毎日、豆からコーヒーを淹れていますNAEです。
これまで電動ミルを使ってましたが、粉の粒度がまばらなのが気になって、粒度が安定するグラインダーを探しておりました。
そこでたまたま、定点観測しているクラウドファンディングサイトGREENFUNDINGで「CrushGrind Columbia」というグラインダーのプロジェクトを見つけまして。
「これはいいかも」と思って支援……ではなく、製品名でググると海外通販で安く買えそう(初回登録キャンペーン込み5,800円くらい)だったので、そちらで購入しました。
3週間使ったので、レビューしていきます。
CrushGrind Columbiaの概要
注目ポイント
- 35段階の細かな粒度調整
- 特許取得の独自セラミック設計で粒度を均一に
- 通常の細挽き(0.045mm)より細かい、0.03mmの超細挽きも可能
おもな仕様
- カラー:ブラック
- サイズ:幅5×奥行き5×高さ19cm
- 重量:198g
- 粒度調整:35段階(0.03mm〜)
- 刃部:セラミック
CrushGrind Columbiaレビュー
それではレビューです。
外観・デザイン:ミニマル
細長フォルム。リレーのバトンを思わせます。
本体の丸みにフィットするようにレバーがくっついているのですが……
実は磁石式になっています。
レバーがなくなって困る、なんて事態になりにくそうです。
コーヒー豆を挽くときは、レバーをスパナの要領で装着します。
レバー先端は回転式なので、コーヒー豆を挽くとき持ち替え不要です。
粉受けは回すと外れます。
中のツマミを反時計方向に回し切ると、セラミックの臼を外せます。
独自設計のセラミック歯は2段構成。
内側も2段構成です。
真ん中のネジ部分(軸)がかなり強固に作られています。
安定した軸と2段構成の臼のあわせ技で、粉の粒度を均一に保つのでしょう。
大きさ:細身コンパクト
手で持つと、その細長さが実感できます。
レバーが一体になるので、とてもコンパクトに収納できます。
一度に挽ける豆の量:20g
コンパクトなぶん、1回で挽ける量は少なく、20gが目安です。
上の写真は、
- 深煎りの豆を20g入れてみたところ
- それを全部挽いてみたところ
です、ギリギリですね。
ぼくはたまたま、「水250gに豆20g」が適量なので、ちょうどよく使えています。
が、それ以上を挽きたい人は何回かに分ける必要があります。
1人用って感じです
粉の粒度調整:35段階
挽く細かさは、ミル部分のツマミで35段階に調整可能。
- 時計回し:細かく
- 反時計回し:粗く
同じ豆でも引き方で味わいが変わるので、毎回調整しつつ味の変化を楽しめます。
粉の均一さ:さすが
↑細かめ設定で挽いてみたところです。
粉の粒度が揃っているのがわかるかなと。
羽が回るタイプの電動ミルと比べるとどうかというと……
電動ミル CrushGrind Columbia
砕き残しの豆が浮いてきて粒度差がわかりやすい出しガラで比較。前者が電動ミルで、後者がCrushGrind Columbiaです。
CrushGrind Columbiaのほうが「砕き残し」が少ないことがわかります。
挽く速度:早くも遅くもない
豆20gで平均30秒前後かかります。
もちろん、かかる時間はレバーを回す速度によるので、人によっては20秒とかで挽き終われるかもしれません。
なお、電動ミルだと10〜13秒くらい。どれだけ頑張っても2倍の時間はかかります。
これは手動グラインダーの宿命でしょう。
メンテナンス性:不便なし
メンテナンスは簡単。
- 挽き具合ツマミを緩めていく
- 臼の部分がパカっと外れる
- 歯ブラシ等で粉を落とす
- 元に戻す
このくらい楽なら、週1くらいでメンテしても負担にはならなさそうです。
耐久性:未検証
使って3週間くらい。まだ壊れてません。
長期的な耐久性は未検証。なにか起きたら追記します。
保証:購入元によるが……
保証が効くかは、購入元によります。
ぼくは海外通販で買ったので、保証はあってないようなもの。壊れたら素直に買い直すしかありません。
冒頭で紹介したクラウドファンディングプロジェクトや、その後の公式販売における販売元から買った場合は、相応の保証が受けられると思います。
実際に使ってみた感想
3週間ほど、毎日2杯、CrushGrind Columbiaでコーヒーを挽いてみました。
そこそこ握力が必要
レバーを回すとき、本体を持つ側の手をかなりギュッと握らなければなりません。
理由は、2つ。
- 本体が細長フォルムなぶん、強く握らなければならない
- 本体表面がサラサラしていて滑りやすい
本体にガムテープを巻くなど、滑り止めすれば楽になります。
が、デザイン的に微妙なので、やるなら黒のビニールテープなどにすると良いかと思います。
「豆が砕かれていく感」が気持ちいい
レバーを回していると、本体を持つ左手とレバーを持つ右手の両方に、豆が砕かれていく感覚が伝わってきます。
挽きが粗めなら豆がパキっと割れていき、細かめならすり潰されていく……という様子が、触感でわかるんです。
電動ミルで機械的に挽いていたときは、豆が砕ける様子は秒数だけで把握するデジタル情報でした。
が、CrushGrind Columbiaだと、それがアナログな生情報として身体に伝わってくるんです。これが新鮮で気持ちいい。
「このくらいの感触なら、次回はもう少し細かめにしようかな」という判断もできるようになるのも嬉しいですね。
収納がすごい楽
細長いフォルムのおかげで収納が楽ちんです。
わがやの狭めなコーヒー棚ではこのくらいのサイズ感がありがたい。
棚の高さが厳しかったので致し方なく横置きなのですが、レバーがちょうどすべり止になってくれます。
縦置きできたらもっとシュッと収納できると思います。
コーヒーの味がバラつかなくなった
肝心のコーヒーの味は、良し悪しはさておき、品質のばらつきが小さくなりました。
理由はきっと、挽いたあとの粉の粒度が均一になったからでしょう。
変に雑味が混ざったり、逆に薄味すぎたり……という、あきらかな失敗がなくなりました。
外れがなくなるだけでも安心感が違いますね。
コーヒー時間が楽しみになった
CrushGrind Columbiaを使うようになってから、
「今回はどのくらいの挽き方にしようかな」
「味はどんな感じになるんだろうな」
「今日から違う豆だけど、どう挽いたら美味しいだろうな」
と、毎日2杯のコーヒー時間が楽しみでしょうがなくなりました。
ぼくはもともと深さ方向の探究心が強いタイプなので、ハマったんだと思います。
CrushGrind Columbiaはこんな人におすすめ
まとめ:実用的、コンパクト、そして楽しい
総合評価:
いいものを買ったな、と思いました。
効率面では、これまで使っていた電動ミルのほうが上ですが、
- 粉の粒度の均一さ(に起因する味の安定性)
- コーヒーを淹れる時間における、単位時間あたりの楽しみの量
はCrushGrind Columbiaの圧勝。
コンパクトで収納しやすく、実用面もGoodなので、文句なしの★5……
と言いたいのですが、もう少し本体に摩擦があるほうが楽に挽けるかな、ということで-★0.5。
とはいえモノは良いですし、使っていて楽しいのはたしかなので、これからも大事に使っていきたいと思います。
以上「CrushGrind Columbiaレビュー | 粒度均一で味が安定。コンパクトさも魅力のコーヒー豆用ハンドミル」でした。