提供:Antlion Audio
「手持ちの高級ヘッドホンでゲームをするときの臨場感や没入感がたまらない」
「でもゲーム実況でのときは、しょうがなくゲーミングヘッドセットを使っている」
「本当は愛用のヘッドホンを使っていたいんだけど……」
……と、愛用のヘッドホンがそのままヘッドセットになればいいのにと思っていませんか?
そんな方に向けて、今回は、ヘッドホンに外付けできる高音質コンデンサマイク「Antlion Audio Modmic5」を紹介します。
14gと超軽量、磁石で簡単に取り外し可能、かつ音声通話専門メーカーとマイクと遜色のない音声品質。
聞く・話すの両面とも音質にこだわりたいゲーム実況者の方は、ぜひ使ってみてほしいです。
Antlion Audio社について
Antlion Audio社はアメリカのスタートアップ。
大のゲーム好きである創始者ジェームス・コンソールが、
- 音楽用のヘッドホンをゲームや電話会議でも使いたいなあ
- でも今ある外付けマイク、全部デカいし重いし音もよくない
- よし、自分の理想の外付けマイクを作ろう
と起業した会社です。
マイクの開発コンセプトは「小さくて音質の良い、着脱可能なマイク」。
マイク自体の耐性やアームの硬さ、ケーブルの取り回しなど、外付けマイクを使うあらゆる側面で理想を追った開発を進めた結果、今ではアメリカで月平均2,500個売れており、特許も取得しています。
Antlion Audioの日本語特設ページはこちら▼
参考 Antlion Audioとは | ModMic
ModMic5の概要
ModMic5は、Antlion Audioが2016年に世に送り出した外付けマイク。本記事執筆時点の最新バージョンです。
従来の「小さい・軽量・高音質」という特徴はそのままに、
- 周囲の音が大きい場合に適した「単一指向性」と高音質の音声録音に適した「無指向性」が切替可能
- ミュートスイッチの場所やケーブルの長さを自分好みにできるよう、同梱物もアップグレード
など、さらに快適に使えるよう改良を加えています。
ModMic5 レビュー
前口上はこれまで。さっそく実物をレビューしていきます。
同梱物:必要なものは全部揃っている
- ModMic5本体+ウィンドスクリーン
- ミュートスイッチ
- 3.5mmミニジャックケーブル2本(1m、2m)
- ケーブルクリップ10個
- キャリングケース
- 接着用アタッチメント2個
- 交換用粘着パッド
- アルコールパッド
- 取扱説明書
2mのケーブルラップも付属。
キャリングケースは黒地にエンボスでいい感じのデザイン。
大きさはメガネケースくらいです。
同梱物一式をキャリングケースに格納してみました。コンパクトに収納できるので、持ち歩きには重宝しそうです。
各同梱物の詳細な仕様はAmazonの商品仕様説明をどうぞ。
本体:とにかく実用性重視
全体にさっぱりしたデザイン。軽さ重視であることがよくわかります。
耳元にはModMicのロゴマークが掘ってあります。黒地なので目立ちません。
耳元の裏側には、イヤホンとくっつける用のアタッチメント。
向こう側に、3M製の1mm厚の粘着テープが貼られており、これでヘッドホンにくっつける、というわけです。
アタッチメントとマイク本体は磁石でくっついており、簡単に取り外しができます。
アタッチメントはとても小さいので、
- ヘッドホンはいつもどおり使う
- マイクを使いたいときだけModMic5をスチャッと取り付ける
といった、マルチでスマートな使い方が可能です。
動画のとおり、磁石は結構強いです。ヘッドホンにつけた状態で頭を振っても取れません。
アタッチメントの向き的にヘッドホンの左側につける前提なのかー……と思ったら、実はネジ式になっていて取り外しができました。
アタッチメントの粘着テープ部分を反対向きにすれば、ヘッドホンの右側につけるようにもできます。
マイク部分にはウィンドスクリーンが付属。口元のスイッチで、マイクの無指向性・単一指向性を切り替え可能です。
ケーブルにミュートスイッチをつなげてみました。ワンタッチでミュートの有効・無効を切り替えられます。
お好みに応じて、ミュートスイッチつけずケーブル同士をそのままつなぐこともできます。
装着感:良好
手持ちのヘッドホンに装着してみました。ざらついた平面でも問題なく接着できています。
