完全ワイヤレスイヤホン「Jabra Elite Active 65t」を買ったのでレビューします。
結論を先にいうとハード・ソフトともに最高の完全ワイヤレスイヤホンでした。
全力でおすすめできる逸品です。
abra Elite Active 65tの購入理由
外でもAlexa+Music Unlimitedで無双したい
ぼくはAmazon Music Unlimitedを契約しており、リビングルームのEcho Dot経由でAlexaに音楽をかけさせています。
これがとても快適でして。音楽ひとつでリビングルームの雰囲気がガラッと変わり、気分も明るくなりました。
参考 プライム会員だけどAmazon Music Unlimitedに登録したら世界が変わった
主な理由は、「その時の気分」を言葉にすれば、曲名は知らなくともピッタリの音楽が流れてくること。
それをどうしても外でもやりたかったんです。
外で気分が晴れないときでも、Alexaに言葉をかければ心模様が変わる。そんな体験に強く心惹かれました。
一方、本記事の初出時点(2019年1月7日)でAlexa対応している完全ワイヤレスイヤホンは非常に少数です。
その中で選ぶとしたら……という話が、次の理由に関連します。
Jabraブランドに絶大なる信頼を寄せている
ぼくは仕事でJabraを愛用しており、その音質の確かさを知っています。
「世界屈指のヒアラブルブランド」というJabraの二つ名も、看板に偽りなしであることも検証済。
だからこそ、いろいろなブログ記事やAmazonレビューに見る「音質良し」が本当であると確信しています。
そのため、本当にごく自然に「じゃあJabraかな」と選びました。
タイムセールで稀に見る安値で出ていた
Jabra Elite Active 65tの存在は、2018年11月くらいから認識していました。
しかし2.4万円という値段に踏ん切りがつかず、ネットの口コミやAmazonのレビューを漁るように読んでは、「うーん」とまごついていたんです。
そんな中、Jabra Elite Active 65tがAmazonタイムセールに出始めました。
2ツイート目のタイムセールで、売価が2.4万→1.9万に値下がり。ちなみに一度目は2.4万→2.1万円。
1万円台となると食指が動くもの。
しかも防水性能が1段落ちる廉価版「Jabra Elite 65t」より安い。
あと赤というカラーリングにも心が動かされ……
見つけた瞬間、妻と相談し、OKもらえたので購入を決めた次第です。
Jabra Elite Active 65tの概要
- スタイリッシュな北欧デザイン
- Bluetooth 5.0
- IP56準拠の防塵・防水
- 本体5時間+充電ケース10時間=最大15時間利用可能
- 2台同時接続可能
- Alexa、Siri、Google Assistant対応
- イコライザー、外音取込(ヒアスルー)機能
- 4つのノイズキャンセリングマイクで風切音やノイズ低減
- 日本語音声ガイダンス(言語選択可能)
- Jabra Sound+アプリからの製品登録で、2年保証へ無料アップグレード
スペック的には「これでもか」というくらい盛り盛りです。
Jabra Elite Active 65tのレビュー
では、レビューしていきます。
同梱品:最低限
- 説明書(日本語含む複数言語)
- 充電ケース
- イヤホン本体(左右)
- イヤーピース(大中小。中は本体に取付済)
- USB-A~Micro-USBケーブル(15cmくらい)
デザイン:「金×赤×ミニマル」に惚れる
金色のボタンとマットな赤の組み合わせ。
アクセサリ感覚で身につけていたいレベルでかっこいいです。
「北欧デザイン」は名ばかりではありませんでした。
充電ケースは小型軽量。カバンに入れると存在感が消えます。
大容量電池でモバイルバッテリーを兼ねるタイプの完全ワイヤレスイヤホンと真逆の路線ですが、ミニマルなガジェットが大好きなぼくにとって超好みです。
ケースのフタは、両脇を指で押さないと開かない機構。勝手に空いて落ちる心配がありません。
ペアリング:全自動
初回ペアリングしておけば、次回からは次の動作で自動ペアリングされます。
- ケースから取り出す
