先日、子供たちの靴をAmazonで買うとき、はじめてAmazon try before you buyを使ってみました。
疑り深いタイプのぼくは、
「名前は知ってたけど、本当に便利なの?」
「実は細かいところでめんどいことがいっぱいあるんじゃないの?」
と思っていたのですが……
実際に使ってみると、ものすごい親切設計にびっくり。最初から最後まで、すべてがスムーズ。
使う人がどこらへんで詰まり、面倒さを感じるかが、全部先回りして考えらているようでした。「だからどんどん使ってよ!」と言っているように思えたり。
最近はAmazonの服のラインナップも充実してきているので、プライム会員の人は、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。
公式 Amazon try before you buy(旧プライムワードローブ)
Amazon try before you buyとは
Amazon try before you buyは、「家で自由に試着」ができるサービスです。
サービス内容をざっくり解説
流れはざっくり、
- 試したい服や靴を6着選ぶ(サイズ違いでも別々でもOK)
- 家に届くので、好きなだけ試す
- 7日以内に、買うもの以外返送する(送料無料)
- 買うものの商品代だけ、あとで支払う
という感じ。
つまるところ、Amazonにある膨大な服や靴を、返送の手間をかけるだけで試着し放題になるということ。
なにがすごいの?
- 自宅で実際に試着できる
- 代金が後払いになる
の2点が、Amazon try before you buyのすごいところです。
これまで、Amazon以外でも「通販×試着」の取り組みは存在しました。
たとえば、
- アプリを使ってバーチャル試着(自分の画像に服を合成したり)
- 気に入らなければ、送料無料で返品可能とする
などです。
しかし、それぞれよしあしがありました。
- バーチャル試着では、肌触りや着心地、実際のシルエットがわからない
- 返品無料は、一度お金を払うことになるので、心理的ハードルが高い
この2つを、Amazon try before you buyは
- 実際のモノを家に送ってくれる
- 取り寄せる時点で支払は不要(返品後に手元に残したもののぶんだけ支払い)
という形で解決しています。
よくできた仕組みです
Amazon try before you buy体験レポート
「とはいえ実際は結構面倒なんじゃ?」
と、食わず嫌いしている人も多いと思います。ぼくもその1人でした。
が、実際に使ってみると
- 手続き系はすべてがスムーズ
- 不安・不便を適切に解消してくれる
という親切設計だったんです。
具体的に、なにがどうだったのか、レポートしていきます。
1. 注文:「try before you buyはこっち!」
Amazon try before you buyが対象のものには、デカデカと「こっちから注文を!」と出てきます。
迷う要素がありません。
2. 注文確定:「大丈夫!まだ無料!」
注文画面では「金額0円」と出るものの、完了画面で「ご注文いただきありがとうございます」と出てくると、
「え、お金かかるの?」
と一瞬ギョッとなります。
ですが、下の方にきちんと今後のステップが書かれており、そこを読むとちゃんと
「あ、次は試着なのか、じゃ大丈夫か」
と思えるようになっています。親切。
3. 受取:「これ見たら全部わかるよ!」
実際に届いたものがこちら。
2色2サイズ、本当に全部届きました。
この時点で、お金1円も払ってません……
4. 試着・返品・返送:「必要なもんは全部揃ってるから!」
商品にくわえて……
このあとどうしたら良いのか書かれた案内状が入っていました。
また、案内状の右側に、
- 返品用のバーコード
- 着払いのヤマト伝票
が同梱されています。
Amazonの返品というと、通常
- 返品用のバーコードを印刷する
- 返品用の送り状を印刷するor入手する
の2つが事前に必要。
正直これが一番面倒なんですよね。自宅にプリンタなんてないですし。
が、これらがあらかじめ同梱されているので、単に「梱包して送る」だけでよくなります。便利。
くわえて……
返送用の送り状の貼付け位置が決まっていたり……
受け取ったダンボールがそのまま返品に使えるよう、封をするための両面テープが貼り付けてあったりします。
到れりつくせりです。
5. 支払:「商品代だけちょうだい!」
Amazonからは、
- 注文確認の通知
- 発送の通知
- 試着期間始まりますよ通知
- 手元に残す商品を教えてください通知
- 商品代金の支払を確認しました通知
- 返品したものの受け取りました通知
の、合計6つの通知が届きます。
なお、注文履歴はこんな感じ。
なにを試したかまで記録に残るので、「これ前試着したっけ?」というとき、検索できて便利です。
終始スムーズで、迷いどころがありませんでした
もともと持っていた疑問への回答
実際に使ってみた結果、使う前にぼくが思っていた疑問がほぼ解消されたので、書き残しておこうと思います。
追加料金はかかる?
