Chuwi Hi9 Pro レビュー | 高コスパな8インチAndroidタブレット

4.0
Chuwi Hi9 Pro CWI548 4G Phablet

提供:GearBest

Androidタブレット「Chuwi Hi9 Pro」が手に入ったのでレビューします。

Hi9 Proの注目ポイント
  • 普段使いに十分な性能(Antutuスコア10万)
  • 発色と視認性の高い2K IPSディスプレイ
  • なのにセール価格で1.5万円と格安

値段が安いぶん、カメラが微妙とか重いゲームは厳しいとか、目をつぶるべき点はあります。

しかし、Bluetoothキーボードとつなげて物書きしたり、Kindleアプリで雑誌を読むなど、ぼくの想定していた用途にはピッタリ。

長くつきあっていきたいと思える、良いタブレットでした。

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本記事は商品提供を受けて作成しています

そもそもChuwiってなにもの?

Chuwi Hi9 Proの外箱写真

Chuwiは2004年創業、中国深セン発のガジェットメーカー。SurfaceそっくりのWindowsパソコンやAndroidタブレットを主に扱っています。

最近はクラウドファンディングサイト「Makuake」でプロジェクトを立ち上げるなど、日本での活動にも力を入れているようです。

なお本家中国のガジェット通販サイト「Gearbest\」での平均レビューは★4.6。かなり高い評価を受けています。

参考 Chuwiの製品一覧はこちら

Chuwi Hi9 Proの概要・スペック

Hi9 Proは、8.4インチのAndroidタブレット。Chuwiの扱うタブレットで最も小さいサイズです。

主なスペックは以下の通り。CPUが10コアである点、解像度が2Kある点以外、きわだつポイントはありません。

項目スペック
OSAndroid 8.0
CPUMediaTek Helio X20 10コア
メモリ3GB
データ容量32GB eMMC
MicroSD最大128GB
ディスプレイ8.4インチ、IPS液晶
解像度2560 x 1600(2K)
フロントカメラ800万画素
インカメラ500万画素
バッテリー5000mAh
サイズ21.5cm×12.6cm×0.6cm
重さ384g
Wi-Fi802.11 a/b/g/n/ac
2.4GHz/5.0GHz デュアルバンド
対応バンドGSM: band 2/3/5/8
WCDMA: band 1/2/5/8
LTE: band 1/2/3/5/7/8/20
LTE: band 40

SIMカードを入れて使うなら、対応バンド的にソフトバンクかワイモバイルになるでしょう。

もっと細かいスペックは、GearBestの商品ページからどうぞ。

Chuwi Hi9 Proのレビュー

同梱物:最低限

Chuwi Hi9 Proの同梱物
  • 本体
  • USB-A~USB-Cケーブル
  • 電源プラグ(EU仕様)
  • SIMピン
  • 説明書・保証書類

電源プラグは端子が丸いEU仕様。日本のコンセントには入りません。

ただ電圧の仕様が特殊なわけではないので、USB-A出力ができる手持ちのもので代用できます。

Chuwi Hi9 Proに同梱された品質チェック書類

日本製品ではなかなか見ない品質チェック通過証書がついていました。

中国メーカー品はいまだ「安かろう悪かろう」のイメージが根強いもの。これも安心してもらう努力なのかもしれません。

外観・デザイン:良い

Chuwi Hi9 Proの背面

背面は少しマットに加工された樹脂製。

黒のボディに銀色のライン、中央下の金色のロゴと、ゴージャスな色あいです。

Chuwi Hi9 Proの背面ロゴ付近アップ

背面下方にはロゴと各種認証。技適マークもついています。

Chuwi Hi9 Proのリアカメラと赤い電源ボタン付近

左上にカメラ、電源ボタン、音量ボタン。電源ボタンの赤がいいアクセントになってます。

本体のカーブの関係でカメラがでっぱっているように見えますが、本体を平置きしてもガタつかないようになっています。

Chuwi Hi9 Pro上部の差各種込口アップ

上側に、充電用のUSB-C、イヤホンジャック、SIMカードスロットがまとまっています。

Chuwi Hi9 Proの薄さ

厚さ6mm。カバーをつけたスマホと同じくらいの薄さです。

Chuwi Hi9 Proのフロントカメラ付近

前面上部にフロントカメラとスピーカー。最初から画面保護シートが貼られていました。

処理性能:普段使いには十分

GearBestの公式ページには「Gaming Terminator」という謳い文句が踊っています。

しかし各種ベンチマークスコアを実測してみると、実力的には普段使い向けレベルと言えそうです。

Antutuスコア:10万点

Chuwi Hi9 ProのAntutuスコア
  • 総合:101922
  • CPU:45614
  • GPU:24557
  • UX:25946
  • メモリ:5805

