仕事のテレカンで使っていた有線ヘッドセットが大きくて邪魔だったので、
- 軽くて小さい
- 通話の音質がよい
- 電池の持ちがよい
- (できれば安い)
という条件を満たす、わがままなワイヤレスヘッドセットを探していました。
結果行き着いたのが、今回ご紹介する「Jabra Classic」です。
音声通話向けにチューニングされているため、音楽を聴くのに不向きではあるものの、そのぶん仕事のテレカン用に使うならコスパ最強になります。
仕事用にワイヤレスヘッドセットを探しているなら、まずこれを買っとけば間違いないと言える一品でした。
Jabra Classicの概要
- 重さ:約10g
- 大きさ:親指程度
- ワイヤレス規格:Bluetooth 4.0
- 連続再生時間:最大9時間
- 待受時間:最大216時間
- 自動スリープ機能(パワーナップ)あり
- 2台のデバイスとペアリング可能
- 日本語音声ガイダンスあり(ペアリング状況、電池残量など)
- ボタン操作可能(電源、音量、通話応答/終了、ミュート)
- 左右装着切り替え可能
- ブラック、ホワイト、レッドの3色展開
Amazonでの取扱開始日≒発売は2014年とかなり前。
にもかかわらず2018年末になっても売れており、Amazonに新規レビューが上がり続けているベストセラーです。
Jabra Classicのレビュー
ではさっそくレビューしてきます。
デザイン:可もなく不可もなくキレイ
ツルッとした表面に「Jabra」のロゴ。
全体がボタンになっていて、ロゴのあたりをカチッと押下可能。
Bluetooth接続や通話/終了の制御ができます。
裏側には各種認証マークとスピーカー部分。
片側に電源スイッチ。
もう片側には、音量の上げ下げボタンがついています。
給電用のMicro-USB口は後ろ側。
こんな感じで充電します
手のひらならぬ、親指サイズの大きさ。10gはめちゃくちゃ軽いです。
そのかわり筐体に剛性はありません。踏めば一発で壊れそうです。
装着感:カナル型とオープンのあいのこ
耳穴に入れるスピーカー部分は、カナル型とオープン型のあいのこ。
耳穴へのフィット感(内壁への圧着感)は低く、カナル型イヤホンのように耳に突っ込むだけでは固定されません。
イヤーフックなどの固定具は必須です。
そのためか、同梱物に
- イヤーフック:大小2個
- イヤージェル:ループ有無それぞれ1個
といろいろと入っています。
移動中のテレカンなどしっかり固定したい場合はイヤーフック、座ったままなど軽く固定すれば良い場合はイヤージェルのみ、と使い分けると良いでしょう。
ぼくは移動中や歩きながらテレカンせざるをえないときがあるため、ほぼイヤーフックです。
ペアリング:スムーズ。2台可能は嬉しい
電源を入れて背面を押すと、「ペアリングするにはデバイスのBluetooth設定をオンにして、選択してください」的な日本語アナウンスが流れます。
その通りにしてみると「Jabra CLASSIC V1.0.4」が現れます。
選択すると「接続完了」とアナウンスが流れます。これでペアリングは完了。
次回からは自動でつながります。接続完了までだいたい2秒くらい。早いです。
ちなみにJabra Classicは、2台のデバイスとペアリング可能。
たとえば会社PCと会社スマホ、両方とペアリングしておけば
- オフィスなどでは会社PCからテレカン
- 移動中は会社スマホからテレカン
という、いつものスタイルを崩さなくて済みます。
スピーカー音質:音声通話はクリア
スピーカーの音声品質はものすごくクリア。これまで使っていた会社支給のJabraヘッドセットと変わらない聞きやすさです。
iPhone付属のイヤホンと比べると、人の声が力強く聞こえます。おそらく中音域が強く出るよう調整されていると思われます。
「世界屈指のヒアラブルブランド」を標榜するJabraなだけあって、安い価格帯の商品でもちゃんと音声品質は担保しているようです。
そのぶん、音楽を聞くと若干おかしなバランス感に。音声通話に特化しているトレードオフでしょう。
マイク音質:無指向性なのに、自分の声だけキレイに拾う
マイクは無指向性。マイクを向けた方向の音だけを拾う「単一指向性」と違い、自分の声だけでなくまわりの音も拾います。
ここだけは残念……と思いきや、実はJabra Classicには独自のノイズ除去フィルタによってまわりの雑音をシャットアウトする機能が備わっています。
実際、iPhone付属イヤホンと比べると雲泥の差。iPhoneのイヤホンは10メートル先の笑い声すら拾ってしまう一方、Jabra Classicは自分の声が9割という感じ。
