提供:eMeet
eMeet様のご厚意で、2021年1月発売のWebカメラ「eMeet C970L」をレビューさせていただけることとなりました。
eMeet C970Lの特徴は、カメラと照明が一体化していること。
- 背景画像は明るいのに自分の顔だけ暗くて変
- でも専用の照明器具を買うのはやり過ぎ感がある
という悩みに、eMeet C970Lは応えようとしています。
ただ、さすがに専用の照明器具に比べると光量が乏しいので、期待しすぎは禁物。
補助的に追加の光源が欲しい場合は購入を検討してみても良いかな、という感じでした。
eMeet C970Lが気になった理由
カメラオンのウェブ会議における顔の写りを気にしたためです。
部屋の照明の位置関係のせいで顔が暗くなりがち
ぼくの仕事部屋は、
- 天井の真ん中にシーリングライト
- 壁際にデスク
というレイアウト。
光を背に仕事をするため、カメラが常に逆光状態。
いつも顔が暗くなってしまうのが悩みのタネでした。
どうしても!というときは、モニター上のバーライトを自分に向け直して対応してきました
かといって専用の照明器具は置きたくない
しかしカメラオンの Web 会議のためだけに専用の照明器具にはちょっと抵抗が。
理由は、デスクの上をミニマルに保ちたいためです。
専用の照明器具って、だいたいかなり大ぶりなんですよね。でかい輪っかがポンと置かれるイメージ。個人的にはあまり美しくないと感じてしまいます。
なので「一体化」がちょうどよかった
そこで登場したのが、eMeet C970Lでした。
Web カメラのレンズの周りに小降りの照明がついている。
この形ならかさばらないですし、光量が十分ならパーフェクトです。
なので「光量が十分か?」が本記事での主たる検証ポイントとなります
eMeet C970Lの概要
注目ポイント
- Web カメラと照明が一体化。十分な光量で顔を照らせる
- 1080p 60fps、オートフォーカス対応など、Webカメラの基礎力もしっかり
- 値段は実売ベースで5000円程度と手が出しやすい
仕様・スペック
- 最大解像度:1080p/60fps
- 有効画素数:200万画素
- フォーカスタイプ:オートフォーカス
- 内蔵マイク:高音質ノイズリダクションマイク搭載
- 三脚対応ユニバーサルクリップ(ノートパソコン、LCD/モニター用、三脚にも取り付け可)
- 視野角:75°
- レンズ:4層高性能光学
- USB連続、プラグアンドプレイによる簡単接続
- 本体サイズ:135mm × 83mm × 65.5mm
eMeet C970Lレビュー
それではレビューしていきます。
外観・デザイン:リングライト内蔵でも普通のサイズ感
外観、特に特徴はありません。しいて言うならば、レンズの周りに白い枠(リングライト)があることくらいでしょうか。
形も大きさも、よくある「モニター上に設置するタイプのWebカメラ」そのものです。
逆に言うと、リングライト内蔵にも関わらず普通のWebカメラと同じサイズ感に収まっている、とも言えます。
設置:左右首振り非対応なので注意
34インチのウルトラワイドモニターの上に設置するとこんなイメージ。
モニターの上にバーライトを設置している場合、干渉してしまって真ん中に置けません。
eMeet C970Lは左右の首振りに対応していないので、バーライトを使っている人は
- Web 会議の時だけ座る位置をずらす
- 三脚その他を使ってカメラを中心に向かせる
のいずれかの工夫が必要になります。
ちなみに・・・
ぼくの場合、モニターの横に縦置きしたノートPCのモニター上がベストプレイスでした。
ライトアップ効果:あくまで補助的なもの
本体の上のライトボタンをタップすると、ライトの光量が「なし〜レベル3」まで切り替えられます。
どのくらい人肌の移りが明るくなるか実験した結果・・・
- 部屋が明るいときのライトアップ効果は限定的
- 真っ暗な部屋なら十分にライトアップできる
となりました。
実際の結果を見ていきましょう。
部屋が明るいとき
モニターからの標準的な距離(50cm)での結果です。
あまり変わりませんね。
よく見ると手相が若干見やすくなったかな?くらい。
実際にライトアップ効果が確認できた距離は・・・
約20cmでした。
約20cmというと・・・
このくらいの距離感です。
実際ここまで顔を近づけないですよね・・・。
したがって、明るい部屋でのライトアップ効果は限定的だと考えるべきです。
部屋が真っ暗なとき
一方、部屋を真っ暗にしてモニターのみ点灯した状態でなら、距離50cmでもしっかりライトアップされました。
元々カメラに備わっている露出調整機能も相まって、暗い部屋の中なら十分に使えそうです。
ただし真っ暗な部屋でのPC作業は目に悪いのでおすすめしません
画質:Webカメラとしては十分
上の写真からわかるとおり、
- 手相までしっかり写っている
- 手をずらせばオートフォーカスが効く
- 露出も自動調整される
と、Webカメラとして十分な性能を持っています。
使っていて不自然に感じたり、画質が悪い・粗いと思うことはありませんでした。
Web会議デバイスを多く排出しているeMeetの底力です
マイク音質:かなり高音質
カメラレンズの両脇についているノイズキャンセリングマイク。
使ってみた感じ、
- ゲイン(集音力)は十分
- 発話時は背景の雑音がかなり消える
- ただし時おり音割れする
と、声質にこだわらないWeb会議用途なら十分です。
サブ機能なのにクオリティが高い
保証:1年
付属の説明書に1年保証と明記されています。
実売価格が5000円を切る廉価製品ではあるものの、保証がしっかりしているのは安心感がありますね。
実際に使ってみた感想
良かったところ
- Webカメラとしての画質や性能は必要十分
- サブ機能であるマイクの性能がそこそこ良い
悪かったところ
- リングライトはあくまで補助的役割にとどまる
- 左右の首振りに対応していない
eMeet C970Lはこんな人におすすめ
まとめ:意欲作だが一石二鳥とは言い難い
総合評価:
「リングライトはあくまで補助的な役割」という点をどう捉えるかで価値が変わります。
- すでに十分明るく写っている顔の影がさらに減ることに価値を感じるなら、おすすめできる
- 専用のリングライトをなくしてこちらに統合したいと考えるなら、おすすめしない
ぼく個人でいうと、
- シーリングライトによる逆光に対する光源として期待していたものの、その効果は得られなかった
- とはいえWebカメラとしての基本性能・機能は十分だし、マイクも意外と良かった点は評価したい
ので、評価としては★3.5としました。
このくらいの差なら、
実際にどれだけライトアップ効果が出るかは環境によります。
もし本記事のテスト結果を見て「自分の環境なら十分に効果がありそう」と感じる場合、ぜひ商品の詳細をチェックしてみてはいかがでしょうか。
以上「eMeet C970Lレビュー | リングライト付きWebカメラ。ただ一石二鳥とは言い難い」でした。
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