提供:GameSir
GameSir様より、ゲーミングキーボード「GameSir GK300」をご提供いただいたので、レビューします。
「今までは2万円台のゲームデバイスメーカー品を使用していましたが比べても遜色はありません。」というレビューもあるあたり、値段にしては相当作りの良いキーボードの模様。
実際使ってみると、
- 軽やかで素敵な打鍵感
- 高級感のある筐体
- Bluetoothと2.4GHz両対応
- 2.4GHz接続で遅延1ms
- なのに約8,000円
と良いところもありながら、
- Bluetoothの接続維持力はいまいち
- プログラマブルではない
- LEDは白単色のみ
など、値段相応なところも。
「ワイヤレスなのに1ms遅延」という点に価値を感じる方には魅力的に映るであろう一品でした。
公式 GameSir GK300 Bluetooth Wireless Mechanical Gaming Keyboard – White – GameSir Official Store
GameSir GK300の概要
注目ポイント
- 独自技術「Agility X」により、2.4GHzワイヤレス接続で遅延1msを実現
- 4パターンのLED照明
やはりポイントは、「ワイヤレスなのに遅延1ms」でしょう。
仕様・スペック
- 型番:GameSir-GK300
- 接続:ワイヤレス
- 無線仕様:2.4GHzワイヤレス、Bluetooth 4.1
- 対応機種:Windows(7以降)、MacOS、iOS (7.0 以降)、Android(4.4 以降)
- スイッチ:TTCメカニカル赤軸
- 操作検出頻度(2.4Ghz):1ms
- 操作検出頻度(Bluetooth):8ms
- リストレストサイズ:44 x 7.8cm
- キーボードサイズ:43.78 x 12.9 x 4.19cm
- パッケージサイズ:45 x 16 x 5cm
- 重さ:880g
- 同時入力:10キーロールオーバー
- アクチュエーションポイント:2.0±0.6mm
- キー荷重::45g±15gf
- ストローク深度:4.0±0.4mm
- キー耐久性:5,000万回
- バッテリー:3600mAh
- 筐体:アルミ+ABS樹脂
- カラバリ:ホワイト、スペースグレー
- 軸種:赤軸、青軸
GameSir GK300レビュー
それでは実物をレビューしていきましょう。
今回はホワイトの赤軸を選びました。
外観・デザイン:色合いは上品ながら、ゲーミング感も
印字はまさにゲーミングという感じ。配列は一般的なUS配列で、Fnキーの位置を含め、特殊なところはありません。
白+銀の配色は、Macにあいそうです。
TTC社製の赤軸です。
2.4GHzとBluetooth、2つの接続方式がサポートされていますが、一度に繋げられるのは1台のみです。
2.4GHz接続用のUSBドングルは、キーボード裏に収納可能です。
指先にあわせたシリンドリカル・ステップ・スカルプチャ構造。
Micro-USBポートは充電専用。有線接続での利用はできません。
なお、プログラマブルではないため、独自配列にするにはAutoHotKeyなどの併用が必須です。
LEDバックライトは、ゲーミングにしては地味な白単色。FN+左右でLED効果の切り替え、Fn+上下で明るさ調整ができます。バックライトなしも可能です。
ちなみに、同梱されるリストレストには、「Gaming is Winning」の銀ラベルが埋め込まれています。
打鍵感:とにかく軽い
めちゃくちゃ軽いです。常用しているキー荷重45gのHHKBより軽いのです。
ストロークは深めだと感じます。クリック感はあまりません。底打ちせずともキー入力可能です。
打鍵音:戻りの音が響くかも
赤軸は初めてですが、イメージしていたより打鍵音が大きめでした。
自宅書斎で一人で使うぶんには問題なさそうですが、職場でこの音を出していると隣の人から文句を言われそう。持ち込みはやめたほうがいいかもしれません。
なお、子供から「パパ仕事すごいたくさんしてるんだね」と言われました。
ちなみに音のほとんどは、押下時の底打ちではなく、キーが元の場所に戻るときのものです。
遅延・接続維持力:「遅延1ms」はさすが
PC作業(文字のタイピング)の範疇では、
- 2.4GHz:遅延は一切気にならず
- Bluetooth:ときどきもたつく
という感じでした。
2.4GHzについて、1msを争うゲーミング用途での検証はできていませんが、少なくとも1秒に5文字ほどの速度で文字入力している範囲では、遅延を感じませんでした。
「Agility X」という独自技術は本物なのかなと思います。
電池の持ち:月イチ充電でOK
3,700mAhの内蔵電池は、公称だと
- ライトありで30時間
- ライト無しで300時間
持つことになっています。
1日8時間がっつり使うとして、ライト無しなら39日は持つ計算です。実際は30日くらいでしょうか。
月1充電と考えれば、充電の手間は少ないのではと思います。
なお、
- 30秒操作されないとバックライトが減光
- 1分操作されないとスリープモード
- 20分操作されなければ電源オフ
など、長持ち系の機能も搭載。
保証:12ヶ月
製品登録することで、12ヶ月の保証が受けられます。
安心のために登録しておくと良いかと思います。
実際に使ってみた感想
会社PC(Windows)と私用PC(ChromeOS)に接続し、2日ほど使ってみました。
この記事も、GameSir GK300で書いています。
サラサラサラーっと書ける
実は、メカニカルキーボードも赤軸も今回が初めて。
これまでメカニカルキーボードというと、重苦しいイメージを勝手に持っていたのですが、思いのほかサラサラーっと書けてびっくり。
常用しているHHKBよりも軽やかに感じたため、「これはもしかして赤軸のほうが気持ちいい?」と考えたほど。
もちろん、同じ赤軸でも軸メーカーによって感触は異なるのかもしれませんが、GameSir GK300の軸(TTC)の書き味は、気持ちいいの一言です。
2台へのつなぎわけは、使用感の差に覚悟がいる
ぼくは会社PCと私用PC、2台を同じキーボード・同じマウスで操作しています。
PCへの入力デバイスの使い心地が統一されるので、トータルで効率が良くなるためです。
なので、GameSir GK300も
- Bluetooth:会社PC
- 2.4GHz:私用PC
と使い分けることを考えていました。
しかし、Bluetoothの接続性やレスポンスがあまりよくないため、接続先PCごとに入力時の感触が狂ってしまいました。
2台のPCへつなぎ分ける場合、使用感の差が出る点は覚悟しておいたほうがいいかもしれません。
GameSir GK300はこんな人におすすめ
まとめ:低遅延なワイヤレスにこだわるなら魅力かも
総合評価:
ワイヤレスで1ms遅延にもかかわらず、一般的なゲーミング向けメカニカルフルサイズキーボードの値段帯より1段下がる約8,000円である点から、★5でもいいのでは、と思います。
しかしBluetoothの接続維持力の弱さが残念ポイントである点は看過できず、★-1しました。
ただ、USBポートが余っていてドングルを挿す余裕がある人にとっては、★5でもいいかなと思います。
以上「GameSir GK300レビュー | ワイヤレスと低遅延を両立した高コスパなゲーミングキーボード」でした。