提供:FlexiSpot
FlexiSpot様のご厚意で、2021年9月8日発売の電動スタンディングデスク「E8 Banboo」を先行レビューさせていただきました。
E8 Banbooを一言であらわすと、やさしい電動スタンディングデスクです。
- やさしいデザイン:安全性・耐久性に優れた丸型の脚
- やさしい素材:抗菌・脱臭効果を持つ竹製の天板
- やさしい機能:あると嬉しいUSB端子搭載
これまでのFlexiSpot製電動スタンディングデスクは、よくも悪くも「ビジネスギア」でした。
しかしE8 Banbooは、基礎性能を維持しつつ、日常にも溶け込めるツールとして使えるよう洗練されています。
過去いくつか電動スタンディングデスクを使ってきたぼくから見ても、E8 Banbooは電動スタンディングデスクとしてかなり高いレベルにあります。
ハイエンドな電動昇降デスクを選ぶとき、選択肢に入れて然るべき、おすすめできる一品です。
FlexiSpot E8 Banbooに注目した理由
丸型フレームの実力です。
丸(円)という形は、横からの力に強い、という特性を持っています。
くわえて、同じ底面積の四角形と円なら、円のほうが横からの力に強く、倒れにくい、という性質もあります。(中心からの距離が遠くなるため)
そのため、丸型フレーム=安定性や耐久性に優れている=より快適に使えるのでは?と期待しています。
FlexiSpot E8 Banbooの概要
注目ポイント
- 丸型フレームでユニーク、安全性が抜群
- 竹天板は環境にも優しい素材を使用、耐久性・抗菌・脱臭効果が抜群
仕様・スペック
- パネルタイプ:タッチパネル
- 機能:USB・メモリ・ロック・障害物検知機能
- 耐荷重:125kg
- 脚幅調整範囲:110〜190cm
- 昇降範囲:60〜125cm
- 天板の厚さ:2cm
- 脚段階:三段階(ピラミッド)
- 対応天板サイズ:幅120~200cm 奥行60~80cm 厚み≧2cm
- 付属の竹天板サイズ:120×60×2cm、140×702cm
FlexiSpot E8 Banbooレビュー
それではレビューしていきます。
組み立て:手順はシンプルだが気をつけて
手順自体はすごくシンプルです。それぞれのパーツの接合部分をネジ止めするだけ。
ただし、パーツ1つ1つがダンベル並みに重いです。壁にぶつかるだけで、壁紙がズルっと持っていかれます。
可能であれば2人で作業することをおすすめします。
1人でも作業できなくはないですが、そこそこ工夫が必要です
外観・デザイン:パッと明るい
組み立てたデスクはこんな感じです。
竹天板
天板は竹の集成材。
細くカットした竹を重ねているせいか模様が精細で、ダイナミックな年輪模様をもつ木材の天板とは違う雰囲気が出ています。
側面が縦の縞模様である点も特徴です。
特にメラミン加工などはされていない模様。
FlexiSpot公式サイトいわく
竹天板は耐水性と耐久性に優れているうえに、ほとんど膨張収縮しないので天板が反るなど変形しません。また、竹は抗菌、脱臭効果があることが知られており、衛生面でも優れた材質です。
ということで、無垢材のまま使っても問題ないようです。
コントローラ
- 高さ調整
- 4つの高さ記憶・呼び出し
- 中央に高さ表示LED
と、シンプルな構成。
説明書を一度読めば使い方は一発で理解できると思います。
右横にUSB端子を備えています。出力は5W。
スマートウォッチやイヤホンなどの充電に重宝しそうです。
脚
白。脚(接地部分)は幅8cm。一般的な広さです。
支柱(縦)は
- 前後方向は9cm、左右方向は6cmと、しっかり面積が取られている
- 前後に長い長方形の角を落として丸型にして
3段ピラミッド、段のは鉄板の厚さは約5mm
昇降時の音:静か
マルチモーターで稼働力に余裕があるせいか、昇降時の音はすごく静かです。
隣に置いてる水槽のポンプ音のほうが気になるくらい。
「音は問題なし」と言い切って良いでしょう。
耐荷重:最高水準の125kg
電動スタンディングデスクの耐荷重は、だいたい50〜125kgです。
FlexiSpot E8 Banbooは125kg。最高水準です。
丸型脚のなせる耐久性でしょう。
安定性(揺れ):左右方向に若干弱い
高さ110cm(立ち姿勢)で天板を横から押すと、左右方向はそこそこ揺れました。
