提供:OneOdio
2019年7月発売のゲーミングヘッドセット「EKSA E1000」をレビューします。
4,000円未満という値段の関係で、性能はわりとピーキー。
具体的には
- 効果音の臨場感とリアルさ重視
- 他の音や用途だと並レベル
と、ゲームプレイや映画・動画視聴に全振り。これら用途で使うなら、お値段以上です。
一方、音楽に聞き入る、テレビ会議で使うなど、他の用途では並レベル。
1つですべてをまかなうのではなく、使いみちを決めるor使いわける前提で買うことをおすすめします。
EKSA E1000の概要
注目ポイント
- 7.1ch サラウンドサウンド
- ノイズキャンセリングマイク
- 快適なイヤーマフ
「音もマイクはもちろん、つけ心地もすばらしいよ!」
という触れ込みです。
スペック
- 接続:USB
- 重さ:260g
- ドライバーユニット:φ50mm
- 感度:118dB
- インピーダンス:32Ω
- 周波数:20Hz〜20kHz
- カラバリ:ブラックグレー、ブラックグリーン
EKSA E1000レビュー
それでは実物レビューです。
外観・デザイン:ゲーミングっぽさ満載
今回は「ブラックグリーン」を選択。
スピーカー部分や上部クッションなど、各所の蛍光グリーンがサイバー感を出しています。
マイクもケーブルも左側のみです。
USBにつなげると虹色に光、ふよふよと回転するように動きます。ゲーミングっぽいですね。動いている様子はこちらをどうぞ。
なおこちら、「USBから給電されていると光る」仕様のようです。つまり、PCが電源につながっている状態で挿しっぱなしにすると、無限に光り続けます。
そのため、「夜に光っているものがあると気になる……」という方は、使い終わったらUSBを抜くことをおすすめします。
ケーブルは柔らかい編み込み式。
樹脂製と違ってクネクネ曲げても割れないので、長く使えそうです。
機能:特筆すべき点はなし
ケーブル途中のリモコンには、マイクのオン・オフの切り替えボタンと……
音量調整のツマミがついています。
プラグアンドプレイで、USBでPCに接続するとすぐ使える点を含め、特筆すべき点はありません。
装着感:軽く、優しい
ごつい見た目に反し、重さは実測261gと、ヘッドホンとしては軽量。
イヤーマフなどクッション部分がかなり柔らかいせいか、つけていて嫌な感じはしません。
メガネの上から装着しても大丈夫。リムが食い込んで痛くなることがありませんでした。
実際、3時間くらい使い続けましたが、痛みはゼロです。
ヘッドホンの音質:臨場感と迫力に特化
ゲーム効果音の臨場感や迫力でいえば、お値段以上です。
音質調整のバランス感は
- 低音の響き、臨場感、迫力は優秀
- 高音の粒度や奥行き感は並
- 左右の鳴らし分けは普通に可能
と、アクション系のゲームプレイや、映画・動画の視聴に特化していると感じます。
実際、YouTubeで
- Fortnite、PUBGなど、効果音メインのもの
- Spidermanや三國・戦国無双など、BGMありのもの
を見てみたところ、実際に中に入っているようなリアルさを感じました。
逆に、それ以外の用途では並です。たとえば、目を閉じて音楽に聞き入る(くらい音質にこだわりのある人)には力不足に感じるでしょう。
4,000円未満というお値段を考えると、しょうがないのかもしれません
マイクの音質:ノイキャンは値段相応
マイクは全指向性。ヘッドセットをつけたときのマイクの位置は、ほほの横あたり。口の前に届きません。
商品説明には「ノイズキャンセリングマイク」と書いてありますが、そこそこ周りの音を拾います。
具体的には
- ドアの向こうの子供の笑い声
- ヘッドホンを触ったときのカサカサ音(ケーブルノイズ)
- タイピング、ペンを走らせる音
あたりは、相手に聞こえていました。
ただ、iPhoneに付属するイヤホンのマイクと比べると若干雑音が小さく感じます。
「ノイズキャンセリングマイク」といえどもお値段相応、と捉えるのがよさそうです。
リモート会議に使ってみた感想
EKSA E1000はゲーミングヘッドセットであり、音は迫力や臨場感重視、マイク機能はそこ並レベル。
とはいえ、コロナでテレワークな昨今。どうせマイク付きのヘッドセットを買うならZoomなどでも使ってみたいですよね。
そこで、仕事のリモート会議に使ってみたので、感想を書いていきます。
普通に使える。音を拾うのは致し方なし
相手の声もこちらの声も、クリアに聞こえました。
ときたま声が途切れる場面があったものの、通信速度が原因であることがほとんどで、ヘッドセットやマイク起因でなにか起きたことはありません。
ただ、別で持っている会社貸与のリモート会議専用ヘッドセットと比べると、こちらの声は聞こえづらかったようです。(値段差を考えると比べること自体かわいそうではあるんですが……)
リモコンでのマイク操作は安心感がある
便利に感じたのが、ケーブルのリモコン操作でマイクのオンオフが切り替えられる点。
アプリの画面での操作だと、知らないうちにマイクがついていることがあるんです。会議に出ながら他の作業しているとき、間違ってクリックしてしまったとか、ショートカットキーを誤って押してしまっていたとか。
それで後ろの音が拾われて恥ずかしい思いをした経験があるのは、ぼくだけではないはず……。
その点、物理的なスイッチでマイクのオン・オフが切り替えられると、パソコンでなにをしていても勝手にマイクがオンになる可能性がゼロになり、安心です。
ただし見た目は……
蛍光グリーンでピカピカ光るヘッドセットでクライアントにプレゼンするのは、さすがに控えました。
EKSA E1000はこんな人におすすめ
まとめ:値段を考えると優秀
総合評価:
★-1の理由は、「ノイズキャンセリングマイク」が期待よりノイズが入ったため。
とはいえ、4,000円未満という値段を考えると、お値段以上なのではないでしょうか。
ゲーミングヘッドセットは、高いものから安いものまで実にさまざま。もし買うのが初めてなのであれば、最初から高いものを買うより、
- まず安いもので「ヘッドセットのある生活」を試してみる
- それで満足いかない点があったら、高いものに買い替える
とすると失敗しにくいでしょう。
EKSA E1000は、「最初に試す安いもの」に最適なのかなと思います。
以上「EKSA E1000 レビュー | 派手さと安さと臨場感。コスパ重視のゲーミングヘッドセット」でした。