「XVXプロファイルのキーキャップに無刻印があればなあ」
そう思ったことのある人、けっこう多いんじゃないでしょうか。かくいう筆者もその一人。XVXのあの独特なシルエットと打鍵感に惚れ込みつつも、印字がガッツリ入ったデザインばかりで、無刻印推しとしては少し惜しい気持ちがありました。
そんな中、AliExpressをぶらぶら見ていたところ、ある商品に目が留まりました。
独特な角丸トップ、なめらかな曲線プロファイル、なによりも毎日見慣れたこの形状──どう見てもXVXだろこれ、と即ポチしてしまったのが今回のキーキャップです。
見つけたときの興奮は、まさに“沼”にハマった者だけが味わえるトレジャーハント。この記事ではその発見から開封、使用感までをレビューしていきます。
見つけたのはコレ:AliExpressの“隠れXVX”
商品名には「MDA」と書いてありますが、よく見てください。

写真を見る限り、これはどう見てもXVXプロファイルです。キーの高さやカーブ、傾斜の付き方など、筆者が過去に使ってきたXVXキーキャップと完全に一致。


実際に画像を比べてみました。左が今回の見つけたもの、右が今使っているXVXプロファイルのものです。完全一致していますね。
どうしても気になって購入してみたところ、やはり中身はXVXでした。商品説明との食い違いはあるものの、これは嬉しい誤差です。
ポイント:
- 写真が信頼できるかどうか、プロファイルに詳しい人なら判断できる
- AliExpressでは「表記ミス=掘り出し物」のケースも多い
AliExpressなので購入時は「念のため返品できない前提」で考えた方が安心ですが、今回は大正解でした。
開封レビュー:美しい、そしてミニマル



届いた実物を見てまず感じたのは、その圧倒的ミニマル感。
乳白色のベースに、純白の刻印がうっすら入っています。光の角度によっては見えるけれど、角度によってはほぼ無刻印。まさに「気配だけある無刻印」。
しかもこの印字、文字として読むには不十分なくらい淡い。にもかかわらず、全体のバランス感や質感には確かな存在感があり、人によっては完全無刻印よりもむしろ“使える美しさ”を感るだろうと思いました。
ちなみに素材はPBTで、手触りはさらっとマット。指紋もつきにくく、耐久性も申し分なさそうです。
打鍵感と実用性:やっぱりXVXだった




プロファイルについては、開封してすぐに「あ、やっぱりこれXVXだ」と確信。
指が自然に収まるあの段差感、指先をふんわり受け止める曲面。明らかにXVXの特徴です。
打鍵してみると、指先が吸い込まれるようなタッチ。第二関節を曲げるだけで全キーにリーチ可能で、段差が激しいOEMやCherryよりも打鍵が安定して疲れにくい。XVXプロファイルそのものです。2mm程度としっかりした厚みがある点も過去使ってきたXVXプロファイルと同様です。
刻印が薄すぎて識別できない?という心配もあるかもしれませんが、タッチタイピングができる人なら問題なし。
ただし、キーボードに不慣れな人には厳しいかもしれません。
誰におすすめか?
このキーキャップ、以下のような人には強くおすすめできます:
- 無刻印に憧れているけど、いきなり完全ブランクは不安な人
- XVXプロファイルのファンだけど、既存モデルの派手なデザインに抵抗がある人
- 無印や北欧風、白基調のデスク環境にマッチするキーキャップを探している人
逆に、以下のような人にはちょっと厳しいかもしれません:
- 見やすい刻印が必要な人
- RGBバックライトを活かしたい人(非透過なので)
おわりに:またひとつ、理想の形に近づいた
総合評価:
このキーキャップを見つけたときの気持ちは、「やっと出会えた」という感覚に近かったです。
XVXプロファイルという心地よさと、無刻印に近いミニマルな美しさ。その両立はなかなか難しいと思っていたけれど、まさかAliExpressの片隅にそれがひっそりと存在していたとは──。
「完全な無刻印にはまだ踏み切れないけど、美しさは妥協したくない」
そんな人にとって、このキーキャップはまさに“ちょうどいい無刻印”かもしれません。
とはいえ、”完全なる無刻印こそ至高”と考えている筆者としては、さらに踏み込んだ完全無刻印版を出してもらえると嬉しいな、と。そんなニッチな需要にも応えてもらえるよう、もっとXVXプロファイルがメジャーになっていってほしいな、と思いました。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
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