提供:Dreametech
Dreametech様のご厚意で、2020年11月発売のロボット掃除機
をレビューさせていただけることとなりました。Dreame D9は、ハイエンドな機能・性能を持つロボット掃除機です。
高精度センサーによるスマートマッピング、スマホアプリやアレクサ連携による柔軟な操作、乾拭き・水拭き両対応など、考えうるものがことごとく盛り込まれています。
肝心の吸引力も3,000Paと、1,500~2,500Paが主流のロボット掃除機のなかでは突出しており、肌感ではわがやの
と同じ水準で十分な実力。細かく見ると、機能の作り込みが甘い部分があるのは事実です。しかし、約3万円という値段を考えると機能・性能・値段比はとても高いといえます。参考に、同じクラスの機能・性能を持つAnker Eufyシリーズの最上位モデルは約5.5万円です。
家で過ごす時間が増えるご時世、家掃除を楽にする道具として、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。
前置き:Dreametech社について
「Dreametech」というブランドを聞き慣れない方が多いと思うので、前置きとして補足します。
Dreametech社は、中国大手スマホ・家電メーカーのXiaomiが、「Mi Ecosystem」戦略の一環で出資しているIoT企業です。
Mi Ecosystemが出資先を選ぶ際には、5つの価値観に合致している企業を選定している、と謳われています。
1、短期間で収益をあげようと思わない。
2、最高の製品を作り出そうという志。
3、製品のハイコストパフォーマンスの追求。
4、インターネットモデルの先進性を堅く信じる。
5、効率アップ、伝統的業界の改造。
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Dreametech社の製品であるDreame D9も、上記価値観のもとに開発されているもの、というわけです。
実際にDreame D9を使っていると「ああ、たしかにこれら価値観に合致している」と感じます
Dreame D9ロボット掃除機の概要
注目ポイント
- 最新機能がふんだんに盛り込まれている
- 掃き掃除・拭き掃除の両対応
- 約3万円というお値段
2021年1月時点で、想定されるロボット掃除機の機能を全部詰め込みました、という感じ。
にもかからわず値段が約3万円と、高機能なロボット掃除機にしてはお手軽な値段です。
仕様・スペック
製品名 | Dreame ロボット掃除機 D9 |
---|---|
型番 | D9 |
サイズ | 350×350×96.8mm |
カラー | ホワイト |
バテッリー容量 | 5,200mAh |
重量 | 約 3.8Kg |
電源 | 100-240V ~50/60Hz 0.5A |
出力 | 19.8v⎓1A |
定格電圧 | 14.4v⎓ |
消費電力 | 40w |
ワイヤレス通信 | Wi-Fi IEEE802.11b/g/n 2.4GHz |
Alexa対応 | 対応 |
自動充電/自動帰還 | あり |
掃除タイプ | 吸引清掃+水拭き |
運転時間 | 最大2.5時間 |
製品保証 | 1年間 |
Dreame D9ロボット掃除機 レビュー
それでは実物を見ていきましょう。
付属品:一通り揃っているが、スペアパーツなし
- 本体
- 充電台
- 電源ケーブル
- エッジクリーニングブラシ
- 水拭き用モップ&水タンク
- クイックガイド&取扱説明書
- クリーニングツール(本体内に格納)
必要なものは一通り揃っています。
スペアパーツが入っていない点が気になる人がいるかもしれません。
外観・デザイン:シンプルだが使い勝手よし
外観は、至ってシンプルです。
掃除性能を左右する底面の作りを含めて、詳しく見ていきましょう。
全体像
本体全景。白物家電という感じです。
正面から見ると、上部のセンサーが結構出っ張っているように見えます。
「LDSライダーレーザー」という、幅広い範囲をスキャニングする機能に必要なものなのでしょう。
ソファやベッドの下に潜り込ませることを考えると、障壁になるかもしれません。
右から見たところ。
黒い部分は、壁を検知するセンサーです。エッジクリーナー(ピロピロ回る小さなブラシ)が右前につく形になっていることから、基本的に壁を右側にして走るようです。