自分の声もほんの少し遠く聞こえる副作用はあるものの、テレカン用途であれば実用には全く問題ありません。仕事で使うには十二分な品質です。
とはいえ、ゲーム実況など音声そのものをコンテンツにするなら話は別。ほんの少しのこもりが気になるかもしれません。
そういう人は「ModMic5」など、高音質な単一指向性マイクを使うほうが幸せになれると思います。
電池の持ち:3日は持つ
スペック上の連続通話時間は9時間。仕事なら1日使い続けられる仕様です。
ただ1日ずっとテレカンな人は相当レア。多くて3時間くらいでしょう。
つまり多くのビジネスパーソンなら、3日ほど充電無しで持つ感じです。
また、電源がオンのままでもしばらく使わないと電源が自動で落ちる「自動スリープ」機能を具備。
電源をオフにし忘れていつのまにか電池切れ……という悲劇も起きにくくなっています。
ぼくの場合、
- テレカンのとき取り出し、電源オン&自動ペアリング
- 使い終わったら電源を落とす
- テレカンは多い日で4時間、少なければ30分程度
という使い方をしていますが、3日に1回の充電でOKです。
有線ヘッドセットからJabra Classicに買い替えた感想
これまで使っていた会社支給の有線ヘッドセットからJabra Classicに変えて1週間たった感想です。
出し入れの自由度が全然違う
出し入れがめちゃくちゃ時短できます。
有線ヘッドセットをカバンにしまうには、
- ヘッドセットをたたむ
- コードをまとめる
- カバンのポケットに詰め込む
の3ステップ必要でした。出すときはその逆。
それが、Jabra Classicだと
- サッと外す
- スルッとしまう
だけでOK。出し入れ時間が1/5くらいになりました。
特にコードをまとめなくてよいのはめちゃくちゃ楽です。
小ささは正義
カバンが小さくなりました。
有線ヘッドセットは、カバンの中でどうしてもかさばるもの。
コードを上手にまとめても、小さな内ポケットには入りきらないので、カバンの中で踊らせておかざるをえませんでした。
しかしJabra Classicは、どんな小さなポケットにもスルッと入ってくれます。全くかさばりません。
おかげでカバンのポケットが気持ちよく整理されました。小ささは正義。
充電の心配は無駄だった
充電なんて面倒……と思うかもしれません。
でも仕事のテレカン用に使うなら、起動済のPC=給電可能なUSB口が常に目の前にある状態がほとんどなので、「低充電アナウンスが流れたらUSBに挿す」だけでOK。
家に帰ってカバンから取り出してUSBに挿して……という面倒は一度もありません。
仕事で使う限りにおいて、充電の面倒さはかなり軽減されると考えて良いと思います。
名前はClassicでも中身は最新
Amazonのレビューに「名前はClassicでも中身は最新?」というものがありました。
ぼくも同じ感想です。4年前の製品にもかかわらず、音声通話の品質は現役そのもの。
もともとの品がよかった、というよりむしろ、Jabraのコンセプト「世界一のヒアラブルブランド」を誠実に守っていると捉えるのが正しいのかもしれません。
Jabra Classicはこんな人におすすめ
2台のデバイスとペアリングでき、しっかりと音声通話品質が保たれている。しかも軽くて小さく取り回しが抜群によい。
そんなJabra Classicは、場所にとらわれず働くノマドワーカーや、ロケーションフリーが当たり前のビジネスパーソンうってつけです。
約3,700円(ECO版は2,480円)という値段設定も、品質の良さを考えれば「当然このくらいするよね」と納得のいくレベル。
コスパ重視でワイヤレスヘッドセットを探すなら、Jabra Classicがおそらく最後の終着点になるでしょう。
まとめ:もっと早く買うべきだった
総合評価:
Jabra Classicを1週間ほど使って、「もっと早く買えばよかった」としみじみ思いました。
わざわざ有線のヘッドセットを頑張って使っていた時間はなんだったのか。
そのくらい、「仕事のテレカン」という行いにインパクトがある一品です。
仕事でよく電話会議をされる方は、とりあえず買って使ってみてください。時短にもなりますし、快適さが段違いですよ。
以上、「音声通話特化型ワイヤレスヘッドセットJabra Classicのレビュー」でした。
※パッケージが簡素な「ECO Pack」もあります。中身は同じなのに値段が2/3なので買うならこちらがおすすめです。