提供:Banggood
海外通販Banggood様のご厚意で、2021年5月発売の完全ワイヤレスイヤホン「BlitzWolf BW-ANC3」をご提供いただきました。
そもそもBlitzWolfというブランド、聞き慣れない人が多いかと思いますが、
- 充電器
- オーディオ機器
- スマートウォッチ
をメインで扱っているメーカー。
アイテム数は多く、完全ワイヤレスイヤホンだけで19機種も取り揃えています。(2021年6月20日現在)
今回レビューするBlitzWolf BW-ANC3は、そのなかの最新機種、というわけです。
気になっていたブランドなので楽しみです
BlitzWolf BW-ANC3が気になった理由
BlitzWolfブランドの底力を知りたかったからです。
海外通販サイトをさまよう中、BlitzWolfというブランド名はよく見かけていました。
また高評価レビューも多いことから、「いいものなのではないか」と感じており。
そこで今回、レビューの機会をいただいたので、ぜひとも、と。
BlitzWolf BW-ANC3の概要
注目ポイント
- 38±2dBのハイスペック・デュアルANC
- 10mmのダイナミックドライバーによる魅力的な低音
- エルゴノミクスに基づき耳にフィットするデザイン
仕様・スペック
- Brand : BlitzWolf®
- Model : BW-ANC3
- Color : Black
- Wearing Type : In-ear
- Material : ABS+PC
- Charging Box Dimensions : 6549.526mm
- Microphone : Yes
- Volume Control : Yes
- Touch Control : Yes
- bluetooth Version : V5.0
- Noise Reduction Depth : Max ANC≥38±2dB
- Three Mode : ANC ON/ ANC OFF/ Transparent Mode
- bluetooth Chip : BES 2300YP
- Supported Profiles : HSP/HFP/A2DP/AVRCP
- Transmission Distance : 33 feet (10m)
- Receive Sensitivity : 107dB
- Frequency Response : 20-20kHz
- Impedance : 16Ω
- Speaker Diameter : 10mm
- Battery Capacity : Earbud: 45mAh*2
- Charging Box: 600mAh
- Charging Time (h) : 1.5-2h
- Music Time : 6h
- Call Time (h) : 5h
- Waterproof : IPX4
- Charging Interface : Type-C
BlitzWolf BW-ANC3レビュー
それではレビューしていきます。
外観・デザイン:長丸フォルムが特徴的
マットな質感の黒ケース。
ツートンデザインはかっこいいですが、少しBlitzWolfのロゴが大きいかも?
裏にもロゴがあります。自己主張が強め。
底には、リセットボタン、充電用USB-C、電池残量等を示すLEDがあります。
なお底面が丸いので、ケースは自立しません。人によっては気になるかも。
縦に挿入するタイプです。
本体はいわゆる「うどんタイプ」ですが、うどんの先まで丸まったデザインは特徴的。
内側から見ると、ハウジング部分もかなりアクセントのある長丸フォルムです。
カナル型。イヤーピースは深めのタイプです。
ケースに2ヶ所ロゴがあったせいか、イヤホン本体にロゴの印字はありません。
よく見ると、表面がサラサラに加工されています。これは耳に当たる側も同じ。
以上、総じてイヤホン本体については
- 長丸のフォルム
- サラサラの表面
の2点がデザイン上の特徴と言えそうです。
大きさ・重さ:標準的
「コンパクトさ」は感じないものの、大きすぎるわけでもありません。
カバンやポケットに入れて持ち歩くぶんには邪魔になりません。
重さも、本体とケースで実測56gと標準的。
大きさ・重さについて、特筆すべき点はありません。
Bluetooth接続:問題なし
ペアリング、接続速度、安定性とも、問題ありません。
ただ都心ターミナル駅レベルの人混みではテストはできていないので(このご時世ですし)、接続安定性を気にする人は、他の方のレビューも参考にしてみてください。
参考:blitzwolf bw-anc3 bluetooth connectivity – Google 検索
装着感:無理のないフィット感
本体のボリューミーなフォルムのわりに、装着時の圧迫感が他の完全ワイヤレスイヤホンより軽いです。
「外観」セクションで触れた、
- 長丸フォルム
- サラサラ表面加工
のおかげで、
- イヤホンと耳の肌が触れる面積が小さい
- 触れている部分も、触感が軽い
ということが起きているのかもしれません。(あくまで感覚論です)
操作感:タップ域が狭いかも
タップ操作です。耳検出機能はありません。
- 右/左 1回タップ:音量アップ/ダウン
- 右or左 2回タップ:再生/一時停止
- 右/左 3回タップ:曲送り/戻り
- 右2秒長押し:ANC/外音取込/通常モード切り替え
- 右2秒長押し:音声アシスタント起動
タップすると小さく「ピッ」と鳴るので安心。