かかりません。
返品時の送料はAmazon持ちです。
手元に残した商品の代金だけ、あとで支払えばOKです。
返品って面倒じゃない?
面倒ですが、手間が最小限で済むようになっています。
具体的には、
- 返品用の着払い伝票が同梱されており、配送先があらかじめ印刷されている
- 送られてきたときのダンボール箱をそのまま返品用に使える(封をするための両面テープまでついている)
となっています。
発送のときコンビニなどに持ち込むところだけやれば大丈夫です。
全部返品してもいいの?
OKです。
試着した結果気に入らないのはよくあることですし、Amazontry before you buyの場合1回6着までという制限があるので、全部返品になる可能性が高くて当たり前です。
実際に店に行ったときも、試着しまくって結局なにも買わずに帰ること、多いですよね。それと同じです。
ただし、
- 全然買う気がない服を手配しまくる
- 「7日試着して全部返品」をくりかえす(試着のふりをして普通に使い続ける)
など、あきらかに悪意をもって使ったり、仕組みにフリーライドするのは、やめたほうが良いでしょう。
Amazonだってバカじゃありません。Amazon try before you buyの利用状況や返品率から「NG顧客」をはじき出すのは簡単ですし、悪意を認めたらアカウントの強制停止だって不可能ではないのですから。
タグ取っちゃったけど返品できる?
できます。
具体的には、子供が靴についていたポップをちぎってしまったのをセロテープで直してから返品しても、なにもなかったかのように受け入れられました。
どこまで許されるか、どこまでAmazonの倉庫がチェックしているかはわからないですが、商品自体に問題がなければ大丈夫なのではないでしょうか。
汚れたり破れたりしても返品できる?
わかりません。
ただ一般論として、お店で服や靴を買うとき
- 試着後の服や靴はそのまま店頭に並ぶ
- 汚したり破いたりしたら、原則お買い上げ
であることを考えると、汚れたり破れた商品は返品を受けつけてくれない、と考えるほうが安全かと思います。
ただこれは日本だけの話で、海外では、ボロボロになるまで使ったものを「気に入らなかったから」と返品して全額返してもらうのが普通だったりもします。
Amazonはアメリカの企業なので、これがまかり通る可能性がゼロではありません。
しかし、アメリカでは上記のような「無理な返品」を突っぱねようという動きがあることを考えると、やはりなるべくキレイな状態で返品するほうが好ましいのでは、と思います。
実際の支払いはいつ頃?
返品した商品がAmazonの倉庫に到着しピッキングされ次第、です。
具体的にかかる日数は、宅配業者の配送状況や、倉庫のたてこみ具体によります。
ぼくの場合、返品するものを発送してから2日後には、メールで支払の連絡が届きました。
「try before you buy」指定せず買っちゃったんだけど無料返品できる?
できます。
場合によっては、無料で返品可能です。
場合によっては、というのは、返品の送料がかからない方法を使えば、ということ。
具体的には、発送のとき
- ヤマト運輸の営業所に持ち込む
- 着払い伝票を使う
とすれば、返品の送料がかかりません。
実際、Amazon try before you buyを試す前に、普通に靴を1個買って、あわなかったのでヤマト営業所に持ち込む形で返品しましたが、送料無料でできました。
逆に、
- 元払い伝票で発送
- 宛名書きして定形外で発送
だと、送料が自分持ちになります。Amazonから送料の返金もされません。
返品のときは気をつけてください。
そもそもどんな服や靴があるの?
Amazon try before you buyのトップページを見ればわかります。
有名メーカーから超ニッチな新興ブランドまで、かなり幅広く扱われています。
一度トップページから眺めてみると感じがわかるので、一度見てみてください。
まとめ:「返品=悪」ではない
総合評価:
これまで「返品=悪」と思い込んでいました。
特に服や靴など、身につけるものでは、強くそう思っていました。
しかしAmazon try before you buyの親切設計を見ていると
- いやいや服も靴も返品していいんだよ
- 試着してくれるなら返品なんてむしろ大歓迎だよ
と、暗に伝えてきているような気分になりました。
なので、「じゃあ使い倒してみるのも悪くないかな(常識的な範囲内で)」と。
これまで何度かAmazonで服を買ったことがありましたが、これからはもう少し積極的に買ってみようと思います。(コロナで店行きにくいですし)
以上「Amazon try before you buyが親切設計すぎて舌を巻いた話」でした。