- 本体の電源を入れる
電源オン:全自動で両耳オンも可能
わざわざ左右両方で電源オンする必要はありません。
厳密に言うと、
- ケースから取り出した後:自動
- ウェイクアップ時:右耳オン→左耳ボタンをなにか押す
で両耳の電源が入ります。
聞かないときはケースに入れる運用をすれば、まどろっこしい操作なしに全自動で両耳オンにすることも可能です。
装着感:見た目も感触もGood
本体が耳の中にスッとおさまります。横方向への飛び出しが小さく、前から見てもスタイリッシュです。
表面がマットな仕上がりのせいか、耳全体に吸い付くようなフィット感があります。
耳栓方式でイヤホンを固定するカナル型とは違い、耳全体でイヤホンを包み込んで支える感覚です。
操作感:物理ボタンは安心感がある
イヤホン左右の物理ボタンで、ちょい押しと長押しを使い分けて操作します。
タッチと違って「ポチッ」というフィードバックがあるので、見えなくてもちゃんと操作できている、という安心感があります。
なお少しボタンが固めなので、指の腹で押そうとするとイヤホンがグイッとずれることがあります。爪の先で押すよう意識すると上手に押せます。
音質:曲の意図を素直に伝えてくる
伸びやかで透明感のある中高音と、控えめでありながら響かせるべきときは響く低音。
どの音楽も無理くりドンシャリにするのでなく、アーティストや編曲者が聞かせたいと思った音を素直にくみとる調整であるように感じます。
高音域
高音は、音の種別によって音の位置が異なり、奥行きを感じます。
ただしトレブルが強めに出るよう調整されているせいか、
- もともとドンシャリの強い音楽を聞く場合
- イコライザーやオーディオエンハンス機能でトレブルを強めている場合
においては、高音が耳に刺さることがあります。
気になる人は、高音を弱めるよう調整することをおすすめします。
中音域
中音域は伸びがよく、また分解能が高いです。
ボーカルの声色がよりくっきりするのはもちろん、ボーカルにかきけされがちな中音域の楽器の音がつまびらかに聞こえます。
「そのままの自然な音が聞こえる」感じ。
低音域
低音域は上品。低音の弱い音楽でも無理やりドンドン言わせる調整ではありません。
しかし、もともと低音を響かせる調整が入った音楽はしっかり低音が響きますし、音圧も十分です。
音圧のかかり方は、耳奥を一点集中で狙ったようなシャープな感じ。耳の穴全体を押し上げるような、いわゆるドンシャリ系イヤホンの低音とは異なります。
ドンシャリに慣れた人には、少し物足りなく感じるかもしれません。
あう音楽、あわない音楽
管弦楽やジャズ、クラシックなど、音の厚さ(一度に鳴る音色の数)は少ないものの、1つ1つの音色が表現豊かであるような音楽は、透明感と奥行きをキレイに感じながら聴けると思います。
一方、「打ち込み系」のように一度に多くの音を重ねるタイプの音楽は苦手かもしれません。(分解能が高いので十分に聴けるレベルではあるものの、本領発揮には向かない、という意味)
通話品質:1対1の通話なら問題なし
スピーカーの音質
相手の声はとてもクリアに聞こえます。
おそらく、人の声の音域である高〜中音域が強めに出るよう調整されているからでしょう。
マイクの音質
「全指向性マイク+ノイズキャンセリング機能」という組み合わせのため、
- 自分が話しているときは、周囲の雑音は弱まる
- 自分が話していないときは、周囲の雑音を拾う
という特性を持っているせいか、自分の声は相手に伝わりやすいものの、喋っていないときは自分の周囲の音が相手に聞こえます。
この仕様、複数人でテレカンする場合は他人の声に自分の雑音が混ざるので気になるかもしれません。ただ1対1で話すぶんには問題ないでしょう。
なお、口とマイクが遠いせいか、自分の声が少し遠めに聞こえるシーンもちらほら。
目の前の人に話しかける感じで声を張ると普通に聞こえるようでした。
電池の持ち:看板に偽りなし
フル充電状態からの連続再生を試した結果、「イヤホン単体で5時間」という公称に嘘はないようでした。
- 3時間後:残量45%
- 5時間後:残量10%
5,000円くらいで売られている廉価版の完全ワイヤレスイヤホンがだいたい3時間くらいなので、電池の持ちはかなり良い部類です。