装着後もマイクの角度は変えられるものの、90度単位でしか調整できないので、ヘッドホンをつけた状態でマイクの位置調整をしつつ装着すると良いでしょう。
マイクは口の横からまっすぐ前に伸びた位置にきます。
マイクが口の前までせり出していると、ウィンドスクリーンがついていても鼻息や吐息まで拾って聞き苦しいもの。
逆にこのくらい距離があるほうが、聞き手にとってはベストです。
なお実際に装着してみても、特別重さを感じません。しっかりしたヘッドホンであればほぼ違和感なく使えるでしょう。
マイクの音質:専門メーカーのヘッドセットと遜色なし
普段仕事で使っているJabraのヘッドセットと、マイク音質を比較してみました。
Jabraは音声通話用イヤホン・マイクの専門メーカー。比較対象としてはうってつけです。
シチュエーションは以下の2つです。
- PCゲーム実況を想定し、キーボードを打ちつつしゃべったものを聞く
- 普段の仕事の電話会議で、JabraのかわりにModMic 5を使ってみる
なおPCとの接続は、イヤホンジャックではなくUSBを使いました。
ModMic5はコンデンサーマイクなので、本来の音質を引き出すには通電が必要=USB接続が必須なためです。
使ったのはこちら。
以上の条件で比較した結果、ModMic5のマイクの音質はJabraと全く遜色ありませんでした。
単一指向性マイク:クリアに拾う
ModMic5とJabra、どちらも十二分に音声が聞こえました。話者の声だけをクリアに通すイメージです。
微妙な差ではありますが、強いていえば、ModMic5のほうが若干こもった感じはします。
しかし目を閉じて耳を澄まさないと気づかないレベルなので、本当に気にする人しか気にならないでしょう。
ゲーム実況のため音声を入れるぶんには十分な音質だと感じます。
無指向性マイク:本当によく聞こえる
Jabraは無指向性マイクを備えていないので比較できませんでした。
なのでModMic5だけの音質でいうと
- キーボードの打鍵音
- 8mくらい先で閉まったドアの音
- カフェの隣の話し声
あたりまでよく拾います。iPhone付属のイヤホンマイクが拾う音を澄み渡らせたイメージです。
あまりゲーム実況には向かないと思いますが、遮音性の高い静かな部屋で、かつコントローラーの操作音を入れて臨場感を高めたい方は使えるかな……と。
ModMic5の良い点・悪い点まとめ
- 左右どちらにもつけられる
- 磁石で簡単に取り外し可能=ゲーム実況以外のときもヘッドホンをそのまま使える
- 非常に小さく軽量、かつ高音質
- 値段が高い(1万円オーバー)
いいところばかりのModMic5ですが、値段は1万円オーバーです。
USB接続のコンデンサマイクが単体で2000円台~、ヘッドホンとマイクが両方ついたゲーミングヘッドセットも3000円台から売っていることを考えると、かなり高めの値段設定といえます。
「1万円は高いなあ……」と感じた方には、ModMic5より3000円ほど安いModMic4がおすすめ。
単一指向性マイクしかついていませんが、マイクの音質自体はModMic5と変わりません。
ゲーム実況などで単一指向性マイクしか使わない場合、こちらでも十分だと思います。
ModMic5はこんな人におすすめ
音質にこだわって選びぬいたヘッドホンをつけてゲームをすると、まったく没入感が違うもの。
ぼくも名作ヘッドホンAudio-technica ATH-M50を使っていました。やはりプロ仕様のヘッドホンでしか実現しえない音の凄み・深みがありますし、ゲームへの没入感もひとしおです。
ヘッドホンの音質を妥協しないまま高音質マイクも手に入るとしたら、ModMic5は良い投資先になりえるのではないでしょうか。
さらに気になる方は、Amazonのレビューで他のゲーミングヘッドセットとの比較が書かれているので、参考にしてみてください。
まとめ:高級ヘッドホンを使いたいならイチオシ
総合評価:
デザイン、取り回し、音質。いずれをとっても品質は良いです。理想の外付けマイクを追求していることがよくわかります。
しかし1万円は高いと感じたので、星1つマイナスしました。
とはいえ愛用のヘッドホンを使い続けられることに1万円以上の価値を感じるなら買いです。
高級ヘッドホンでゲームに没入しつつ、クリアな音質での実況もやっていきたい。そんな方はぜひ使ってみてください。
以上「小さく軽く高音質なヘッドホン外付け型コンデンサマイクAntlion Audio ModMic5レビュー」でした