感度は問題ないものの、タップの検知域が若干狭く感じました。
ANC:中〜低音域の外音がほぼが消える
ANC、驚くくらい強いです。
特に中〜低音域の外音が、気持ちいいくらい消えます。
たとえば、
- 洗濯機がゴウンゴウンと回る音
- キーボードの底打ち時の低音
は、ほぼ聞こえません
一方、高音はある程度聞こえてきます。
たとえば
- キーボードのカチャカチャ音
- 机を爪でトントン叩く音
あたり。
ただ高音については、過去に使ったANCイヤホン全般同じなので、高音が通りやすいのはANCの宿命なのかもしれません。
スピーカー音質:低音至上主義
第一印象は、
だいぶ思い切って低音攻めてきたな
です。
音量バランスは、低>>>高>中。なにをもってしても低音を優先する、くらいの心意気を感じます。
楽器の音は、高・中・低さまざまな音域の音波が重なっているわけですが、そのなかの低音部分をなかば強引に強調してくるイメージです。
結果として、曲で使われている1つ1つの音色が、他のイヤホンと聞いたときと別の表情を見せてきます。たとえばチェロの音はだいぶ野太くなります。
これを「音を歪めている」と表現する人もいると思います。そのくらい賛否が分かれるくらいの強調具合です。
ただ個人的には、強引さは感じるものの、心地悪くはありません。単にイコライザのツマミをいじったような、単細胞的な強調の仕方ではないからです。
弾むべきところは弾ませ、抑えるべきところは抑える。きちんとメリハリを感じるので、ぼくは「別の表情を見せてくる」と表現しました。
さて、低音以外でいうと、
- 高音域の音は小さいが、粒度や表現力はしっかり確保されている
- 音場の広さや奥行きはイマイチ(低音でかき消されて感じづらくなっている)
- 中音域は、全体的に「音色の中の低音音波」により丸まって聞こえる
と、低音至上主義の影響を受けています。
総じて、低音こそ正義、な人にはハマる音作りです。
マイク音質:期待してはいけない
一応使えるけどね……という感じです。
マイクの集音能力がそもそも低いのか、わりと声を張って録音した自分の声でさえ、かなり遠く聞こえます。
おそらく、
- マイクは通話のためでななく、ANCのためにつけたもの
- 副産物として通話もできるけど、主な用途じゃない
- だから音声通話のクオリティは二の次
という考え方なのでしょう。
正しい考え方だと思います
バッテリー:標準的
本体のみの連続再生時間は
- 通常モード:7時間
- ANCモード:5時間
と、2021年モデルとしては標準的。
ANCオンであれオフであれ「通勤・通学+カフェ時間」くらいなら、電池切れはしないと思います。
気になる点として、充電時にほんのりケースが暖かくなります。
「熱暴走」と呼ぶべき水準ではありませんが、念のため、こもった場所での充電は避けたほうがいいかもしれません。
防水・防塵:IPX4
イヤホン本体はIPX4防水。
ワークアウト時の汗や、突然の豪雨、シャワーくらいならやられることはありません。
水ポチャや、ポケットに入れたまま洗濯機を回すとかだけ気をつければ大丈夫です。
保証:30日
海外製品の宿命で、メーカー保証は期待できません。
ただし海外通販サイトBanggood側で、30日間の返品・返金を受け付けています。
実際に使ってみた感想
1週間ほど、音楽を聴くときはBlitzWolf BW-ANC3を使うようにして過ごしてみました。
良かったところ、悪かったところ(とその対策)をピックアップして紹介します。
良かったところ
- これまで気づかなかった低音が聞こえて「おおー」となった
- 38dBレベルのANCの快適さときたらない
- Bluetooth接続時の音がなにげにオシャレ
- ケース表面のマット触感が気持ちいい
特に1ポチ目と2ポチ目ですね。
「低音至上主義」「強いANC」という特徴からくる良さ、思う存分満喫できます。
絶対的な良し悪しというより、「こういう特性のものを使っているからこそ、こういう体験になる」という相対的な感想です。
悪かったところ(とその対策)
- タップの検知域が狭い
- ケースのフタの動きが若干スナッピーさに欠ける
- 充電が有線接続オンリー
2ポチ目3ポチ目はどうしようもないので飛ばすとして……
1ポチ目、タップの検知域が結構狭く、慣れるまで時間がかかりました。
対策(というかコツ)は、真横から指の腹を当てるように意識することです。
ということで、使い方や慣れの問題でどうにかなる点しかなく、ノックアウトになるような悪い点はありませんでした。
BlitzWolf BW-ANC3はこんな人におすすめ
まとめ:わざわざ海外から買う必要性は……
総合評価:
あるんじゃないかと思います。
理由は
- トガり具合
- コスパ
です。
このイヤホン、かなり攻めてます。これまで多数の完全ワイヤレスイヤホンをレビューしてきましたが、ここまで「低音至上主義」なものは初めてです。海外モノだからこそできているなじゃないかと思っています。
くわえて、38dB級のANCでアンダー1万円という価格水準。国内のラインナップじゃあまり見ません。(少なくともぼくの観測範囲内では)
実際に購入するかは商品詳細などを見てから決めればいいと思いますが、実際に使ったぼく的には、少なくとも、アンダー1万円のANC完全ワイヤレスイヤホンを選ぶなら選択肢に入れるべきだと思います。
以上「BlitzWolf BW-ANC3レビュー | 低音至上主義と強力ANCで1万円以下。高コスパ完全ワイヤレスイヤホン」でした。