2018年夏発売のミッドレンジスマホである「Huawei P20 Lite」と同じくらい。iPhoneでいうと6とSEの間です。

ネットやSNSなど普段使いには十分ですが、最新の重たいゲームアプリは厳しい水準といえます。

GeekBench:マルチコアが高得点

Chuwi Hi9 ProのGeekBenchスコア
  • シングルコア:1775
  • マルチコア:4506

1つ1つのCPUは弱いものの、10コアあるのでマルチコアの点数はかなり高く出ました。

具体的には、シングルコアはiPhone 6と同等ですが、マルチコアはiPhone SEくらいです。

カメラ性能:中の下

自然光での撮影

Chuwi Hi9 Proのフロントカメラで撮影した写真

800万画素のフロントカメラは、一昔前の安いコンデジという感じ。

色味はともあれ、フォーカスが当たりづらく、撮影しててイライラします。

Chuwi Hi9 Proのバックカメラで撮影した写真

500万画素のインカメラも同じ感じです。

夜、照明下での撮影

Chuwi Hi9 Proのフロントカメラで撮った写真

電球色の照明の下でフロントカメラで撮影。

ブレてフォーカスがなかなか当たらず、色味もやたら黄ばみます。

Chuwi Hi9 Proのフロントカメラで撮った写真

インカメラは、色調は自然に近いものの、フォーカスをあてるのにかなり苦労する点は同じ。

カメラはいずれも撮影目的ではなく、ビデオ通話で使うくらいがちょうどいいようです。

電池:普通

Chuwi Hi9 Proの電池の持ち

電池容量は5000mAh。機内モードでWiFiのみ有効にした状態、1日1.5時間使うくらいで3日持ちました。

ヘビーに使っても1日は持つ水準だと思うので、可もなく不可もないレベルです。

Chuwi Hi9 Proの使い心地

重たいゲーム︰厳しい

美麗な3DCGが特徴のスタイリッシュRPG「Destiny Knights」をプレイしてみました。

オートプレイは結構ヌルヌル動くものの、操作のレスポンスにはラグがあります。

リアルタイムバトルや、タイミングがシビアな音ゲーは正直厳しいレベルです。

またジャイロスコープセンサー(傾き検知機能)がついていないため、傾けてプレイするタイプのゲームはプレイできません。

ベンチマークスコアの通り、ゲーム用途を想定しないほうが良いです。

とはいえ……

ネットやSNS:快適

Chuwi Hi9 Proを横画面で分割してみたところ

画面を二分割してネットサーフィンやSNSをマルチに使ってみました。

CPUが10コアある=複数アプリの同時処理に強いだけあって、引っかかりや処理落ちは全く感じず快適です。

Bluetoothキーボードで執筆:快適

Chuwi Hi9 Proをワープロ的に使ってみた

Bluetoohキーボードをベアリングして、Microsoft Wordアプリで連載の原稿を書いてみました。

レスポンスはじめ問題なく、執筆用マシーンとしてゴリゴリ使えます

Kindleアプリで雑誌を読む︰超快適

Chuwi Hi9 ProでKindleアプリでBRUTUの表紙を表示してみた

Kindleアプリで雑誌を読んでみました。

高解像度で発色がよく、写真メインのページがすごくキレイです。

Chuwi Hi9 ProでKindleアプリで映した雑誌の文字

本文ページのアップ。拡大しなくても文字がつぶれないので、拡大・縮小しなくてもサクサク読めます。

雑誌メインでKindleを読むにはとーっても快適です。

おまけ︰FMラジオを聴いてみた

Chuwi Hi9 ProでFMラジオを聞いてみた

「FMラジオ」というアプリがブリインされていたので使ってみました。

イヤホンのケーブルをアンテナがわりにFMラジオが聴けるそう。

普通に電波が入りました。災害時の情報収集に役立つかもしれません。

Chuwi Hi9 Proはこんな人におすすめ

  • Androidタブレットを初めて買う人
  • 超重量級ゲームやカメラ画質にこだわらない人
  • Kindle UnlimitedまたはAmazonプライム会員

わりと幅広く使える&値段が安いので、はじめてAndroidタブレットを買うけど失敗はしたくない人向けといえます。

ただしハイスペック端末でないと快適にプレイできない重量級ゲームはキツイのと、カメラの画質が中の下なので、自分の用途とあっているか見極めが必要です。

一方、Kindleアプリでの読書が思った以上に快適なので、Kindle UnlimitedやPrime Readingで読み放題ができる人は、FireタブレットやKindle端末の上位互換として持っておくと良いでしょう。

参考 Kindle Unlimitedを解約してPrime Readingに一本化したけど、やっぱり入り直した

まとめ:値段を考えると買い

総合評価:

値段が安いだけあって弱点は当然あるものの、用途と合致すれば超コスパの良いタブレットです。

ぼくはこのタブレットが手に入ってから、お気に入りだったChromebookをあまり触らなくなってしまいました。

多用途で気持ちよく使える一品なので、壊れるまで長く使い倒していきたいと思います。

以上、「1万円台の高コスパAndroidタブレットChuwi Hi9 Proのレビュー」でした。

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