提供:GameSir
GameSir社様のご厚意で、GameSir X2 Bluetoothをレビューさせていただけることとなりました。
GameSir X2 Bluetoothは、スマホ向けのゲームコントローラ。スマホ本体を挟み込むタイプのゲームパッドです。GameSir X2のBluetoothバージョンです。
特長は2つ。
- ゲーミングデバイス専業メーカーならではの、作りのよさと行き届いた配慮
- Bluetooth対応でiOS、Android両対応
「行き届いた配慮」を具体的にいうと、
- 300万回の押下に耐えるボタン類
- ボタンやスティックの操作性のよさ
- スマホの排熱を邪魔しない設計
- 持ち歩き用のキャリーケース付属
ということ。スマホでのゲームプレイで気になるポイントがきちんとカバーされています。
Bluetooth接続なので、ミリ秒の遅延にこだわるプロゲーマー向きではありません。
が、スマホ版Minecraftなど、ミリ秒単位でスピードを競わないゲームを本格的に遊ぶにはいいかなと。
値段が6500円前後とリーズナブルなこともあり、海外AmazonやAliExpress等ではかなり評価が高い模様。
ぜひチェックしてみてはいかがでしょうか。
GameSir X2 Bluetoothの概要
注目ポイント
- 幅広い互換性
- 2in1、GooglePlayゲーム、MFiゲーム
- MicrosoftのxCloud、Googleのstadia、Vortexなどのクラウドゲームプラットフォーム
- Appleアーケード
- ほぼ全機種のスマホをホールド可能(最大173mmまで)
- キーマップをカスタマイズ可能
- スクリーンショットボタン搭載
- ソフトラバーグリップによる、心地よいハンドヘルド感
仕様・スペック
- Brand: GameSir
- Product name: GameSir X2 Bluetooth gaming controller
- Model: GameSir-X2 Bluetooth
- Working platform: Android & IOS.
- Working temperature: 5℃-65℃
- Working humidity: 20-80%
- Connection: Bluetooth
- Auxiliary APPs: GameSir App
- Bluetooth Version: Bluetooth 5.0
- Package Size: 12.9*12.3*2.9 cm
- Net Weight: 186 g
その他詳細はGameSir公式サイトからどうぞ。
GameSir X2 Bluetoothレビュー
それでは実機レビューです。
付属品:キャリーケースつき
- GameSir X2 Bluetooth本体
- キャリーケース
- 充電用USBケーブル(USB-A〜USB-C)
- スティックの先端樹脂(交換用)
- 取扱説明書類やシール類
行き届いています。
キャリーケースは、本体をしっかり守れるハードケース。
カバンに入れても中身が潰れることはなさそうです。
キャリーケースに本体を入れてみました。
内ポケットにモバイルバッテリーや充電用のUSBケーブルを入れておくと、出先でのゲーミングが捗りそうです。
外観・デザイン:薄めのグレーは好みが分かれるかも
ゲームパッドは黒か濃いグレーが多いと思っているんですが、GameSir X2 Bluetoothは薄めのグレー。
これは好みが分かれる、または慣れるまで違和感があるかもしれません。
左スティックは赤。
十字キーがしっかり十字なのは嬉しいポイントです。(ときどき十字キーが丸側セパレートになっている機種があるのですが、個人的に好きではない)
右スティックは青。
ボタンの並びはニンテンドースイッチ型です。
手前の左側に充電用のUSB-Cジャックがあります。
隣の黒ポチは電源ボタンで、長押しするとスイッチオンオフです。
向こう側にはLRボタン。ちゃんと2段あります。
L2/R2ボタン、ちゃんとトリガの形になっています。
裏側は中央にGameSirのロゴが刻印されています。
黒い部分はラバーグリップ。滑りにくさに一役買っています。
以上、色合いは好みがありそうであるものの、機能的にはプレイ時に気になるポイントに配慮がされている印象です。
重さ・大きさ:軽い
重さは実測で173g。
6インチ級スマホがだいたい200gくらいだと考えると、気になる重さではありません。
iPhone 8を装着したらこんな感じ。
機能:スクショボタンつきだが……
十字ボタンの隣にスクリーンショットボタンがあり、ワンタッチでスクショが保存できます。
便利なのですが、スクショを撮ったあと、画面左下のプレビューを消すまでコントローラが反応しなくなります。
リアルタイムでスクショを撮りつつゲームも……というのは厳しそうです
また、マクロ機能や連打機能など、プロコン等のような便利機能はついていません。
あくまでニンテンドースイッチ的にスマホゲームを操作するためのコントローラである、と考えるほうがよさそうです。
操作性:スイッチ本体と同じ
ニンテンドースイッチと同じ配列。慣れている人なら違和感なく操作できるでしょう。
