提供:Long Field
PC・デスクまわりのガジェット通販を手がけるLong Field様のご厚意で、2022年1月発売のデスクマット「DESKPAD」をレビューさせていただけることとなりました。
DESKPADは、2021年9月に実施された輸入販売型クラウドファンディングプロジェクトで184人の支援を集めたプロダクト「carpio 2.0」に最適化されたデスクマット。
最大の特長は、ウールフェルトを利用することで、
- ゴム系のすべり止めはしっかりキャッチしつつ
- プラスチック系のはよりよくすべらせる
と、良い方向だけエンハンスしている点。
マウスやキーボードに求められる特性をよく理解して設計されています。
ただし、液体をこぼすと無限に染み込んでいく、水洗いが苦手など、摩耗以外への耐久性やメンテナンス面ではデメリットが目立つのも事実。
そのためDESKPADは、メンテナンスの手間をかけてでもマウスの操作性アップやデザイン、質感や触感を最優先したい人におすすめかなと思います。
DESKPAD概要
注目ポイント
- 肌触りの良く柔らかな質感
- 摩耗に強い
- シックでミニマルなデザイン
仕様・スペック
- 生産国:中国
- 材質:ウールフェルト、スリップ防止材
- カラー:ブラック
- 寸法:45×80cm(L)、30×90cm(M)、28×63cm(S)
DESKPADレビュー
それではレビューしていきます。(Lサイズです)
外観・デザイン:
厚さ5mm、無地のウールフェルト、右下にブランドロゴの焼印。
ミニマルで無駄のないデザインです。
隅の処理も丁寧で、毛羽立ち等も見当たりません。
実際に敷いてみるとデスクが一気に落ち着きます。
大きさ:Lサイズだとかなり大きい
- 天板:140cm✕70cm
- キーボード:30cm✕11cm
- DESKPAD:80cm✕45cm(Lサイズ)
という組み合わせだと、Lサイズはかなり大きいです。
幅は、キーボード、マウス、コーヒーを置いてもまだ余裕があります。
奥行きは、キーボードの向こう側にガジェット類も置けてしまいそう。パームレストもカバーできますね。腕にフェルトが当たるので、触感の良さを感じやすいです。
デスクの幅とに応じてSMLから選ぶと良いでしょう。
デスクの奥行きが60cmならSかM、70cmならLもOK、という基準で選ぶと良いかと思います
触感・質感:ウールフェルトならでは
フェルトなので、不織布と同じように繊維が絡まりあってできています。
くわえてウール素材なので、1つ1つの繊維がわりと硬め。
この構造がゆえ、DESKPADは
- 繊維の1つ1つが点で支える→サラサラな触感
- 空間が多い→柔らかな触感
- 光を乱反射する→やさしい質感
と、触感・質感がとってもシックですてきです。
特に、マウス操作時にデスクに指先が触れていても滑りが邪魔されな
ウールフェルトだからこそ、ですね。
マウスやキーボードの使い心地変化:メリットばかりではない
主に操作性と静音系が改善。
ただウールフェルトならではのデメリットもあります。
マウス
- マウス自体のすべりがよりスムーズになる
- 指先がデスクに触れてもすべりのじゃまにならない
- マウスを滑らせるときの擦れ音が鳴らなくなる
- マウスを持ち上げて置くときの「ガチャ」音が鳴らなくなる
- ただし、マットと洋服が絡み、腕移動の邪魔になるときがある
長袖を着た腕をDESKPADに乗せてそのまま横にすべらせると、めちゃくちゃ動かしにくくなります。
そこ以外は快適さが増しました。
キーボード
- 横すべりしない。すべり止めの脚がしっかりワークする
- 底打ち音がやわらかくなる。デスクに音が響かない
マウスと違ってキーボードを使う上ではデメリットは出てきません。
耐久力とメンテナンス性:弱い
ここまではウールフェルトならではの良さが目立っていました。
が、耐久力とメンテナンス性の点では弱点が目立ちます。
理由は、ウールフェルトだから。
公式サイトには「摩耗に強い」とありますが、逆に言うと「摩耗以外には弱い」のです。
たとえば……
- 不織布のような構造のため、飲み物をこぼすと超スピードで吸い込んでいく。接着剤やインクが入り込んだら悲劇
- 特に夏場は汗を吸い、放っておくと臭くなることを考えると、定期的な洗濯・洗浄が必須
- とはいえ、洗うときは知識・コツ・手間が必要。間違うと縮んだり歪んだりする
(参考 【初心者向け】羊毛フェルトを洗濯するときの10個の注意点)
など……
サッと水拭きすればすべてが片付くお手軽デスクマットとはワケが違う、というわけです。
このような特性から、デスクで食事や工作をする人がDESKPADを使うべきではありませんし、飲み物をこぼさないよう細心の注意を払うなりペットボトルなどフタがあるものを使うなり、気を遣うことになります。
この弱みは質感と触感、そしてデザインとのトレードオフです。DESKPADはこういうバランスのアイテムなんだと理解するしかありません。
とはいえ値段がLサイズだと8,000円なのでかなりのプレッシャーです
保証:特になし
2022年3月現在、Long Field社公式サイトに保証規程は設けられていません。
とはいえ特商法の表記には、
商品に欠陥がある場合をのぞき、基本的には返品には応じません。
とありますので、初期不良には返品対応してもらえるようです。
実際に使ってみた感想
良かったところ
- マウスの滑りが良くなる
- マウスを置き直すとき「ガチャ」音がなくなる
- キーボードの打鍵音(底打ち音)が上品になる
悪かったところ
- 服がフェルトに絡まって腕が動かしづらいことがある
- コーヒーなど飲み物をこぼす恐怖感が増す
- デスクでの食事がNGになる
- 汚れたときの手入れが面倒くさい
- 8000円と高価なため気を遣う
DESKPADこんな人におすすめ
まとめ:相当、人を選ぶ
総合評価:
RPGでたとえると、強いけど耐久力が低く値段も高いボス専用武器という印象です。
アイテムとして得られる効果は良好ではあるものの、値段やメンテの手間がバランスしていると言い切れる人は多くないだろう……ということで★3としました。
もちろん、ウールフェルトのケアに慣れているor慣れる覚悟があれば話は別。本革製品のように、手間ひまかけて自前でメンテしつつ長く使う前提であれば購入を検討しても良いと思います。
以上「DESKPADレビュー | 機能とデザインに全振りしたウールフェルト製の高級デスクマット」でした。