読みたい本はたくさんある。でもがっつり読みふける時間ない……。
そんな人に、「Kindle本を聴く」は有効なソリューションです。
しかしブログなどでよく解説されている以下2つの方法は制約が大きく、快適にKindle本を聴くことができませんでした。
- Kindleアプリ+OSの読み上げ機能(Talkbackなど)……画面をスリープ状態にするとページごとに読み上げが止まって不便
- Audible……読み上げはスムーズだしバックグラウンド再生も可能だが、読み上げ対象本に限りがあるし、有料
そこでおすすめしたいのが、「Alexa対応イヤホンでKindle本を聴く」という方法です。
この方法なら
- Text-to-Speech(テキスト読み上げ機能)有効なKindle本ならどれでも読み上げ可能
- バックグラウンド再生OK。スマホ画面を閉じて読み上げが止まらない
- 本方法だからこその便利機能も使えて、読書がより捗る
と、これまでより、かなり勝手のいいKindle本読み上げ環境が手に入ります。
本記事では、Alexa対応イヤホンでKindle本の読み上げを聴く方法をご紹介します。
Kindle本の読み上げをバックグラウンド再生したい方の参考になれば幸いです。
準備するもの
以下4つです。
- Alexa対応イヤホン
- Alexa対応イヤホンの専用アプリ
- Alexaアプリ
- 読みたいKindle本
Alexa対応イヤホン
今回の主役です。
Alexa対応イヤホンといえば、2018年くらいまでは1.5万円以上するJabra Eliteシリーズ一択でした。
しかし2019年に入って、4,000円でお釣りがくる(自称)Alexa対応完全ワイヤレスイヤホンが出始めました。
より手軽にAlexa対応イヤホンを使える時代になりつつあるので、ぜひ探してみてください。
ぼくの使っているJabra Elite Active 65tなら確実です
Alexa対応イヤホンの専用アプリ
Alexa対応イヤホン専用のアプリをダウンロードしておきます。
たとえばぼくが愛用しているAlexa対応イヤホンJabra Elite Active 65tには、「Sound+」という専用アプリが準備されています。
このアプリを経由してAlexaと連携することになるので、必ずダウンロードしておきます。
Alexaアプリ
Kindle本を読み上げは、KindleアプリでもAlexa対応イヤホンの専用アプリでもなく、Alexaアプリで行います。
ダウンロードしておきます。
Amazon Alexa
AMZN Mobile LLC無料posted withアプリーチ
読み上げたいKindle本
もちろん必要です。
もし試したいだけなら、「吾輩は猫である」など著作権が切れている作品なら無料ダウンロードできますので、ぜひどうぞ。
Alexa対応イヤホンでKindle本の読み上げを聴く手順
- Step 1スマホとイヤホンを接続orペアリングする
ペアリングしておきます。
- Step 2Alexa対応イヤホン専用アプリを開く
Alexaと連携させるハブになるので、開いておきます。
- Step 3Alexaアプリを開き、「再生」をタップする
- Step 4購入したKindle本をタップ
- Step 5再生デバイスからAlexa対応イヤホンを選択する
- Step 6読み上げ開始
Kindle本読み上げ画面の操作方法
- 再生・停止
- 30秒戻る・進む
- 目次を表示
- 音量調整
目次は以下のような感じで表示されます。タップすると、その章の頭から読み上げが始まります。
なお読み上げスピードの調整はできません。
Alexa対応イヤホンでKindle本の読み上げを聴いた感想
使い勝手的にはとても便利です。
また読み上げのクオリティは、重箱の隅を突くレベルで気になるポイントはあるものの、全般的に実用レベルでした。
使い勝手:Alexa対応イヤホンを使うからこその機能はやはり便利
Alexaに話しかけなくて良い→便利
スマホのAlexaアプリだけでも、実はKindle本の読み上げが可能です。
しかし
- 「アレクサ、Kindleで『(本の名前)』を読んで」と指示しなければならない
- 章の選択ができず、読んだところの続きからの再生のみになる
- 読み上げストップも「アレクサ、ストップ」と言わなければならない
といった制約があり、なにかと不便。
特に本の名前を覚えておかなければならないのは最大のネック。
その点、「スマホのAlexaアプリからKindle本を選ぶだけ」という使い勝手は、やはり便利です。
章選択ができる→安心感がある
いくつか本を並行して読んでいると、
- どの本をどの章まで読んだか
- どの章にどんな内容が書いてあったか
を忘れてしまいますよね。
そこで、いろいろ思い出すために
- 章の頭から読み直す
- 少し前の章から読み直す
など工夫することが多くなります。
そのため、Alexa対応イヤホンで聞くからこそできる「章選択機能」によって、安心して本を読めるようになります。
ぼくにとって必須機能です
読み上げクオリティ:気になる点はあるが、総じて問題なし
読み上げスピードは若干遅い
読み上げスピードはかなりゆっくりに感じます。
もちろん感じ方は個々人で違うと思いますが、ぼくにとっては小さい子に読み聞かせているのと同じくらいのスピード感です。
1.5倍再生とかができれば……
ちょくちょく漢字を読み違う
など、細かな読み間違いがあります。たとえば
- こういう方がいます→こういう方がいます
- 実を言うと→実を言うと
- 最小限に止める→最小限に止める
- PDCA→PDCA
などです。
脳内補完ができるレベルではあるものの、気になる人は気になるでしょう。
思考が邪魔される、と感じる人もいるかもしれません
見出しや箇条書きと本文をつなげて読んでしまう
たとえば
- 見出し:今晩のおかず
- 本文冒頭:やはり気になるのは……
であるとき、読み上げは
- 「今晩のおかずやはり気になるのは……」
のように、つながっていまいます。箇条書きのときも同様です。
要するに各テキストの役割を無視してダーッと読み下しているがゆえ、本来必要な「一息入れる」がなく、リズム感が不自然になってしまっています。
慣れれば「あ、いま見出しだったんだ」とわかるレベルではあります
とはいえ、実用上は問題なし
これら気になりポイントがあるとはいえ、総じて本の内容は頭に入ってきます。
いくつか本を聴いてみましたが、意味がわからなくなるレベルでの読み間違いは一切ありませんでした。
イントネーションが変な部分があったりや呼吸の入れどころが変だったりしますが、通勤中やシャワーの中などで聴くぶんには問題ないと思います。
Alexaも進化しているんですね
まとめ:Alexa対応イヤホンはもっと使い倒せる
このように、Alexa対応イヤホンを使ったKindle読み上げによって
- 読み上げ対応している幅広いKindle本を
- 実用的には問題のないクオリティで
- いつでもどこでも便利に聴ける
状態が実現できます。
特にAlexa対応イヤホンだからこそ使える「ボイスコマンドなし」「章選択機能」により、Kindle本読み上げの使い勝手がかなり向上します。
これまでKindle本の読み上げを使っていた方や、Alexa対応イヤホンを持っているけどKindle本の読み上げを使ったことのない方は、ぜひ試してみてください。
以上「Alexa対応イヤホンでKindle本の読み上げを聴く方法(バックグラウンド再生もOK)」でした。
Alexa対応の完全ワイヤレスイヤホン「Jabra Elite Active 65t」もぜひどうぞ
Jabra Elite Active 65tを買ったのでレビュー。残念だったアプリの出来も改善し、非常に満足度の高い買い物になりました。