少なくとも、通勤の上り下りで聴くぶんには全く不自由しません。
耐久性・防水性:優れている
思った以上に、外部の衝撃にも水にも頑丈です。
実は何度かイヤホン本体をコンクリに落としてしまったり、ポケットに入れたまま洗濯乾燥機を回してしまったりしました……
しかし、全く問題なく使えています。傷ひとつついておらず、乾燥機から出した瞬間に通電してもへっちゃら。
安心して使える耐久性・防水性です。IP56取ってるだけあります。
「アレクサ対応」の実力
本記事の初出(2019年1月20日)時点で、Jabra Elite Active 65tはアレクサ対応している数少ない完全ワイヤレスイヤホンです。
その実力を見ていきましょう。
アレクサの呼び出しはスムーズ
- 専用アプリ「Sound+」「Jabra Service」をダウンロード
- 「Sound+」で音声アシスタントを「アレクサ」に設定
- 右耳ボタンを1秒押しでアレクサを呼び出し
特に難しいことはありません。
音声認識精度は風による
静かな住宅街はもちろん、騒がしい街ナカや駅ナカでも、音声通話の要領で喋れば精度良く認識されます。
ただし風が強い中やランニングしながらだと、風切音に負けて認識精度がガクッと落ちます。誤認識で変な時間にアラームがセットされたりします。
歩きながらであれば普段使いできるレベル、と言えそうです。
音楽ストリーミングは通信量に注意
ぼくがJabra Elite Active 65tを買った最大の理由は、アレクサとAmazon Music Unlimitedの組み合わせを外でも使いたかったからです。
しかしストリーミングは1時間あたり80MBくらい通信しますので、それなりにギガを消費する覚悟は必要です。
参考に、楽天UN-LIMIT VIの低速モード(最大1Mbpsで通信し放題)で試してみたところ、快適に使えました。
Kindle本の読み上げが地味に便利
購入済のKindle本のうち、読み上げに対応しているものをAlexaアプリから読み上げ可能です。
通勤中などスキマ時間に本を聴いていると、アベレージで2〜3日に1冊ペースで無理なく本が読めます。
読書好きの方におすすめ。
使いみちは無限大
アレクサの使いみちは音楽や書籍だけではありません。アラームやリマインダー、天気やニュース、Amazonの注文だってできます。
Kindle Unlimited会員なら、気になる本を見つけたらその場で「アレクサ、○○(著者)の○○(タイトル)を読んで」と言えば、読み上げてくれます。
要するに、アレクサができることを把握していさえすれば、使いみちは無限大。
買う前に一度、アレクサがなにができるか、Amazon公式のアレクサスキル一覧で確認しておくことをおすすめします。
唯一の残念ポイントは、専用アプリ「Jabra Sound+」 → 改善しました
以前まで専用アプリ「Jabra Sound+」のAndroid版がダメダメだから魅力半減とレビューを書いていたのですが、2019年2月18日のアプリアップデートで改善しました。
Androidの人も、アレクサやヒアスルー、イコライザなどの機能を安心して使えるようになっています。
「世界屈指のヒアラブルブランド」を名乗るJabraなだけあって、サポート力も万全です。
Jabra Elite Active 65tはこんな人におすすめ
中高音域を伸びよく奏でる音質調整のため、ドンシャリが好みの人にとって違和感が強いでしょう。
どんな曲でも常にバスドラが圧をかけてこないと気がすまない、的な人は買わないほうが良いですが、逆にそうでない人にはピッタリです。
また、Amazon派でアレクサを使っている人にとって、こんな理想的な完全ワイヤレスイヤホンはありません。
見た目も中身も最高峰な完全ワイヤレスイヤホンだと思います。
まとめ:問答無用で「買い」
総合評価:
なかば勢いで買った初めての完全ワイヤレスイヤホン。
が、使いはじめて1ヶ月もたたずにデザインも音質もベタ惚れ。非常に満足です。
保証も2年間つきますし、今後長く使い続けると思います。
以上「Jabra Elite Active 65tのレビュー」でした。
1ヶ月使い続けたら、だいぶ高音が柔らかくなりました。