コスパの高さで頭一つ抜けていた静音リニア軸「Outemu Silent Peach V2」の進化版が出ていたので買ってみました。
ざっくり言うと
- 静音性とコスパはキープしつつ
- 滑らかさが格段にアップし
- 各パーツも新しいものへリプレイス
と、中身は完全に別モノ。
自分的には今まで使ってきた他の静音リニア軸を大きく突き放して第一位。自信を持っておすすめできます。値段リーズナブルですし、ぜひどうぞ。
Outemu Silent Peach V3購入理由
- Silent Peach V2が、よく悪くも惜しかった
- その後、Outemuが製造を担当した他社ブランドの静音リニア軸をいくつも使ってみた(例1、例2、例3)ところ、だんだんレベルアップしてきていた
- そこで満を持してSilent Peach V3が出てきた
という流れを見て、
「これは他社ブランドのOEM生産で得た知見を自社の看板製品に全部突っ込んできたか?」
と思ったので、期待を込めて買ってみました。
購入したときは35個で1,500円でした。鬼のように安いです
Outemu Silent Peach V3の仕様
- Switch Type: Silent Linear Switch
- Operating Force: 40±10gf
- Pretravel: 2.0±0.6 mm
- Total Travel: 3.30 mm
- Spring length: 21 mm
- Stem Material: POM
- Top/Botto Housing Material: PA66
Outemu Silent Peach V3レビュー
それではレビューしていきます。
デザイン:半透明になってこなれた
Boxデザインのステム。Peachの名のとおり桃をイメージした配色です。
V2はハウジングが不透明でツルツルしていましたが、V3で半透明になり表面もマット加工されました。
ちょっとこなれたデザインになった感じです。
スプリングは21mm。他の軸より少し太めに感じます。ブレの少ない安定した反発が期待できそうです。
ステムは、シリコン製のバンプに粘度の強めなルブが施されています。これはOutemuならではの機構です。静音性と滑らかさを両立させ、ねっとり・しっとりした打鍵感を提供してくれます。好みは別れますが、個人的には好きです。
打鍵音・打鍵感:すごい進化
肝心の打鍵音や打鍵感は、ざっくりいうと
- 打鍵音:安定の超静音。強打しても大丈夫。金属音もゼロ
- 打鍵感:軽く、底打ちやわらか。なめらかさが格段にレベルアップ
です。
特にV2時代に少し気になっていた金属音と若干のタイト過ぎるかなという感触がなくなったのが大きいです。
V2はこれら2つがあっても「値段が安いししょうがないか」と折り合いをつける必要がありました。しかしV3はそんな諦めが不要で、純粋に高品質かつ低価格な静音リニア軸に仕上がっています。
実際の打鍵の様子はこちら↓
まとめ
総合評価:
Outemu Silent Peach V3は、Outemuの静音リニア関連技術の集大成と言える逸品です。
これまでOutemuが製造を担当した他社ブランドの静音軸をいくつも使ってきましたが、それらの良いところを全て吸い取って還元されたのがOutemu Silent Peach V3なんだ、と感じます。
というかこれ、Outemu がOEM生産している他社ブランドの静音軸を駆逐してしまうと思います。他社ブランドだとデザイン料や仲介料が上乗せされるものですが、Outemuがそれらの良いところを吸い取ったうえで直販したらそりゃ安くて良いものが出来上がるでしょう、と。
というわけで、狙い目です。荷重40g程度の静音リニア軸を探している方はぜひどうぞ。
以上「Outemu Silent Peach V3レビュー | 高コスパ静音リニア軸が外部進化を取り込んでレベルアップ」でした。