JKDK XCJZ Butterfly Silentレビュー | ほぼ「あのスゴい静音軸」の色違いだが…

3.5
JKDK XCJZ Butterfly Silentレビュー

少し前に買ってとても気に入ったキースイッチの後継が発売されたので、AliExpressの年末セールにあわせて買ってみました。

JKDK XCJZ Butterfly Silentです。

仕事で一週間使ったてみたので詳しく紹介します。

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購入経緯

  • 以前使ってとてもよかったDopamineスイッチの後継
  • Outemu制作でクオリティに安心感あり
  • 年末セールで安くなってた

ので、買ってみました。

とはいえ、見るからにOutemu Silent Peach V3の色違い。また、「Outemuの静音軸といえば静音機構と特性はアレ」と決まっています。

なので、期待値としては「色とちょっとしたスペックに違いがあるくらいかな」です。

仕様・スペック

  • Trigger stroke: 2.Omm±0.5mm
  • Bottoming stroke: 3.7mm±0.2mm
  • Trigger pressure: 25g
  • Min Trigger pressure: 37g±10g
  • Bottoming pressure: 42g Max
  • Rebound pressure: 22g±10g

レビュー

35個入りを購入。購入当時の為替レートとセール価格も加味して2,277円でした。

デザイン

淡くて優しいカラーリング。派手でキャッチーな色やキャラクターのテーマカラーをコンセプトとしたマーケティング色もりもりのものよりも好感が持てます。

ただJKDK XCJZというブランド名で出しているのにトップハウジングに思いっきり「Outemu」って刻印しているのはどうかなとは思います。

商品説明に「Outemu製だよ」と書いてあることから、それを売りにしているとも読み取れますし、実際ぼくはOutemu製ということで買ったわけですが、じゃあJKDK XCJZって一体何?と感じてしまいます。

分解してみました。ステムの横にシリコンの部品を挟み込む、いわゆるOutemu方式の静音機構。Outemu製ということで、当然中身もOutemuです。

特徴といえばルブの塗り方です。ステム側面にルブを塗る、というより、ボトムハウジングに粘性の高いルブをボトッと落としただけのように見えます。一方で、ステム側面、いちばん擦れるところにはルブが行き届いていないようです。

これはちょっとどういう意図かわかりません。察するに、底打ちの衝撃を和らげるようにルブってるようですが、そもそもOutemu方式の静音機構なら底打ち音はほぼ皆無ですし、むしろ擦れを解消するため側面に塗るほうが打鍵感的には効果が大きいと思うんですよね。

ちょっとチグハグ感があるデザインです。

参考までにOutemu Silent Peach V3と並べてみましたが。

うーん、やっぱりそっくりですね。

打鍵音と打鍵感

Outemu Silent Peach V3より少し重くて、少しカサカサする感じでした。Akko Fairy Silentと近い感覚ですが、滑らかさは劣っています。

ルブ多めなのに塗る場所がよくないことが影響しているように感じました。

実際に使ってみた感想

JKDK XCJZ Butterfly Silentを装着したKeyball 39で一週間ほど仕事してみました。

指が疲れるとか擦れ音がうるさいとか、そのせいで集中力が削がれるとか、そういう不満は全くありませんでした。絶対評価としては良好です。

唯一無二の特色と行っていい色の違いについては、そもそも仕事中にキーボードに目をやることがないため、全く違いに気づきませんでした。

そもそもキースイッチの色の違いに意識が行くのは、SNSにキーボード写真を投稿するときとか、キースイッチを交換するときくらい。

キーボードを仕事道具として見た場合、いちばん大事なのは信頼性や耐久性です。見えないところの色の違いは、どうしても優先度は低くなってしまいますね。

逆に、キーボードの見た目に強くこだわる場合は「JKDK XCJZ Butterfly Silentの色使いじゃないとダメ」というシチュエーションもあるのかな、と思います。

まとめ:絶対評価は高いが相対評価がつらい

総合評価:

良いところ
  • 落ち着いた色づかい
  • とても高い静音性
  • 安定のOutemuクオリティ
惜しいところ
  • 色づかい以外の決め手に欠ける
  • ルブがちぐはぐなため擦れが大きめ
  • デザイン料?ゆえ単価が高め

正直、競合であるOutemu Silent Peach V3が強すぎて、そっちでいいじゃん、となります。

色づかいくらいしか明確な差別化要素がない一方、静音方式とルブがちぐはぐだったり、JKDK XCJZ Butterfly Silentは単価が倍なんですよね。セール時でも35個入で2,300円くらい。Outemu Silent Peach V3なら70個買える金額です。

なので、JKDK XCJZ Butterfly Silentをこれから買おうと考えている人は、

  • ただでさえキーキャップの裏に隠れるキースイッチ。色のためだけに倍額払いますか?
  • もちろん押下圧が若干違うとかはあるけど、ほんと微妙な違いですし、擦れとかのデメリットを許容できますか?
  • この差ならOutemu Silent Peach V3でもいいんじゃないですか?

という質問に「Yes!」と答えられるかを考えたほうがいい・・・というのが、管理人としての結論です。

もちろん、絶対評価としては十分なクオリティなので、もう使っている人あえて手放す必要はありません。

ただ、できればOutemu Silent Peach V3も使ってみてほしいな、とは思います。

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