左から見たところ。
前面部分、壁などにあたるとガチャッとへこむバンパーがついていることがわかります。
後ろ側には排気口がついています。
吸った空気はここから排出されていきます。
上面の作り
上面はこんな感じでカパッと開けられます。
中にはゴミタンクとクリーナーが格納されています。
クリーナーは、細かなゴミを落とすためのブラシと、底面の主力ブラシ等に絡まった髪の毛などを切るためのカッターが備え付けられています。
ゴミタンクは、真中部分の取っ手をつまむとかんたんに取り外し可能。
ゴミタンクはガバっと開けるようになっています。
溜まったゴミを一気にゴミ箱に捨てられそうです。
ゴミタンク背部には排気フィルターがついています。取り外し可能。
HEPAフィルターということで、水洗いして乾かせば何度でも使えます。
底面の作り
掃除性能を決める底面の作りを見ていきます。
上部には各種センサーを配置されています。
先頭のキャスターは径が大きめに作られており、「20mmの段差を乗り越える」というスペックはここからきているんだろうなあと、思わせます。
タイヤは結構ごつく作られている印象。
歯車式になっており、多少の凸凹や障害物にも負けなさそうです。
主力のブラシ。毛足は長め、硬さはやわらかめです。イメージは、「やわらかめ」の歯ブラシくらい。
フローリング上のゴミは拾えそうですが、カーペットに深く絡んだゴミをこそぎとるのは難しそうです。(そもそもロボット掃除機はカーペット掃除に向かない)
ブラシ部分はワンタッチで取り外し可能。
髪の毛が絡まったりしたときもかんたんにメンテナンスできそうです。
右前部分には、エッジクリーナーブラシを取り付けられます。
これがクルクル回ることで、壁際のゴミを集めます。
背面部分には、水拭き用パーツをガチャっと取り付けられるようになっています。
水拭き用パーツ
水拭き用パーツは、床に接する抗菌モップは雑巾チックな加工がされています。
当然、モップ部分は取り外して水洗い可能。
モップ部の反対側は水タンク。容量は370ml。
本体と連動するための金属端子やケーブル類が見えます。
端のほうに給水口があります。
ここから水を注ぎ入れると、少しずつモップに水がしみ出ていきながら水拭きができる、という仕組みです。
給水量は3段階で設定可能。のちほど紹介する専用アプリから調整します。
充電台
充電台は、本体と通信するためのセンサーと充電端子からできています。
これはどのロボット掃除機も同じです。
給電口が横についています。
充電台を壁際に置くことを考えてこうなっているのでしょう。
向かって右側にあるという点は好みが分かれるかもしれませんが、こればかりは左右決め打ちにしなければならないので、致し方ありません。
底面には滑り止め用の樹脂が4箇所がっつり仕込まれています。
ちょっとやそっと押したくらいではびくともしません。
重さ・大きさ:高さがかさばるかも
大きさ
本体は縦横35cm。ロボット掃除機としては標準的なサイズです。充電台とあわせると、奥行き40cmくらい取ります。
本体の高さは96.8mmあります。ソファーやベッドの下をくぐらせるなら、床からの高さが10cm以上であることを確認しましょう。
重さ
重さは本体のみで3.8kg。特に重くも軽くもありません。
ただし給水された水拭きパーツをつけると+500gくらいになります。
機能・操作性:最新機能がてんこ盛り
Mi Home – xiaomi smarthome
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基本的に「Mi Homeアプリ」経由で、初期セットアップや各種操作、設定投入をしていきます。
幅広い操作や可視化、細かな設定投入が可能。かつ家の外からでも操作したり掃除状況を確認できたりします。
もちろん、アレクサ経由での操作や、本体のボタンを使った操作にも対応しています。
最新機能がふんだんに詰め込まれていますね
詳しく見ていきましょう。
初期セットアップ
Dreame D9を充電台にセットします。
Mi Homeアプリを起動後、権限許可とXiaomiのスマートホームサービス「米家(Mijia)」へのサインインorサインアップします。
Mi Homeアプリ、ホーム画面右上の「+」ボタンからデバイス追加します。
必要に応じ、アプリの指示にしたがってDreame D9本体のボタン操作を行います。
