2019年11月1日、新進気鋭のUS転送サービスPlanet Expressに待望のオレゴン倉庫がオープンしました。
参考 We Have Opened a Sales-Tax-Free Warehouse • Planet Express
上記公式ブログの内容と、なぜ注目に値するか、かいつまんで解説します。
そもそもPlanet Expressとは
「そもそもPlanet Expressってなに?」
とお考えの方に向けて、ざっくり紹介します。
老舗「Shipito」出身者が2017年に起業
Planet Expressは、転送サービスの老舗「Shipito」出身者が2017年に起業した、新しい転送サービス。
ポッと出のスタートアップではなく、個人輸入や転送サービスの裏も表も知り尽くしたファウンダーが作ったというのがポイントです。
後発ならではの「2つの強み≒優しさ」
Planet Expressは後発サービスですが、後発だからこその「強み」があります。
洗練された優しいWebサイト
Webサイトが非常に使いやすくできています。
古くからある転送サービスのWebサイトは、往々にしてデザインが古く、スマホ対応もしていません。
また「次はここをタップすればいいんだな」という動線もいまいちわかりにくいものです。
一方Planet ExpressのWebサイトは、スマホ対応はもちろんマテリアルデザイン風で見やすさ抜群。
パッと見て「次はここをタップすればいいんだな」とわかるようになっています。
きわめて柔軟で優しい料金体系
あらゆるサービスがオプション化されており、選択自由です。
老舗転送サービスの多くは、「追加プチプチで包むかわり料金は高め」など、品質も値段も高め設定なのが普通。
しかし、メーカー発送の段階で手厚く梱包されているガジェット類など、転送サービス側で追加プチプチ梱包されてもただの過剰包装になることがほとんど。
一方Planet Expressは、「追加プチプチ梱包は+2ドル」など、あらゆるサービスがオプションとして選べるようになっています。プチプチがいらなければ2ドル安くできます。
つまり、買う商品に応じて値段とサービス品質のバランスを自分で選べるということ。
しかもベースの料金設定が結構安いという、優しさあふれる料金体系となっています。
オレゴン倉庫で大騒ぎする理由
で、オレゴン洲に倉庫ができたことでなにがどう変わるのでしょうか?
結論を先にいうと、より安く輸入できるようになるです。
そのカラクリを解説します。
アメリカは洲によって税率が違う
アメリカは日本と異なり売上税(消費税のようなもの)の税率が州ごとに違います。
たとえばカリフォルニア洲は7.25%、ニューヨーク洲は4%、テキサス洲は6.25%です。
で、オレゴン洲だと税率が0%になります。
そのため、同じ1000ドルのものでもカリフォルニアで買うと1072.5ドル、オレゴンで買うと1000ドルとなり、オレゴンのほうが72.5ドルも安く買えることになるんです。
通販の場合、受取住所で税率が決まる
そして通販でものを買う場合、売上税は受取住所=配送先の住所で決まります。
たとえば同じアメリカのAmazonで買うにしても、
- 配送先がカリフォルニア→税率7.25%が適用
- 配送先がオレゴン→税率0%が適用
となります。
オレゴン倉庫だと税率0%=より安く買える
転送サービスの場合、通販サイトに入力する住所=転送サービスの持つ倉庫、になります。
つまり転送サービスの倉庫がオレゴンにある場合、通販サイトで支払うべき税率は0%になります。
よってもって、オレゴン州の倉庫が使えるようになる=売上税が0%になる=より安く個人輸入できる、というわけです。
ただしオレゴン倉庫にはいくつか条件がある
とはいえ、Planet Expressのオレゴン倉庫にはいくつか条件がつきます。
それをまとめたのが下記の表。従来のカリフォルニア倉庫との差の説明です。
かいつまんで言うと以下のとおり。
- オレゴン倉庫を使うにはプレミアム会員になる必要がある(月10ドルor年50ドル)
- カリフォルニア倉庫のほうが送料が安く、配送も早い
- オレゴン倉庫は酒の輸入に対応できない
オレゴン倉庫だからといって「早い・安い・うまい」が全部成り立つわけではない、ということです。
そのためオレゴン倉庫は
- 配送スピードより安さが大事
- 買うものにかかる税額>プレミアム会費費
という人が選ぶべき選択肢と言えます。
ガジェット輸入ならオレゴン倉庫一択
とはいえ、ガジェット輸入であればオレゴン倉庫一択でしょう。
理由はオレゴン倉庫を選ぶほうが安くなる条件がそろっているからです。
- 値段が高くなりやすい=税額がプレミアム会員費より高くなりやすい
- 重量が軽い=国際送料がそもそも安くなるため、倉庫間での送料差が小さい
なので、Planet Expressでガジェットを輸入するなら、迷わずオレゴン倉庫を選びましょう。
ちなみにプレミアム会員は同梱発送も指定可能できるので、高くなりがちな国際送料を50-80%節約できます。
まとめ:Planet Expressを使い倒そう
Planet Expressは、転送サービスの老舗shipito出身者が作った新しい転送サービスなだけあって、利便性と使いやすさのバランスが取れた良い転送サービスです。
これまではカリフォルニアにしか倉庫がなく、売上税7.25%がかかってしまうのがネックでした。
しかしオレゴン倉庫のオープンにより、向かうところ敵なしな転送サービスに進化したのではないか、と思います。
海外ガジェットをなるべく安く手に入れたい人は、ぜひPlanet Expressのオレゴン倉庫発送をどうぞ。
具体的な使い方は、以下の記事で解説しています。
「Planet Express」は、スピード・サービス品質・値段の3つを自由に組み替えてバランスできる新しい転送サービス。WebサイトのUI/UXも優れており、「また使いたい」を思えるサービスでした。
以上、「USの転送サービスPlanet Expressにオレゴン倉庫がオープン。海外ガジェット個人輸入がよりお得に」でした。