※2020年9月に「SANODESK」から「FlexiSpot」にリブランドされたため、表記を修正しています
2020年5月発売の電動スタンディングデスク「FlexiSpot EJ2」をレビューします。
FlexiSpotは、コスパの高さに定評のある電動スタンディングデスク「Flexispot」の最新作にあたるもの。コスパはそのままに、安定感や機能がさらにパワーアップしています。
買うには少し勇気が必要な値段帯ではありますがテレワークが当たり前の世界にそなえ、自宅書斎は積極投資すべきと考え、購入に踏み切りました。
結果、満足です。思考を邪魔する要素が減り、これまでと比べものにならないほど快適な作業環境ができあがりました。
というわけで、本記事では、
- そもそも電動スタンディングデスクを買う目的は?
- なぜFlexiSpot EJ2を選んだの?
- FlexiSpot EJ2の実物ってどんな感じ?
- 結局、買ってどうだった?メリットやデメリットは?
などの疑問にお答えしつつ、FlexiSpot EJ2のレビューをお届けしていきたいと思います。
発売直後に買ったので、人柱です
なぜスタンディングデスク?なぜ電動?
はじめに、
- なぜぼくがスタンディングデスクを使っているのか
- なぜ電動スタンディングデスクに買い換えようと思ったか
をお話します。
運動不足解消と生産性アップのため
スタンディングデスクを使う理由は、運動不足の防止と生産性の確保です。
- 運動不足の防止:立ってるだけでカロリーを使う。会議中や考えるときに歩き回ればなおさら
- 生産性の確保:立っている方が身体に血がめぐり、頭が回り、ひらめきが加速する
コロナの流行でテレワークが主流になり、通勤が不要となると、通勤で確保してきた運動量をどこかで補わななければなりません。補わない=コロナ太りまっしぐら、です。
そこでスタンディングデスクの登場です。立ち続けることで、脚や体幹の筋肉を使う。
実際、ぼくはテレワークに切り替わってからスタンディングデスクを使い続けた結果、コロナ太りとは無縁です。
くわえて、立って仕事をしていると座っているときより頭が回転しやすくなります。特に瞬発的な対応が必要な会議や、ひらめきが必要な場面では、立っている方がパフォーマンスが上がりやすいと感じています。
次の過去記事「テレワークの仕事環境にスタンディングデスクがおすすめな3+1つの理由を、実体験をもとに解説します」で詳しく解説しています。
思考をストップさせる要因を排除するため
2ヶ月間スタンディングデスクを使い続けた結果、わかってきたのが、仕事のモードや時間帯によって、「立ち」と「座り」のどちらが適切かが変わること。
具体的には、
- アイデア出し、会議中、昼食後の眠い時間:「立ち」
- じっくり作業に打ち込む時間:「座り」
という使い分けが、個人的にはしっくりきています。
となると、やりたくなるのが、時間帯やシチュエーションに応じたスタンデングデスクの上げ下げ。
これまで使ってきた手動昇降式のスタンディングデスクFengeでも、上げ下げ自体は可能でした。
しかし、手動昇降式だと2つの点で不便でした。
- 昇降作業そのものが面倒くさい
- 上げ下げの都度高さ調整が必要で、思考が一時的にストップしてしまう
特に2点目、デスクを上げ下げするたび「どこまで考えたっけ?」なり、思考の再スタートに時間がかかってしまうのは、どうしても無理でした。
というのも、ぼくは仕事が遅くなるのを道具のせいにするのは最高に格好悪いと考えているからです。
そもそも仕事道具は仕事を助けるツール。自分の思考の邪魔をされるのは本末転倒の極みです。
そんなぼくにとって、スタンディングデスクで高効率に仕事をこなすために、「ワンタッチで決まった高さに昇降できること」は必須条件だったんです。
心の余裕を保つため
最後に背中を押したのは、広い作業スペースと安定性がほしい、という思いでした。
作業スペース
これまで使ってきたFengeスタンディングデスクは、必要最低限の広さは確保されていました。決して、実用だけを考えると小さすぎるわけではありません。
しかし、「実用上問題ない広さ」と「心に余裕ができる広さ」の間には大きなギャップがあります。