ここまでで、Dreame D9との接続が完了しています。
Dreame D9向けの設定を投入していきます。
といっても、この時点では所属するルームとデバイスの名前をつけるだけで、難しいことはありません。
アプリの「Mi Home」タブにDreame D9ロボット掃除機が追加されていれば、初期セットアップは完了です。
スマホアプリからの操作
Mi Homeタブ → Dreame D9ロボット掃除機 を選ぶと、各種操作ができます。
基本的にやることは
- 画面左下ボタン → 充電台へ帰還
- 画面右下ボタン → 掃除の開始・一時停止
の2点のみ。
掃除をはじめると、
- 充電台の場所
- Dreame D9のセンサーが観測した範囲
- 実際にたどったルート(掃除した部分)
- 今のDreame D9の位置
が、リアルタイムで見られます。
また、ひととおり掃除を終えたあと、ふりかえりとして
- Dreame D9がセンサーで観測した結果をどう解釈するか(区画の設定など)の調整
- 仮想壁の設置や立入禁止ゾーンなどの設定
などの設定が投入可能です。
なお、掃除はエリアごとに順番にこなしていくようです。
スマホアプリからの設定
設定メニューから
- アナウンス音声の言語変更
- 掃除スケジュールの設定
- 動作モードや水拭き時の給水量の変更
- 消耗品パーツの磨耗状況の確認
などができたりします。
とても行き届いている印象です。
アレクサ連携
Dreame D9ロボット掃除機はアレクサ連携に対応しており、初期セットアップを行うことでAmazon Echoなどから音声操作ができるようになります。
初期セットアップ手順は、ざっくり
- Dreame D9を充電台にセットする
- スマホのアレクサアプリを起動する
- Dreameアレクサスキルを有効化する
- デバイスタブ → 右上「+」 → 「デバイスを追加」へ
- 一番下の「その他」をタップ
- 「デバイスを検出」をタップ
- あとは画面に従う(Dreame D9が自動検出・追加される)
です。
Mi Homeアプリには「Mi Homeアレクサスキルを使え」と書いてありますが、2021年1月4日現在、Dreame D9には未対応でした。Dreameアレクサスキルを使うのが正しいです。
本体の直接操作
もちろん、本体の直接操作もできます。
XiaomiのMi HomeサービスやAmazonのAlexaサービスが落ちたからといって操作できなくなるわけではないので、安心です。
なおボタンは左から
- 周辺の集中掃除ボタン
- 電源/掃除開始ボタン
- 充電台への帰還ボタン
となっています。
掃除性能:スティッククリーナー級で普段使いに十分
掃き掃除と拭き掃除(水拭き)に対応しています。
吸引力は3,000Paあり、1500~2500Paが多いロボット掃除機の中では高い水準です。実際、掃き掃除の性能はかなり優れています。
一方、拭き掃除は用途が限られてしまう印象です。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
掃き掃除
フローリングのリビングルームを15分間拭き掃除させたところ、しっかりとゴミが取れていました。
Dreame D9本体が入れない狭いスペースは掃けませんが、通ったところはしっかりとゴミをこそぎとっています。
別の日の掃除結果です。
ヘアゴムや剥がれたシール、ガチャガチャでゲットした組み立て式フィギュアの部品を拾っています。
感覚として、自宅にある
と同じくらいは吸ってくれています。吸引力・ゴミ収集力は、それなりに高いようです。
拭き掃除
水タンクとモップを使った拭き掃除(水拭き)をはじめるには、
- 水タンクからモップ部分を取り外す
- モップ部分を濡らして絞って取りつける
- 水タンクに水を入れる
- 水タンクについた水滴を拭き取る
- 水タンクを本体に設置する
- アプリ等から「掃除を開始」する
という手順を踏みます。
なお水タンクが設置されているときは、本体からのアナウンスが「モップがけを開始します」に変わります。(水タンクがついていないときは「掃除を開始します」)
写真右側が、水拭きされた部分です。(アプリ上の給水量設定は「中」)
しっかり給水&水拭きされていますし、実際に水拭きされたあとのフローリングは、足の裏の肌触りからキレイさを感じます。
