提供:AUKEY
2019年9月発売の完全ワイヤレスイヤホン、「AUKEY Key Series EP-B80」をレビューします。
ハイブリッドドライバとaptX LLを両方搭載したワイヤレスイヤホンは本記事初出時点(2019年9月13日)で調べた限りオンリーワン。
なおかつ約7,000円とは思えないほどグラマラスな音を鳴らすのもGoodです。
音楽だけでなく、動画や音ゲーを音ズレなく&ワイヤレスで&優れたサウンドで楽しみたい人に、自信をもっておすすめできるアイテムです。
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AUKEY EP-B80概要
- Bluetooth:5.0+EDR
- チップセット:QCC3005
- ドライバー:HDハイブリッドドライバー(DD+BA)
- 感度:95dB±3dB (1kHz以内)
- 周波数範囲:10Hz‒40kHz
- インピーダンス:32 ohm±15%
- マイクのタイプ:MEMS (マイクチップ)
- マイクの感度:-42dB±3dB
- 通信距離:最大15m
- コーデック:AAC、aptX、aptX LL
- 防水:IPX6
- 再生時間:最大8時間
- 充電時間:1.5時間
- 重さ:15g
- その他:USB-C給電(10分充電で80分再生可能)
- カラー展開:浅グレー、濃グレー
低~中音や和音に強いDD(ダイナミック型)と、高音域と音の分解性に強いBA(バランスド・アーマチュア型)の2つのドライバを搭載することで、幅広い音域で表現力を確保。
音の遅延が従来のaptXやAACより倍以上小さい「aptX LL」に対応。動画やゲームで映像と音がズレてしまう「音ズレ」を、ほぼゼロにおさえます。
またワイヤレスイヤホンでは珍しいUSB-Cで急速給電可能。つい充電を忘れた朝でも、片道分はすぐ充電できます。
スペック的にはオンリーワンです
AUKEY EP-B80レビュー
それではレビューしていきます。
付属品:ウレタン製イヤーピース付属!
開封するとこんな感じ。
中を開けると
- イヤホン本体
- シリコンケース
- イヤーピース(シリコン/ポリウレタン×S/M/L)
- USB-A〜USB-C充電ケーブル
- 説明書類
が同梱されています。
イヤーピース
イヤーピースは、シリコン製と低反発ウレタン製がS/M/Lの3セットずつ、系6セット付属します。
なおシリコンとウレタンの違いは以下の通り。
比較項目 | シリコン | ウレタン |
---|---|---|
遮音性 | ○ | ◎ |
耳へのフィット | △〜○ | ◎ |
使いやすさ | ◎ | △ |
耐久性 | ◎ | △ |
価格 | ◎ | × |
音質は好みの問題もあり優劣つけがたいですが、「ウレタンのほうがスピーカーユニットの音がそのまま出てくる」と言われています。
その意味で、シリコン・ウレタン両方の音を試せるようセットで入っているのはワクワクします。
それに一般的に価格が高めであるウレタンのイヤーピースがついてくるのはお得です。
ケース
ケースはやわらかなシリコン製。
フタはなく、横から指で押すと口が開くタイプです。
イヤホン本体も樹脂製で摩擦がかかりやすく、滑り落ちにくい構造になってます。
デザイン:落ち着いた上品さ
今回は浅グレーをチョイス。マットなグレーにピンクゴールドの挿し色が上品です。
ケーブルノイズ対策のため、耳の後ろからコードを通す「シュア掛け」を前提としています。
コントローラーのボタンは若干ポップ。裏側にマイクがあります。
イヤホン本体が上品なのでポップな感じは少し違和感。
ただし……
給電がUSB-Cなのは高評価。(はやく全部USB-Cになってほしい派)
コードの余りを調整するアジャスターもついています。技適もばっちり。
ちなみに「濃グレー」はもう少しアダルトな色味です
装着感・遮音性:とても良い
耳掛け部分が耳をしっかりホールド。コードが揺れてもズレません。
コード自体がやわらかいので、長時間つけていても耳が痛くなりません。
イヤーピースについては、シリコンでもフィットするものの、ウレタンのほうが圧迫感が少ないながらも耳へのフィット感や遮音性に優れているように感じます。
接続:ペアリングは早い。安定性は普通
ペアリングは早いです。イヤホンの電源オンからペアリング完了まで1秒くらい。
一方接続の安定性は、「混線のひどい場所だと途切れることがある」レベルです。
たとえば世界一Bluetooth電波が飛び交っているラッシュアワーの新宿駅前だと、時たまブツっと音飛びします。
極端な状況でそのくらいのレベルなので、人の多くない場所ならそうそう途切れないでしょう。
操作感:一般的な3ボタンと同じ
