提供:InnoView
2022年6月発売のモバイルモニターInnoview INVPM406をレビューします。
特徴は、VESAマウントに対応していること。これにより、モバイルモニターを自宅デスクでサブモニターに使うときのレイアウトの自由度が上がります。
- Before:デスクに直置きしかできない
- After:モニターアームも使える
正直とてもニッチなニーズだと思います。しかし刺さる人には深く突き刺さるはず。
そこで本記事では、
- InnoView INVPM406本体のざっくりレビュー
- VESA対応だからこそできたレイアウトの実例
をご紹介。
デスクにサブモニターがほしいな、と考えている方の参考になれば幸いです。
InnoView INVPM406が気になった理由
VESA対応だからです。
モバイルモニターを買う理由は人によってさまざまですが、ぼくの場合メインの用途はマルチモニター環境の拡張です。モニターの横にモバイルモニターを置くことで広く使おう、という魂胆です。
この用途では、タブレットスタンドを使うのが定石でした。モバイルモニターをタブレットスタンドに挟み、縦向きにしてメインモニター横に持ってくる、という形です。(詳細はこちらの記事にて)
しかしこの方法では、ぐらつきが抑えきれず、見た目もスマートになりきれませんでした。安定性と見た目の両立させるにはVESAマウントが一番なのです。
このような背景からVESA対応したモバイルモニターを待ち望んでいたのでした。
InnoView INVPM406の概要
注目ポイント
- VESAマウント可能
- カバースタンド付属
- 薄型、狭ベゼル
仕様・スペック
- 画面サイズ:15.6インチ
- 解像度:FHD(1920×1080)
- 表示色:1677万色(8bit)
- 輝度:300cd/m2
- 色域:45% NTSC80% sRGB
- リフレッシュレート:60Hz
- インターフェース:miniHDMIUSB Type-C(データ/給電)×2、オーディオジャック
- サイズ:304×205×20mm
- 重さ:865g
InnoView INVPM406ざっくりレビュー
それではざっくりレビューしていきます。
外観・デザイン:薄い
銀色の筐体。カラバリにブラックはありません。デスク環境を選びそう。
ベゼルは細め、接続系統は右側、操作系統は左側・・・と、昨今出ているモバイルモニターとほぼ共通した仕様。
なお同社製品のInnoView INVPM001と違い、キックスタンドはついていません。ケースと一緒か、VESAマウントで使う前提です。
重さ・大きさ:普通
上側が薄く下側が厚い形。重さはケースカバー込で約1200gでした。
リュックで軽々と持ち運べます。
画質:気になる点なし
画像編集や動画編集を伴わないオフィスワークの範疇では、特に気になる色ムラや発色異常はありませんでした。
機能:完成している
明るさ、色温、色相、HDRやFreeSync、ブルーライトカットにも対応。一通りの画質調整機能を備えています。
入力はUSB-CとHDMIの2系統に対応。入力の自動切替にも対応しているので、たとえば「HDMIで接続した側のPCをつけたからモバイルモニター側でも入力元をHDMIにしなければ」的な面倒くささがありません。
モバイルモニターの機能としてはほぼ完成しているように思います。(2021年以降のモバイルモニターはだいたいそう?)
保証:1年保証
InnoViewのモバイルモニターには標準で1年の保証がつきます。
定価2万近いアイテムなので、保証があると安心できますね。
VESAマウントを利用したレイアウト実例
前置き:VESAマウントの方法と注意点
VESA穴は75mm間隔。穴の深さは5mm。
穴は2つのみですが、本体が軽いのでネジ2本でも十分安定します。
なお、ネジは付属しません。M4の10mm(VESA規格で決められているサイズ)だと余ってしまったので、ワッシャーも必須です。
仕様としては少し特殊ですし、本当はネジを2本同梱してほしかったと思いますが、VESAマウントできるという意味では必要十分かなと思います。
モニタースタンドを使ったレイアウト例
モニタースタンドGH-AMCM01にマウントし、34インチウルトラワイドモニターの右隣に縦置きしてみました。
GH-AMCM01が32インチクラスまで対応しているのでかなりオーバースペックではあるものの、がっちり支えてくれるのでほぼ揺れません。
PCの配置場所やケーブル長の関係で少し見苦しいですが、モニタースタンドも併用可能なことはご理解いただけたかと思います。
モニターアームを使ったレイアウト例
モニターアーム エレコムDPA-SS1BKにマウントし、34インチのウルトラワイドモニターの左隣に縦置きしてみました。
PCや配線を左側に固めているぶんコンパクトで、アームの土台が小さいのでモニタースタンドを使ったケースよりデスクがスッキリした印象になりました。
ちなみにエレコムDPA-SS01BKはいわゆる激安モニターアーム。大きなモニターに使うには心もとないですが、InnoView INVPM406は軽いのでがっちり安定します。
とてもおすすめの組み合わせなので、気になった方はぜひセットどうぞ。
(参考)VESAマウントしない使い方
もちろん、VESAマウントしない使い方もOK。
たとえば、メインモニターの下に置くと視線の上下だけでサブモニターが見られて便利です。
自分のデスクのレイアウトや使い道に応じて柔軟に場所を変えられるのが、本アイテムの一番の魅力だと感じますね。
実際に使ってみた感想
良かったところ
- VESAマウントに対応。デスクレイアウトの工夫が捗る
- 画質や操作性は特に問題なし
- 複数の入力系統に対応し、自動切替も可能
悪かったところ
- 銀色オンリーはデスクのデザインでNGな人がいそう
- VESA穴仕様が特殊、かつネジが付属しない
InnoView INVPM406はこんな人におすすめ
まとめ:刺さる人には深く刺さる
総合評価:
VESAマウントに対応したことで、自宅デスクでサブモニターとして使うときの自由度がかなりアップしました。
VESA穴規格が特殊にも関わらずフィットするネジが付属しない点で-★0.5しましたが、対応できる範囲内なので気にしすぎることはありません。
モニターアームとセットで買うとデスクレイアウトの楽しみが広がります。ぜひチェックしてみてはいかがでしょうか。
以上「VESAマウント対応モバイルモニターInnoView INVPM406レビュー | デスクの自由度を上げる一台」でした。