一方で……
水性ペンの落書きの上を走らせてみたら、全然拭けませんでした。(このあとティッシュで拭いたら2秒で取れました)
水拭きといえど、掃除力には限界があるようです。
くわえて、底面は「先にブラシ、後にモップ」な構造です。
なので、床にこぼした醤油などを拭かせると、ブラシ経由で本体の中に侵入します。
こぼした飲み物を水拭きさせる用途には使わないほうがよさそうです。(怖いので試していません)
また、水タンク底面には「カーペットの水拭きは避けてください」と書いてあるものの……
実際に走らせてみると、思いっきりカーペットに侵入してしまいました。
水タンクが装着されていることは検知できているはずですし、掃き掃除の際はカーペットに入ると自動で吸引力のモードが変わっていることからカーペットの検知自体はできているはず。
それらを組み合わせると、「拭き掃除モードでカーペットを検知した場合は侵入しない」という制御はできるはずなのですが、そうなっていないようです。
ファームウェアアップデートで改善されることを望みます
また拭き掃除後には
- 本体から水タンクを取り外す
- モップ部分を外して洗う
- 水タンクをから水を抜いて乾かす
という後処理も必要になります。
・・・
以上のことから、水拭き機能は、
- フローリングの仕上げ掃除には有用
- ただし、準備と後処理が面倒
- 本格掃除と制御機能面で片手落ち感あり
という状態です。
そのため、手間をかけてでもフローリングの水拭き掃除にこだわりたいときにだけ使うもの、と割り切ったほうがよさそうです。
水拭き掃除は週1、休日にやるくらいかな、という感覚です
音:静かなほうだと思う
↑静かな屋内で、吸引力「標準」で動作させたときの音です。
録画したスマホのマイク性能のせいか、つんざいた音がするように聞こえていますが、実際はもっと静かです。
とはいえ、仕事をしながらとか、動画を見ながらだと邪魔に感じる音量ではあります。
障害物・段差対応:基本はできているが若干粗がある
家を縦横無尽に走るロボット掃除機。障害物や段差をきちんと検知し、適切に回避できるのかも気になりポイントなので、チェックしてみました。
障害物の検知と対応
壁だけでなく、ソファーや椅子の脚、ダンボールなどは、当然のごとく回避していきます。
一方で……
おもちゃブロックや積み木で作られた家などは、ずんずん押しながら進んでいきます。
挙動を見る限り、
- 明らかに背が高いもの(光センサーで感知)
- 押してみて動かせなかったもの(バンパーで感知)
は避けるように作られているようです。
ルンバ等、一般的なロボット掃除機と同じ作りです。
ちなみに……
カーテンには遠慮がちです。
光センサーがカーテンを壁と勘違い?しているのでしょうか。
本当はカーテンの向こう側にある窓際までガーッと掃除してほしかったところです。
段差の検知と回避
スペック的には、2cmの段差を乗り越えられる、とのこと。
リビングのTVスタンドの台座がちょうど高さ2cmだったので、試してみたところ……
ご覧の通り、
- 真正面から入る → 乗り越えられない
- 斜めから入る → 乗り越えられる
となりました。
つまり、片輪なら2cmの段差を乗り越えられるということ。ちょっと片手落ち感があります。
とはいえ、乗り越えられなかったら角度を変えてリトライする制御が入っているようなので、実害があるかはケースバイケースです。
次に、玄関の段差です。
ご覧の通り、ちゃんと検知して回避しています。
と思いきや……
靴が置いてあると、そのまま突っ込んでいってしまいました……
きっとセンサーが靴を床と勘違いしたのでしょう。モノの有無のみで検知しているとそうなりますよね。
この事態を避けるには、
- 靴を段差から離れた場所に置くようにする
- アプリのエリア制御機能で、段差前に仮想壁を置く
の2つの方法があります。
なお、2点目の仮想壁ですが……
上記のとおり、アプリからサクッとできます。
ただしこの仮想壁、Dreame D9が地図を作り直すとリセットされてしまいます。
地図を作り直されるタイミングは、Dreame D9の起動後に「配置に失敗しました、地図が機能していません」とアナウンスされたときです。
具体的には、Dreame D9がエラーで動かなくなったあと数mほど動かして再起動すると、このアナウンスが流れがちです。
