見た目につられて買ったけど意外と実力派でした
2024年1月にローンチされたPAIGU Cheese Mochaというリニア軸を買ってみたので紹介します。
PAIGU Cheese Mocha購入理由
2023年後半から、リニア軸の品質が全体的に底上げされました。
この進化を受けて最低価格帯の軸がどのくらいの実力を持つのか、試してみたくなりました。
なので「新しいリニア軸のなかでとにかく安い軸を」ということで、購入当時で35個840円=単価24円(110個セットは2,378円=単価21円)で売られていたPAIGU Cheese Mochaを買ってみたのでした。
他にも候補があったのですが、見た目がおもしろかったのでPAIGU Cheese Mochaを選びました
PAIGU Cheese Mocha概要
- Operating Force: 30±5gf
- Operating Life: 50 Million Cycles
- Contact Travel: 1.3±0.3mm
- Total Travel: 3.6±0.3mm
- Bottom Force: 43+5gf
- Switch Type: Pre Advanced Linear Switch
- Spring Spec: Long 2 Stages Spring
- Stem Type: Dustproof Stem
PAIGU Cheese Mochaレビュー
それではレビューしていきます。
デザイン:好みが分かれるかも
トップハウジングがチーズ、ステムとボトムハウジングでモカ、ですね。
名前も見た目も濃厚です。LED拡散窓が擦りガラス風なのも重厚さを醸し出していますね。
打鍵感もまた重厚なのでしょうか。
コンセプトにあった配色ではあるのですが、特にトップハウジングのチェダーチーズ的なオレンジは主張が強く、キーボード本体のデザインを選びます。
↑は黒一色でセットアップしたCorne Miniへの装着例なのですが、マッチしているかと言われると微妙です。
一方、Skyloong GK75のような茶系配色のキーボードならあうかもしれません。
中身の特徴は
- 二段階のスプリング
- ステム下部が三本足
の2つ。
これが打鍵音・打鍵感にどう影響するか、試していきましょう。
打鍵音:高すぎない軽快な音
タカタカと軽快な打鍵音です。
部類としては高音ですが、昨今流行りの「HiFiサウンド」な軸とは違って落ち着いた音域なので、耳に優しいように感じます。
とはいえ、悪く言うと軽薄な音でもあります。ストスト、トコトコといった低音まじりの上品な音が好みな人にはあわないかもしれません。
打鍵感:値段にしては高水準
打鍵感は、名前や見た目ほど重厚ではありません。むしろ軽い部類で、タカタカ打ち込めます。
軸ブレは極小で、ストスト落ちてなめらか。ルブされていないのに擦れや金属的な引っ掛かりを感じることもありません。
MMD Vivianと似た素直さで、Durock Black Lotusと近いレベルです。2023年のリニア軸の進化をフルに享受しているように思います。同じ金型使ってるんですかね。
単価24円でこの打鍵感なら満足できると思います。
耐久性: 5000万回。リーフは細い
5000万回の打鍵に耐えるそうです。
打鍵回数とは関係ないんですが、装着ミスでひしゃげてしまったリーフの足を直そうとしたらポキっと折れてしまいました。
昨今はリーフの足が折れにくいことをアピールする軸もあるなかで、PAIGU Cheese Mochaは特にそこらへんはケアしていないようです。
値段を考えるとしょうがないですね。
実際に使ってわかったメリット・デメリット
以上のレビューから、PAIGU Cheese Mochaのメリット・デメリットをまとめます。
メリット(良かった点)
- とにかく安い
- 値段比で考えると優秀な打鍵感
デメリット(悪かった点)
- 濃厚すぎる配色。特にトップハウジングのオレンジ色は人を選びそう
PAIGU Cheese Mochaはこんな人におすすめ
まとめ:デザインさえマッチすれば有力な選択肢
総合評価:
目を閉じて使う分にはコスパの良いリニア軸です。ただ色が濃厚すぎるのが特色でもありデメリットにもなっています。
ぼくの使っているキーボードにはデザイン的にマッチしなかったので、★0.5だけ減らさせてもらいました。
でもデザインがマッチする茶系配色のキーボードを使っているなら、単にコスパの高いリニア軸として活躍してくれます。そういう人には★5で良いと思います。
価格重視でリニア軸を探している方、選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。
以上「PAIGU Cheese Mochaレビュー | 高コスパなリニア軸。ただしデザインは人を選ぶ」でした。