スマホ本体を直接操作するより、ゲームの操作性は上がりそうです。
ただプロコン等に慣れている場合は別です。押しボタンとスティックが上下垂直に並んでいるのが気になると思います。
たとえば右手。ABXYボタンを押すとき親指の根本にスティックがあたりやすいので、 誤操作の原因になりそう。
ここはも少し工夫してあったら嬉しかったなとも思いました。
反応速度:ゲームによっては気になるかも
息子とMinecraftをプレイしている中では、遅延は感じませんでした。
が、それはMinecraftだから。PUBGなど反応速度が戻られるゲームでは、Bluetoothの遅延が気になるかもしれません。
音:カチカチ鳴る
スティック以外の押しボタンは、全部音がなります。
- 十字キーやABXYはポコポコ
- LRボタンはカチカチ
特にLRボタンのカチカチ音は結構大きいです。
ゲームに集中していれば気にならないと思いますが、まわりの人には気を遣うほうがいいかもしれません。
電池:USB-Cで給電
本体は充電池式。左下のUSB-Cから充電します。
電池の持ちを検証しようとしましたが……むしろスマホの充電が先に切れてしまうばかり。
スマホの電池を先に心配したほうがいいかもしれません。
熱:排熱効率は損なわれない
スマホをとりつけると、SoCが集中する上部は空洞ができるようになっています。
つまり、スマホ自体の排熱のしくみは邪魔されません。
送風などの冷却機構はないものの、無電源で動くことを考えると十分な配慮かなと。
耐久性:ボタンは強いが要注意
ボタン類は300万回の押下試験を通過しており、耐久性は十分。
一方、本体の耐久性は少し心配です。プラスチック製で細長いため、構造的に外からの力に弱いのです。
もちろん、指の力だけでは曲がらないくらいの硬さはあります。通常プレイの範囲内で折れることはないでしょう。
ただ持ち歩きを考えると、たとえば
- キャリーケースに入れずカバンに放り込む
- なにかの拍子でカバンに全体重がかかる
- 本体がメリっと折れる……
という壊れ方がパッと頭に浮かんできます。
持ち歩くときは付属のキャリーケースに入れたほうがよさそうです。
ボタンやスティック類を守るためにもキャリーケースは必須だと思います
対応ゲーム:コントローラ非対応でもアプリでカバー
GameSirは、
- コントローラ非対応ゲームへの対応
- ファームウェアアップデート
- キーマップ変更
のための専用アプリを提供しています。
GameSir
Guangzhou Chicken Run Network Technology Co.,Ltd.無料posted withアプリーチ
対応ゲーム
アプリ画面から、対応しているゲームの一覧が見られます。
アプリ名が中国語表記なのはご愛嬌。
League of Legends、CALL OF DUTYにくわえ、最近話題の原神も対応されています。
対応コントローラ
なお本アプリ、この記事で紹介しているGameSir X2 Bluetoothだけでなく、
など、スマホと接続可能なコントローラにも対応しています。
保証:あるにはあるが……
付属の説明書には、3ヶ月の交換、12ヶ月の故障保証があると(中国語で)記載されています。
もしかしたら、保証関連のやりとりのどこかで、香港のGameSir本社との連絡が必要かもしれません。
とはいえ、Amazonなどで買った場合は、正規代理店であれば代理店側が日本語対応してくれるはずです。
実際に使ってみた感想
息子くんと一緒にマインクラフトで遊ぶのに使ってみました。
指でプレイするより見通しが良い
マインクラフトは、スマホ画面に表示されるボタンを使ってキャラを移動したりジャンプしたりします。
そのため、どうしてもプレイ中はスマホの画面上に両手の親指を置かなければなりません。
しかしこれがかなり窮屈なんです。画面の端っこが指で隠れるので、ゲーム内の視界が狭まってしまうのです。
が、GameSir X2 Bluetoothなら画面全域が可視スペースになります。指が視界を邪魔しないので、より広々と見通しよくプレイできます。
タブレット+コントローラのほうが楽
ただし、GameSir X2 Bluetoothでプレイするより、タブレットにコントローラをペアリングしてプレイするほうが快適ではあります。
ハンドヘルド型と据え置き型の根本的な違いでしょうか。やはり据え置き型のほうが目線も姿勢も楽なんですよね。
やり方は以下の記事を参考にどうぞ。
参考 Amazon Fire HD 10とゲームパッド(コントローラ)でマイクラをプレイする方法
GameSir X2はこんな人におすすめ
まとめ:スマホゲームをやり込みたい人に
総合評価:
スマホゲームをやり込むなら良い選択肢になると思います。
前作のX2はUSB-C仕様でAndroid限定でしたが、本作はiOS対応ということで、iPhoneメインでゲームに打ち込んでいる方でもOK。
スクショ時の挙動がちょっと気になったので★4としましたが、スクショしない限りは基本性能が高い良いコントローラだと思います。
ぜひチェックしてみてはいかがでしょうか。
以上「GameSir X2 Bluetoothレビュー | iOS、Android両対応。気軽に使えるスマホ向けゲームコントローラ」でした。