提供:Banggood
海外通販サイトBanggood様のご厚意で、2021年4月にXiaomiから発売されたスマートウォッチ「Mi Band 6」をご提供いただきました。
さっそくレビューを……と行きたいのですが、実はぼく、スマートウォッチ初心者。
厳密には、過去に新興スマートウォッチSoundPEATS Watch 1を使っていたことはあるものの、Mi Bandのように歴史が長い=機能も性能も積み重ねのあるスマートウォッチは今回が初めてです。
一方、ネットでは「歴代Mi Bandからの進化ポイント」など、先代のMi Band 5を知っていることが前提の玄人向けレビューが多い印象……。
なのでこの記事では、
- スマートウォッチ初心者がMi Band 6を使うとどう感じるのか
- 結論、Mi Band 6は初心者におすすめできるのか
を中心に、レビューをお届けしたいと思います。
Mi Band 6の概要
注目ポイント
- 1.56インチのベゼルレス大画面
- 柔軟に変更可能なフェイス
- SpO2(血中酸素濃度)センサー搭載
仕様・スペック
- サイズ:46.95×18.15×12.45mm
- 重量:11.9g
- 本体の材質:ポリカーボネート
- ストラップの素材:TPU
- ストラップの幅:15.55mm
- 耐水等級:5気圧防水(水深50mまで)
- ディスプレイ材質:AMOLED 有機EL
- ディスプレイサイズ:1.56インチ
- 解像度:152×486
- タッチスクリーン:326PPI/450nit/指紋防止コーティング
- センサー:Gセンサー、心拍数センサー、睡眠センサー、PPGバイオセンサー
- 駆動時間:スタンバイで14日間、通常使用で7日間(125mAh)
Mi Band 6レビュー
というわけで、スマートウォッチ初心者なりに、細かめにレビューしていきます。
初期設定の方法:MiFitアプリから
今回ご提供いただいたのは中国版なので、付属の説明書も全部中国語……
セットアップの仕方が全然わからないので、「mi band 6 初期設定」でググってみると、どうやらMiFitというアプリからセットアップする模様。
Mi Fit
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これグローバル版だとちゃんと説明書に書かれるのかな?
アプリをダウンロード&起動したあとは、画面の指示に従っていくだけで接続と初期設定が完了します。
ここらへんのスムーズさは、シリーズ化されたスマートウォッチならではです。
外観・デザイン:細身のミニマル
ハードウェア的な側面から、デザインを見ていきます。
全体的にミニマル&コンパクト。
奇をてらったデザインではないので、どんなシーン、どんなファッションでも使えそうです。
重さ:軽い
重さは実測で、
- 本体+バンド:23g
- 本体のみ:13g
と、ごく軽量。
つけていて「重い」と感じることはありません。
ちなみに、手元にある金属ベルトのソーラー電波時計は約80gでした。
それと比べると重さ1/3くらい。軽いです。
ディスプレイ:見やすい
文字盤の視認性は良いです。ドット密度が高いせいか、ジャギーさも見られません。
通知の文字は大きめ。しっかり読めます。
通知元アプリのアイコンとともに、通知内容が5文字×10行くらい表示されるので、スマホを開くかの判断には困りません。
操作性:ヌルヌル
↑の動画のとおり、スマホを操作している感覚でスルスル操作できます。
特に引っかかりは感じません。
フィットネストラッキング:多種&自動検出可能
30種類のフィットネストラッキングモードを搭載。多いです。
かつ、そのなかでも
- ランニング
- ウォーキング
- サイクリング
を含む、よく使いそうな6種類のアクティビティは自動検出できるようになっています。
特に、普段の生活の中の動きであるウォーキングは自動検出機能は便利。
だって、たとえば駅前に買い物しに行くとき、「これから運動するぞ」とか思わないですよね。
当然、わざわざスマートウォッチでフィットネストラッキングをオンになんてしないわけです。
その点、スキマ時間の運動も細かく計上されると、「自分意外と運動してるじゃん」という気付きにもなります。
運動のためまとまった時間が取りづらい人にとって、アクティビティの自動検出は嬉しい機能なのではないでしょうか。
睡眠計測:他ユーザとの比較がよく効く
睡眠の質や深さを可視化したり、就寝・起床時間を他のユーザと比べたり、いろいろできます。
下に出てくる睡眠改善のアドバイスは一般的な内容が多い印象で「効果あんのかなこれ」という印象。
一方で、就寝時間を偏差値形式に近い形で他のユーザと比べられると、「やばい、もう少し早く寝なきゃな」という気分になります。