わがやでは2〜3日に1度くらい起きており、そのたびにアプリから仮想壁を作り直さなければなりません。面倒。
そのため、玄関の靴を床と勘違いしてしまう問題には、1点目の「靴を段差から離れた場所に置くようにする」が現実案になると思います。
子供がいる家だとちょっと難しいかもしれません
帰還性能:まっすぐ帰ってくる
充電台から発進はできても、帰還が下手くそでいつも出先で力尽きている……
なんていうことはなく、複数の部屋をまたがる広い範囲を掃除した後でも、迷うことなくまっすぐに充電台に帰ってきました。
なおスペック的には、「充電台の左右50cm、正面1.5mのスペースが必要」とあります。そうでないとちゃんと充電台に戻れない、と。
ただ上の動画を見るとわかるとおり、左右50cmについてはある程度モノが置いてあっても大丈夫なようです。子供用のおもちゃのピアノの脚がせり出していても、ちゃんと帰還できています。
つまり「充電台の左右50cm」は必ず正しく帰還できる安全基準であって、実際はもっと狭くても帰還できる可能性はある、ということなのでしょう。
もちろん、左右スペースが狭くなるほど帰還できる可能性は低くなるんだと思います
バッテリー:2.5時間持てば十分
Dreame D9本体の連続稼働時間は2.5時間とされています。
参考に、わがやは3LDKで約70㎡のマンションですが、1回の掃除にかかる時間は長くても30分でした。(同じ場所を1回だけ掃く設定)
同じ場所を2回掃く設定にしたとしても、かかる時間は1時間。2.5時間ぶんのバッテリーがあれば十分です。
仮に2.5時間フルで使い切るには6LDKの家に住む必要があります……が、そういう人は少ないと思うので、2.5時間持てば多くの人には十分なのではないでしょうか。
メンテナンス:日常利用の範囲内はかんたん
分解・組み立て
日々のメンテナンスで取り外しが必要な部品は、ワンタッチでかんたんに外すことができます。組み立てるときもカチッと一発ではまるようになっています。
ドライバーでボルトを締めなければならない、なんてことはありません。便利です。
たまったゴミの廃棄
ゴミタンクがカパッと開けられるので、特に不便はありません。
ただ排気フィルターのすき間に細かいゴミが溜まりやすいので、指でこそぎ落としてあげるほうが良いと思います。
水拭き用モップの汚れ落とし
スッと付け外しできます。普通の雑巾と同じように絞ったり洗濯したりもOK。
特別な配慮は必要ありません。
排気フィルターの洗浄
水洗い可能なHEPAフィルターということで、大きなゴミを指でこそぎ落としたあと、ザッと水を通して乾かすだけでOKです。
特に手間にはなりません。
ブラシなどの部品交換
主力のブラシ、エッジクリーナー、排気フィルターは消耗品なのですが、公式ショップで部品の単品売りをしていません。
どうしても部品だけ買いたい場合、日本の正規代理店に問い合わせてみるほかなさそうです。
電池交換
不可能なようです。底面のボルトをプラスドライバーで外して分解はできそうですが、そこまで分解すると保証の対象外になってしまいます。
バッテリーがヘタってきたな、と感じたら、日本の正規代理店へ問い合わせてみると良いでしょう。
耐久性:評価中
使って2週間程度のため、耐久性は評価できません。
不具合が出てきたら、こちらに追記しようと思います。
※2021年7月6日追記:半年くらいほぼ毎日使っていますが、まったく壊れる様子がありません。
保証:1年
Amazonや楽天の正規代理店ページに
1年間(この期間内に発生した故障および初期不良については無償にて修理・交換対応をいたします。)
と明記されています。
約3万円という値段は、ハイエンドロボット掃除機としては廉価とはいえ、絶対値としては高いので、しっかり保証期間がついてくるのは安心ですね。
実際に使ってみた感想
2週間ほど、家の掃除に使ってみました。
前提として、わがやは
- 3LDKのマンション。廊下あり
- 4歳6歳の子どもあり。床にはおもちゃが落ちていがち
- 夫婦ともテレワーク。日中家に人がいない時間がほぼない
という環境です。
Dreame D9はリビングの端に置くことにしました。充電台の前&左右のスペースと電源を確保できるのがここだけだったからです。
以上を念頭に、体験談をお読みいただければと思います。
アレクサ連携は本当に便利
わがやのリビングにはEcho Dotが置いてあり、アレクサを呼び出せる状態にしています。