- 電源オン/オフ:○を2秒押す
- 通話の応答/終了:着信/通話中に○を押す
- 着信拒否:着信中に○を2秒押す
- 音声アシスタント呼出:○を2秒押す
- 音楽の再生/一時停止:○を1回押す
- 音量調整:+/ーボタンを1回押す
- 曲送り/曲戻り:+/ーボタンを2秒押す
一般的な3ボタンリモコンと変わりません。
音質:グラマラスなボンチャリ
上品なボリューミーさと広がりのある低~中音域と、最低限の強調できらびやかさを醸す高音のかけあわせにより、とてもグラマラスな音を奏でます。
ジャジーなヒップホップ、バスドラとボーカルが主役のポップスにマッチする調整です。
逆に音のメリハリがありすぎるEDMや、音色の重なりが激しい「打ち込み系」は少し苦手かもしれません。
「ドンシャリ」というより「ボンチャリ」に近いです
音域別の印象を書いていきます。
高音域
トレブルのさらに上の音域、具体的には英語の「s」や「ch」に近い破裂音にフォーカスして強調しています。
きらびやかではあるものの、いくつも音を重ねる曲では上記以外の高音がほぼ消えるので、若干の雑さを感じるかもしれません。
ただ音数が少ない曲で確認すると、あらゆる高音を高い解像度で鳴らしているので、イコライザの調整でどうにかなるでしょう。
中音域
360度の広がり。解像度も高く、良い音です。
ボーカルの伸びはもちろん、エレキギターの「哭き」の表現が秀逸で引き込まれます。
低音域
包み込むように優しく、そして力強く上品な音です。
「音圧で攻める」「パンチ力」「突き刺すシャープさ」とはまるで対局。
胎内で母親の鼓動を聞いているような安心感を覚えます。
イヤーピースの素材による音質の違い
イヤーピースを変えても、音質や音バランスに大きな変化は感じませんでした。
シリコンであっても、耳にフィットするサイズを使っていればウレタンと相違ない音が鳴るようです。
ただしウレタンのほうが遮音性が高いため、音源そのままの音が聞こえるように感じました。
好みで使い分ければいいレベルです
遅延:ほぼ感じない
aptX LLで接続した状態で音ゲーをプレイしてみました。(音ズレの影響がもっともシビアなのでテストに良いかと)
結果、全然ズレません。譜面と音がちゃんと同期されており、事前のタイミング調整や「あえて早めにタップする」的な小細工が一切不要でした。
もちろんYouTubeをはじめとした動画も、音ズレを感じることはありません。実際のテスト結果はこちら▼
aptX LLすごい
※ちなみに、使っているスマホがaptX LLに対応していなかったので、aptX LL対応Bluetoothトランスミッター「AUKEY BT-C6」と組み合わせてテストしました。
防水性能:雨程度には負けない
IPX6等級。
「あらゆる方向からの強い噴流水による有害な影響がない(耐水形)」とのことで、ゲリラ豪雨が降った日にあえて雨に濡れつつ音楽を聞いてみました。
結果、全然びくともしませんでした。
ただUSB-C給電部分は樹脂製のフタをしっかり閉めておかないと危なさそうです。
電池の持ち・充電:看板に偽りなし
通勤で往復合計2時間×4日、フルに使えました。
公称の「8時間再生」はウソではないようです。
また「10分充電で80分再生」もテストしたところ、厳密な測定はできませんでしたが、10分充電で少なくとも60分は再生できました。
電池の持ちはBluetooth接続状況や音量で左右されるので、あくまで目安と考えてください
AUKEY EP-B80はこんな人におすすめ
AUKEY EP-B80はハイレゾ規格。ハイブリッドドライバで結構いい音を鳴らします。
特にバーやラウンジで流れていそうな大人な雰囲気の音楽をよく聞く人は気に入るでしょう。
またaptX LLによる低遅延で音ズレを解消可能。音ゲーや動画のためだけに有線イヤホンに甘んじていた人にはぴったり。
音源側もaptX LL対応している必要がある点だけ注意ですが、もし持っているならAUKEY EP-B80は第一の選択肢になります。
まとめ:良いものだと思う
総合評価:
AUKEY EP-B80は
- ハイブリッドドライバによるグラマラスな低〜中音域
- 音ズレをほぼ感じないコーデック「aptX LL」対応
- USB-C急速充電で、10分充電→80分再生
が魅力のワイヤレスイヤホンです。
約7,000円と廉価版より数段上の価格帯ですが、価格以上の価値があるので、自信を持っておすすめできます。
以上「グラマラスな音と低遅延が魅力の、aptX LL対応ハイレゾワイヤレスイヤホン AUKEY EP-B80レビュー」でした。
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