睡眠時の呼吸の質まで可視化されるのはすごいですね。
花粉症などで鼻が詰まっている時期の危機感がアップしそうです。
SpO2(血中酸素飽和度)計測:あると安心
コロナの重症化をいち早く察知する、ということで注目されているバイタル指標、血中酸素飽和度も計測できるようになっています。
常時計測ではなく、計測するたび操作が必要ではあるものの、あると安心な機能です。
電池の持ち:有効にする機能による
バッテリーは125mAh。
- スタンバイで14日間
- 通常使用で7日間
とされていますが、実際は有効にする機能や設定内容に大きく左右されます。
ざっくりいうと、気をつけるべきポイントは以下。
- 多くのセンサーを使う機能を使う
- 各種測定の頻度をあげる
- スマホとの通信・連携を行う
- 画面点灯や操作頻度を増やす
こうしてみると、スマートウォッチの本流に関する点ばかり。
つまり、Mi Band 6は多機能だけど、たくさんの機能を使うほど電池は減るよ、ということ。
自分なりのバランスを見つけられるかが、電池の持ちに満足できるかを分けそうです。
防水:優秀
ATM5(5気圧の防水)。いわゆる「IP○○」とは別次元の防水性能を備えています。
わかりやすく言うと、スマートウォッチではない腕時計の防水型と同じような性能、ということです。
とても優秀だと思います。
保証:不明
今回ご提供いただいたのは中国版なので、保証はあってないようなもの。
日本で公式販売されるグローバル版であれば、Xiaomi公式で保証サービスが展開されるでしょう。
スマートウォッチ初心者がMi Band 6を使ってみた感想
以上のレビュー内容や、数日使ってみた感じから、
- 良いところ
- 悪いところ(とその対応策)
を紹介してきます。
良いところ
スマートウォッチ初心者なりに「これはいいな」と思ったポイントを並べると……
- 高解像度の全画面表示がとても見やすい
- スマホに近い感覚で画面操作できる
- フェイスが自由に変えられる(自作壁紙も設定可)
- アクティビティトラッキングの種類が豊富
- 睡眠計測の分析結果が結構参考になる
- 個人的に気になるストレスレベルが計測できる
- スマホ通知連携のタイムラグがほぼない
- 全体的に細身で、つけていて邪魔にならない
結構ありました。
これで5,000円台だそうなので、かなりコスパ高いんじゃないかなと。
日本で人気なのもわかる気がします。
悪いところ(とその対策)
だいたい満足なんですが、悪いところ(というか気になるところ)が1つだけ。
- 使い方によっては電池の持ちが短くなる
です。
たとえば、心拍測定、定期的なストレスチェック、スマホ通知連携などのめぼしい機能をオンにすると、1日で15%くらい電池が減っていました。単純計算で電池の持ちは6日半くらいです。
さらに、アクティビティトラッキングの自動検出など追加機能をオンにしたり、Mi Band 6経由で音楽をコントロールしたり、いろいろプラス要素を使い始めるともっと短くなるでしょう。
せっかくたくさん機能があるので、もう少し重くてもいいから電池の容量を増やしてもらえると嬉しかったところです。
とはいえ、
- どんなに使い込んでも3日は持つ
- 数時間で満充電になる
ので、3日に1回充電する習慣さえつけば実害はありません。
もっと踏み込んだ対策としては……
MiFitアプリで「電池を大量に消耗します」と警告の出る
- 1日のストレスモニタ
- 睡眠時の呼吸の質のモニタリング
- 心臓の健康モニタリング
の3つをオフにすると効果がありそうです。(実際どのくらい変わるかは未検証)
ぼくは「常時ストレスチェック」だけオンにしています
Mi Band 6はこんな人におすすめ
まとめ:スマートウォッチ初心者的には大満足
総合評価:
機能も使い勝手もよく、スマートウォッチ初心者的には大満足です。
一部レビューでは
- GPSなしは微妙
- アレクサ非対応は残念
など、期待値の高い感じの手厳しい意見が見られるものの、
- 初めてスマートウォッチを買う
- 複雑な操作はスマホでやる(スマートウォッチはあくまでサブのリモコン)
という人には、十分すぎる機能・性能を持っているのではないでしょうか。
-★1した理由は、電池の持ちが少し心配だから。
使う機能を絞り込めば長持ちするものの、もう少し重くていいので電池容量を増やしてほしかったなと。
とはいえ、ナンバリングタイトルになっているだけあって基礎力はしっかり。
5,000円台という値段を支払って然るべき価値はあるのではないでしょうか。
以上「スマートウォッチ初心者が感じた、Mi Band 6の良いところ・悪いところ(とその対策)」でした。
※2022年6月19日追記:Mi Band 7が出ました。こだわらないならまだMi Band 6も現役かな、という感じです。詳細は以下。