IDOBAO×Kailh Elf Ultra Silent Tactileレビュー | 強タクタイルな静音軸。打鍵感は良好だが・・・

IDOBAO×Kailh Elf Ultra Silent Tactileレビュー

提供:mechkeys

NAE
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強タクタイルなのにウルトラ静音な軸?

という、ぼくの好みを撃ち抜くようなワガママなキースイッチを見つけました。

mechkeyさんのご厚意でサンプル提供いただけたので、詳しくご紹介します。

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本記事は商品提供を受けて作成しています

IDOBAO×Kailh Elf Ultra Silent Tactileが気になった理由

通常、強いタクタイル軸は打鍵音が大きくなります。

タクタイルバンプを超えるときにぐっと力をかけることになるので、その勢いで底打ちが強くなるためです。

にもかかわらず、IDOBAO×Kailh Ultra Silent Elf Tactileは

  • T1タクタイル(強タクタイル)
  • かつ、静音

だと主張しているのです。

どういう仕組なんだ?

本当にそうなのか?

確かめたくなったので、レビューすると決めたのです。

NAE
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商品タイトルにある「Ultra Silent」の仕組みを知りたかったのもあります

IDOBAO×Kailh Elf Ultra Silent Tactileの概要

出典:mechkeys.com
  • STEM: POM
  • MOUNT: 5 pin
  • MATERIAL: Nylon / PC
  • MANUFACTURER: Kailh x IDOBAO (Co-brand)
  • LIFE: 70 million times
  • COMPATIBILTY: Cherry MX and MX clones

IDOBAO×Kailh Elf Ultra Silent Tactileレビュー

それではレビューしていきます。

デザイン:Ultra Silentの秘密は・・・

グレーと紫。

RPGの後半に出てくる敵キャラを思わせる、落ち着きながらも力強い色合いです。

トッププレートが黒のMiniAxeに、XVXプロファイルの黒×紫版とあわせるとしっくりきました。

分解して静音機構を見てみました。

トップハウジングとボトムハウジングのステムが当たる部分にシリコンが貼り付けられています。厚みは目視で0.5mmくらい。これがUltra Silentの秘密です。

こちら、先日レビューしたRaw Coconut Latte軸と同じ仕組み。「そっかー」という感じ。

でもこのスタイルの静音機構はシリコンの厚みによって静音性と打鍵感(特に底打ちの感じやすさ)を調整できるのが強み。

IDOBAO×Kailh Elf Ultra Silent Tactileの場合、どのような調整になっているのか、楽しみです。

なお、ファクトリールブはされていませんでした。

これが結構打鍵音に影響します・・・詳しくは↓にて。

打鍵音:しっかり静音化されているが・・・

さて、どのくらいUltra Silentなのか。

静音性を確かめるため、手持ちの強タクタイル軸と音を比較してみました。

  • 左:静音ではない強タクタイルDurock Blue Lotus
  • 右:静音な強タクタイルIDOBAO×Kailh Elf Ultra Silent Tactile

底打ちと戻りの音がほぼ消えています。これならオフィスでも十分使えるでしょう。

ただし・・・

実際に3日くらい使いこんでみると、

  • 上下動で擦れ音がかなり激しく、打鍵音がシャカシャカする
  • 一部の個体では、金属音に近いチャカチャカ音がする

と、気になる部分も。

若干の擦れ音なら「これも個性」と解釈してルブには手を出さずにいたぼくですが、IDOBAO×Kailh Elf Ultra Silent Tactileは「もういい!ルブさせろ!」と思うほど。

もうしばらく使ってみて、やっぱりどうしても我慢できない!となったらルブしてみようかなと思います。

NAE
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とはいえ好みの問題ですし、擦れ音すら気になるような静かな場所で使う予定がない場合、実害はないと思います

打鍵感:T1かは微妙。でも十分気持ち良い

パッケージには強タクタイル(T1 Tactile)と描いてあるのですが、実際は標準より少し強いかな?くらいです。

実際のタクタイル感でいうと

  • Durock Blue Lotus(激強タクタイル):100
  • IDOBAO×Kailh Elf Ultra Silent Tactile(強タクタイル):75〜80
  • Gateron Brown(並タクタイル):50

くらい。

とはいえ、ドドドドドド!と連打する感じが気持ちいい点は変わりません。

ゲームで格闘キャラが連撃を入れているような、ジョジョで言うとオラオラなときな、そんな気分になれます。

なお静音用シリコンがあるので底打ちは柔らかめ。ただ、指先の感触としてはタクタイル感が7割・底打ちが3割。タクタイルならではのコリッとした感触はしっかり満喫できます。

総じて打鍵感は良好です。強めのタクタイルが好きな人は満足できると思います。

耐久性:7000万回

IDOBAO公式ページによると、7000万回の打鍵に耐えるそう。

単純計算で10年は持つので十分でしょう。

保証:メーカー保証はないけれど

メーカー保証はありませんが、mechkeysのWebサイトから買うと1年間の保証がつくようになります。

IDOBAO×Kailh Elf Ultra Silent TactileはAliExpressでも扱われていますが、もし返品などの保証サービスがほしいならmechkeysで買うと良いでしょう。

実際に使ってわかったメリット・デメリット

以上のレビューから、IDOBAO×Kailh Elf Ultra Silent Tactileのメリット・デメリットをまとめます。

メリット(良かった点)

  • 強タクタイルなのに静音
  • 打っていて気持ちいい

デメリット(悪かった点)

  • 擦れ音が大きい(とはいえ好みによる。個性として受け入れられるなら問題なし)
  • 擦れ音の大小に個体差がある

IDOBAO×Kailh Elf Ultra Silent Tactileはこんな人におすすめ

  • オフィスや外出先で自作キーボードを使う
  • まわりに打鍵音が響いてしまうのは避けたい。迷惑をかけたくない
  • 強めのタクタイルでドカドカ打鍵したい
  • 擦れ音は気にならない、または擦れ音が聞こえるような静かな場所で使わない

まとめ:良い。でももう一歩

総合評価:

強めのタクタイルかつ静音という時点でぼくの好みのど真ん中。なので★5です!

・・・といきたかったのですが、

  • 上下動の擦れ音が気になった
  • タクタイル感は期待より弱めだった

ので、0.5×2減らして★4としました。

とはいえ、これまで自分のなかでサイレントタクタイルの定番だったOutemu Silent Cream Yellowと並ぶほど気に入りました。

擦れ音をルブで解決すればパーフェクトかもしれないので、そのうち試してみたいと思います。

以上「IDOBAO×Kailh Elf Ultra Silent Tactileレビュー | 強タクタイルな静音軸。打鍵感は良好だが・・・」でした。

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