なのでアレクサ連携でDreame D9を音声コントロールできるようにしたのですが、これがめちゃくちゃ便利なんです。
理由は
- わざわざ本体ボタンを押しに行ったり、スマホアプリを起動する必要がない
- スマホアプリを入れていない妻も、一声で起動・停止を指示できる
の2つ。
特に2点目。ガジェットに精通しているわけではない妻からも「便利」と好評です。
Dreame D9に限らず、アレクサ連携できるロボット掃除機を買うなら、Echo Dotあたりは必ずセットで買うことを強くおすすめします。
掃除機がけの時間が1/3くらいになった
ぼくは毎朝の習慣で、家全体に掃除機をかけています。(詳しくは姉妹ブログ参照)
掃除機がけ自体にかかる時間は10分弱だったのですが、床の大部分の掃除機がけをDreame D9に自動化させることで、この時間が1/3の3分ほどに短縮できました。
2週間くらい使っていると、Dreame D9ではどうしても掃除できない範囲がだんだんわかってきます。(家具の配置によって掃除できる範囲は日々変わるものの、だいたいの傾向がつかめてくる)
そこだけ自分で掃除機をかけるようにすることで、掃除にかかる時間が短縮できる、というわけです。
Dreame D9自体のメンテナンスも込みで、だいぶ時短できています
名前をつけると子供が自ら片付けをはじめる
わがやの4歳6歳の子供たちが、Dreame D9を見て
「ねえねえ!これなんて名前!?」というので
「ドリーミィちゃんだよ」と答えてみたら……
なんと、子どもたちがドリーミィちゃんのお世話をはじめました。
具体的には、ドリーミィちゃんが掃除しやすくするために、
- 床に散らばったおもちゃを片付けてあげる
- 暗いところも見えるよう、懐中電灯を乗せてあげる
- 「こっちも掃除できるよ!」と教えてあげる
- 「がんばってね!」と応援してあげる
などです。
そういえば、同じロボット掃除機のルンバを修理に出すとき、「掃除機が壊れた」ではなく「うちのルンバちゃんが調子悪くって」と、まるで医者にわが子を見せるような面持ちで相談に訪れる人が多いそう。(管理人の母談)
実際、「ルンバくん」に「ルンバちゃん」「ルンバ丸さん」と呼んでかわいがっている人も、ネット上でちらほら見かけます。
きっとそれと同じなんでしょう。わがやでもドリーミィちゃんが子どもたちのお友達に、そしてわがやの一員になっていくのだと思います。
ちなみに5年くらい前、上の子が1歳のときルンバを買ったのですが、運転音が大きくて怖がったのでお蔵入りにしていました。子供の成長を感じますね
結果として、家がキレイに保たれやすくなった
Dreame D9がもたらした
- 朝イチの掃除が時短される
- 子供たちが主体的に片付ける
の2つの作用により、家がキレイな状態に保たれやすくなりました。
特に、
- 子供がおもちゃを散らかしがちなリビングルーム
- 子供の幼稚園カバンや持ち帰った制作物が放置されがちな廊下
は面積が広めなので、そのぶんキレイになると家が片付いた印象が強くなり、気分も良くなります。
単なる掃除の自動化だけでなく、関わる人の行動も変えてくれる点の効果も大きいんだな、と感じました。
床にモノが落ちていないの気持ちいいですね
Dreame D9ロボット掃除機はこんな人におすすめ
まとめ:約3万円なら十分魅力的なのでは
総合評価:
約3万円でこれだけ機能・性能が行き届いている&家がキレイになるなら、十分魅力的なのではないでしょうか。
-★0.5としたのは、記事内で指摘した細かな使い勝手の気になりポイントを総合計した結果です。人の動きを変える作用を含めて家をキレイにする効果を考えると、気になりポイントは些細なことにすぎないので、★1つ減らすまでもないかな、と。
ただしEcho Dot (エコードット) 第4世代のよさを十分引き出すには、スマホアプリやアレクサを使いこなせる人が必要です。遠方の高齢家族など、ガジェット使いに詳しくない方に贈るときは要留意でしょう。(といっても、本体のボタン操作で十分掃除はできるんですけど)
とはいえ、家にいる時間が増えるこのご時世、Dreame D9が役に立つシーンは多いはず。
魅力的なアイテムなので、ぜひチェックしてみてはいかがでしょうか。
以上「Dreame D9ロボット掃除機レビュー | 最上位クラスのハイエンドなのに3万円はコスパがすごい」でした。