軸が上下するときの擦れ音も小さめです。無音ではないものの気が散るレベルでもありません。
静音性は優秀だと思います。
打鍵感は、心地よい弱タクタイルです。
底打ちが柔らかくなるのは静音軸で共通。
でもKailh BOX静音茶軸は、Geteron静音茶軸と異なり、
底打ち時の反動>タクタイルの抵抗力
という力加減になっており、結果としてキーを押し込んだとき指先に感じる着地感がとても自然です。
カサカサ音がそこまで大きくないことも手伝って、滑らかで心地の良いタクタイル感となっています。
スッと押し込んだらポコっと落ちていく様子はHHKB Type-Sの打鍵感覚ととてもよく似ています。
2年近くHHKB Type-Sを使ってきましたが、本当に打鍵感が似ています
耐久性:8000万回
8000万回の打鍵が可能な耐久性を備えています。
1日同じ軸を1万回打つ、という無理な想定を置いたとして、8000日=21年11ヶ月くらい持つ計算になります。
20年後って自分何歳なんでしょうね・・・と感じるくらいには耐久性はあるので、安心して長く使えると思います。
保証:なし
メーカー保証はありません。箱の中にも保証書は入っていません。
そもそもキースイッチは消耗品ですし、1つ1つで見ると単価100円いかないので、保証という概念はそぐわないでしょう。
ただ、Amazonで買うとAmazon標準の30日返品保証がつきます。
実際に使ってみた感想
良かったところ
- 底打ちと返りの音がほぼ無音になる
- 軸の上下動に伴うカサカサ音が小さめ
- 弱タクタイルで滑らかな打鍵感
悪かったところ
- 特になし
(あえていえば値段が高めなところ?でも価格相応の良さなので悪いともいえない)
Kailh BOX静音茶軸はこんな人におすすめ
まとめ:超おすすめ
総合評価:
HHKB Type-Sに近い打鍵感で、超おすすめです。
もともとHHKBに近い打鍵感でイチオシしていたKailh BOX茶軸の静音ということで、まさにHHKB Type-Sの代替という感じ。
たとえば7sProにKailh BOX静音茶軸を組み合わせれば、HHKB Type-Sの分割版に近い環境が実現できるのではないでしょうか。
その意味でも、HHKBから自作キーボードの世界に入っていく人にもおすすめできる良い軸だと思います。
以上「Kailh BOX Silent Brown(静音茶軸)レビュー | HHKB Type-Sに近い打鍵感で超おすすめ」でした。