提供:CIO
ガジェットメーカーCIO様のご厚意で、同社がクラウドファンディングで開発した充電器「Lilnob 3C1A(CIO-G100W3C1A)」をレビューさせていただけることとなりました。
Lilnob 3C1Aは、
- パワフル
- 多ポート
- 最小・最軽量
を目指して開発されたチャージャー。
特に「最軽量(170g)」は、クラウドファンディング当時では他に類を見ない軽さとして、非常に注目されていました。
一方、手元に届いた実機は、実測で207g。企画者いわく「設計当初以上の発熱があり、安全重視で放熱剤を追加した結果」とのこと。
とはいえ、100Wクラスの3C1Aチャージャーとしては小型な部類、というポイントは変わらず。
特にUSB-Cが3ポート揃っているため、PD対応のガジェットを多く持っている人にとっては、必ずどこかで登場するだろうユーティリティープレイヤーになるかと思います。
Lilnob 3C1Aとは
注目ポイント
- 3つのUSB-Cポート
- 100Wの高出力
- 小型・軽量
仕様・スペック
- 材質:PC
- カラー:ブラック・ホワイト
- GaNチップ:Navitas NV6127
- AC入力:100-240V,50-60Hz
- ポート数:4ポート(Type-C x3・USB-A x1)
- 急速充電対応規格:PPS/PD3.0/PD2.0/QC4+/QC4.0/QC3.0/QC2.0 AFC,FCP,SCP,PE2.0/PE1.0,SFCP APPLE2.4,BC1.2
- サイズ:約60 x 75 x 29mm
- 重量:約207g(実測)
- プラグ:折り畳みタイプ
Lilnob 3C1Aレビュー
それでは実機レビューです。
外観・デザイン
表面はサラッとしています。
サイドにCIOのロゴ、前面にはUSB-Cポートが3つとUSB-Aポートが1つ。
反対側は折りたたみ式のコンセントになっています。
底面には各種認証の印字。
PSEマークも確認できます。
コンセントに挿すと、LEDが青く光ります。
重さ:クラファン当時より+30g
クラウドファンディング時は「重さ約170g」が売りだったはず。
ですが、重さは実測で207g。30g以上オーバーしています。
企画者に問い合わせたところ、「設計当初以上の発熱があり、安全重視で放熱剤を追加した結果」とのこと。
安全重視なら、致し方なしです
充電性能:100W、各種急速充電規格対応
出力仕様は以下の通り。
- 単ポート充電時
- C1(PD):100W Max
- C2(PD):100W Max
- C3(PD):30W Max
- A(QC3.0,SPC,Xiaomi急速充電):30W Max
- 2ポート充電時
- C1(PD)+C2(PD):65W+30W
- C1(PD)+C3(PD) :65W+30W
- C1(PD)+A:65W+30W
- C2(PD)+C3(PD):65W+30W
- C2(PD)+A:65W+30W
- C3(PD)+A:15W Max (5V 3A)
- 3ポート充電時
- C1(PD)+C2(PD)+C3(PD):45W+30W+18W
- C1(PD)+C2(PD)+A:45W+18W+30W
- C1(PD)+C3(PD)+A:65W Max + 15W Max (5V 3A)
- C2(PD)+C3(PD)+A:65W Max + 15W Max (5V 3A)
- 4ポート充電時
- C1(PD)+C2(PD)+C3(PD)+A:45W+30W+15W Max(5V 3A)
合計100W出力まで対応のため、
- スマホなら4台は余裕
- ノートPC+複数の周辺機器への給電もOK
- 機種によってはノートPCを2台同時充電も
という感じ。
デバイスを選ばずマルチに使えます。
熱と音:なし
複数ポートから同時給電しても、わりとヒンヤリしています。
コイル鳴きのような音は、一切聞こえません。
とても安定しています。
安全重視で放熱剤を入れた効果ですね
耐久性:未評価
使って1週間ほど。これまでは問題なく動いていますが、それ以上の耐久性は評価できません。
なにか気になる事象や兆候が出たら、追記していこうと思います。
保証:1年
クラウドファンディングのページでは、「商品到着より1年保証」とされています。
メーカーであるCIO社の他のプロダクトと同じなので、一般販売後も1年保証がつくと考えて差し支えないでしょう。
実際に使ってみた感想
4ポート構成ということで、デスク下のタップに挿して、USB系デバイス向けチャージャーにしました。
RAVPower RP-PC133からの入れ替えです。
こんなふうに接続してみた
主な接続先は2つ。
- USB-C:MSTハブ経由でノートPCへ
- USB-A:15.6インチのサブディスプレイへ
Lilnob 3C1Aとしては65W+30W(合計95W)出力になるパターン。
今回、サブディスプレイは10W入力なので、実質合計65W+10W=75Wです。
1週間使い続けた結果
この構成で1週間使い続けましたが、なにも問題なく給電され続けています。
給電先であるノートPC、MSTハブ、サブディスプレイの動作にも不具合はありません。
ビジネスユースにも耐えられる給電能力、と呼んで差し支えないと思います。
Lilnob 3C1Aはこんな人におすすめ
まとめ:みんなのチャージャー
総合評価:
クラウドファンディング時より実測で30g重かった点から、期待値を満たしているとは言い切れない、という意味で★-1。
とはいえ、
- 十分な出力
- 多ポート構成
- 手のひらサイズのハンディさ
と、多方面で優秀であることはたしか。
なので、Lilnob 3C1Aが全く活躍できないケース、ほぼないんじゃないでしょうか。
その意味で、誰向けというよりは、みんな向けといえます。
もし多ポート構成のチャージャーを持っていないなら、1ついかがでしょうか。きっとどこかで役立つと思います。
以上「Lilnob 3C1Aレビュー | 100W出力4ポート構成の小型チャージャーは一家に1台あっていい」でした。