- 前後方向:振幅3mmほど
- 左右方向:振幅5mmほど
脚が前後方向に縦長なせいか、前後方向に強く、左右方向の揺れに若干弱いようです。
スタンディング状態でモニターアーム+ウルトラワイドディスプレイ、のような揺れに弱い構成だと、モニターが揺れてしまうかもしれません。
とはいえ、あえて左右方向に揺らすシーンは少ないため、実害は小さいと思います。
くわえて、高さ70cm程度(座り姿勢)なら全然揺れません。
そのため、
- アイデア出しや会議出席など、考える系は立ち姿勢で
- 黙々と作業するなど、少しの揺れすら気になるときは座り姿勢で
と使い分けると良いでしょう。
安全性:一通り揃っている
電動スタンディングデスクで最低限必要な
- チャイルドロック機能
- 障害物検知時の昇降動作停止機能
の2つを備えています。
利便性:USB充電が結構いい
コントローラ脇のUSB端子は便利そのもの。
特に
- 仕事のWeb会議で使うイヤホンやインカム
- スマートウォッチ
などをちょくちょく充電するのに最適です。
メンテナンス性:高い
構造がシンプルなので、メンテナンスポイントも
- 分解掃除
- ネジの締め直し
くらい。
部品が重いので作業自体は大変かもしれませんが、分解が難しくてメンテナンスができない、なんてことにはなりません。
以下記事で紹介したメンテナンスがそのまま行えます。
耐久性:未検証
使って1週間くらいのため、長期的な耐久性は検証できていません。
が、少なくとも初期不良はありませんでした。
保証:超長期
保証期間は、
- モーター:2年
- フレーム:5年
と、超長期。
スタンディングデスクは長く使うものなので、保証がそれなりに長いのは安心です。
初期不良にあたってもちゃんと対応してくれます。
実際に使ってみた感想
良かったところ
- 竹天板の触感が気持ちいい
- USB端子が便利
- やさしいデザインで、白壁紙な部屋になじみやすい
- 最高クラスの耐荷重量
- 前後方向の揺れに強い
竹天板の感触、USB端子による充電周りのケア、なじみやすいデザインなど、やさしさを感じる点が「いいなあ」と思えるところです。
また横方向の揺れが少し気になるものの、実際デスクを使うときの揺れは前後方向がほとんど。そこはしっかりケアされている点は良かったなと。
悪かったところ(とその対策)
- モニターを浮かせるデスク構成だと心もとない
- 白は傷が目立ちやすい
- 他と比べると値段が高い
立ち姿勢(高さ110cm)で使ったとき、ノートPCスタンドの上のパソコンが若干揺れました。
なので、この記事の冒頭画像のように、モニターアームでモニターを浮かせる構成の場合、モニターがわんわん揺れることが予想されます。
もし立ち姿勢×モニターアーム×ウルトラワイドモニターなど、少しの揺れが気になる環境でい使う場合、DAISHINスマート昇降デスクのような、オフィス用品が出自の電動スタンディングデスクのほうが安心だと思います。
FlexiSpot E8 Banbooはこんな人におすす
(参考)E7とE8 Banbooの比較
E8 Banbooを選ぶ人は、きっと同じくらいのスペックを持つE7と比較すると思います。
結論というと、同じ構成(140サイズの竹天板と脚のセット)で比べた場合の違いは、
「E8 Banbooだと、脚が丸くてUSB端子がついてくる。これに+1000円出せるか」
だけです。
本の少しの値段差ですし、完全に好みの問題なので、好きな方を選べば良いでしょう。
感覚的には、ガチビジネス用途ならE7、汎用性ならE8 Banboo、です
まとめ:ハイエンドな電動昇降デスクの、もう1つの選択肢
総合評価:
E8 Banboo、完成度かなり高いです。
-★0.5の理由は、横揺れもケアされていてほしかった、という個人的なこだわりのため。モニターの揺れがあまり気にならない人には★5でいいと思います。
機能・性能がハイエンドなぶん、7万円台と少し値段は張りますが、3年くらい使う前提で考えれば選ぶ価値があるでしょう。
ぜひ電動スタンディングデスクの選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。
以上「FlexiSpot E8 Banbooレビュー | 優しいデザインのハイエンド電動式スタンディングデスク」でした。