スマホカメラをかざしたものの情報をリアルタイムに表示するGoogle Lens。
2017年12月31日時点では、Google純正スマホであるPixelシリーズのオーナー限定で、アーリープレビュー版が公開されています。
先日Pixel 2を買ったので、その実力をレビューしたいと思います。
Google Lensとは
- スマホカメラで写したものを自動で解析
- 店のレビューや花の名前など、関連情報をポップアップで表示
- WiFiなどなら自動で接続
「東のエデン」に描かれた次世代ARシステムのリアル版……といえばわかる人もいるかもしれません。
Google Lensアーリープレビュー版の制約
2017年12月31日時点で、Google Lensはアーリープレビュー版です。
使えるのは一部機能のみ、かつ使い方も本来版とは違います。
認識できるものが限られる
- テキスト
電話番号、ウェブサイトのURL、住所、日付、メールアドレスをタップしましょう - 撮影場所
ランドマーク、観光スポット、有名な建物の詳細を表示できます - 芸術作品
美術館の絵画など芸術作品の詳細を表示できます - メディア
書籍、映画、音楽アルバム、ビデオゲームをカバーで検索できます
花の名前やWiFiへの自動接続はサポート外のようです。
リアルタイム認識ができない
- 写真を撮影
- 写真を表示(Googleフォトアプリ)
- Google Lensボタンをタップ
アーリープレビュー版では「カメラをかざすとその場で認識」ができません。
Google Lensの実力レビュー
以上考慮したうえで、実際にいろいろ撮影・分析してみました。
テキスト
プリントされた文字は、日本語は不自然なスペースが入っている一方、英語はキレイに読み取られました。
ネットで出てきたサンプル名刺を画面越しに撮ってみました。
名前、電話番号とメールアドレスはいい感じですが、URLと日本語住所は結構ボロボロです。
手書き文字はもっとボロボロでした。(ぼくの字が汚いだけかもしれません)
クリエイティブ
スタバのロゴは認識しました。ブランド系は強い?
腕時計のブランドは認識されませんでした。文字に針がかぶっていたからかもしれません。
わからない場合、Google画像検索の結果をサジェスト表示します。
東京ガスのキャラクター「火くまのパッチョ」は完全無視されました。
メディア
Google画像検索で出てきた「君の名は。」はきちんと識別されました。
Googleの持っているデータを見せているので、ある意味当然かもしれません。
自著「無理難題」は残念ながら識別されませんでした。
が、「ビジネス本」「問題解決」など、カスッたの本が出てきたのは注目ポイント。
画像の中身をちゃんと解析している証拠です。
スマホ・ガジェット類
iPhoneは理解できるようです。ただ型番からナンバリングを識別はしませんでした。(ちなみにiPhone 6です)
Chromebook Flipは、Macbook Proと勘違い。
たしかに似てますけどね……
Google Pixel 2は、カバーをつけてもなおPixelと認識されました。
自社製品だからなのでしょうか。
料理
白魚と水菜のサラダは「野菜」だそう。あってるけど遠いですね。
料理写真は決まった型がないので、仕方ないのかもしれません。
BigBoyのメニュー写真は、塊肉ステーキそのものでなく、まわりの文字を優先して認識。
スタバのコーヒーはビールになりました。帯の緑色に反応したのでしょうか。
Google Lensの総合評価
以上、総括します。
- テキスト:×
- 撮影場所:ー(未テスト)
- クリエイティブ(芸術作品・メディア):△
- その他:△
わかる範囲で認識しようとする努力は伺えるものの、起動動線含めて実用は難しいように思います。
アーリープレビュー版なので仕方がないかもしれません。今後に期待です。
まとめ:Google Lensの実用は2年後?
以上、PixelシリーズにだけオープンされているGoogle Lens(アーリープレビュー版)の機能レビューでした。
2017年12月31日時点では、Google LensはGoogleの目指す姿にはありません。
しかしGoogle Assistantが発表から約2年で完成された点をみると、Google Lensも2年後にはあるべき姿になって一般開放されているかも?と期待します。
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