ディスプレイ、キーボード、マウスの3点セットだけで埋まるデスクは、使えなくはないですが、どうしても「せせこましさ」が先行します。
テレワークが続くなか、1日8時間以上、1日の1/3以上を過ごすデスクです。心に余裕が持てる環境を作るほうがQOLもあがります。
それになにより、これまでの経験上、心に余裕があるときのほうが良い仕事・良い判断ができることがわかっています。
ゆったりと広い作業スペースを確保することは、精神衛生的にも生産性の観点でもメリットが大きいのです。
安定性
くわえて、卓上タイプの昇降式スタンディングデスクは、構造の関係で揺れに弱くなりがちなのも気になったポイントでした。
2本の脚をX型に組むことで昇降可能とする仕組みなので、天板と接地面のどこかに必ず、「面」でなく「線」で支える部分ができます。
その「線」を軸とした回転方向の動きを支えるものがないため、前後・左右のどちらかの揺れにどうしても弱くなります。
これまで使っていたFengeスタンディングデスクは「線」が前後に入るタイプなので、左右の揺れを支えられませんでした。天板の左右の端が上下動しやすかったのです。
具体的には、真正面からキーボードやマウスを操作するぶんには実用上問題ない範囲だったものの、天板の端にモノを置いたり、真正面であっても天板に重みをかけると、目につくレベルで揺れました。
そのため、揺れないよう気配りしつつ使っていたんです。たとえば「腕の重さを天板に預けないよう、タイピングのとき少し腕を浮かせる」など。
しかし、本来は自分が主でデスクは従はなず。自分の行動がデスクによりコントロールされ、心のリソースを消費させられるのは変です。
こういった背景から、多少荒く使ってもがっしり安定しているスタンディングデスクがほしいという結論に至ったのでした。
FlexiSpot EJ2を選んだ理由
「幅120cmサイズで、安定しており、なるべくリーズナブルな電動スタンディングデスク」
という条件で最終的にFlexiSpot EJ2を選び、購入した理由は3つあります。
- Flexispotシリーズがこぞって好レビューだった
- 本作の海外版「SANODESK」の海外レビューで評判の裏が取れた
- 他社の同等品より安かった
1つずつ、詳しくお話します。
Flexispotシリーズがこぞって好レビューだった
FlexiSpot EJ2は、Flexispotシリーズの最新版にあたります。
前作との違いは
- 耐荷重が100kgに増強されたこと
- 操作盤デザインが刷新されたこと
の2点。
脚の太さやデザイン、モーター駆動部分などは、知りうる限り変更されたようには見えませんでした。
そのため、過去Flexispotのレビュー内容が、ほぼそのまま当てはまると判断しました。
そこで過去Flexispotのレビューを舐めるように見て回ったところ
- 使いやすい
- 安定している
- 電動昇降が本当に便利
など、好レビューが多かったのです。
そのため、進化版のFlexiSpot EJ2も同等かそれ以上の品質があるのでは、と考えました。
本作の海外版「SANODESK」の海外レビューで評判の裏が取れた
しかし前作「Flexispot」のレビューをよく見るなかで、レビュアーに商品を無償で提供する形のPRを展開していたことがわかりました。
そのため、レビューが高評価に偏っているリスクがあり、別角度で検証が必要だったのです。
いろいろ探し回った結果、FlexiSpot EJ2は国内販売は2020年5月である一方、海外では「SANODESK」名義で2019年11月に発売済であることを突き止めました。
そこで海外レビューを見て回った結果、
- 機能・性能・品質はおおむね好評
- 目立った不具合は見当たらない
- ときどきモーター音が大きい不良品がある
ということがわったのです。
品質面の裏が取れましたため、この時点でほぼ購入の意思を固めました。
値段が他社同等品より20%ほど安かった
最後や背中を押したのが、値段です。
幅120cm前後の電動スタンディングデスクをひと通り見てみたところ、FlexiSpot EJ2が最安値でした。
- IKEA「BEKANT」:79,990円
- DAISHIN:99,800円
- 山善「ELD-FS(MBK)/T1200(WN)」:49,900円
- FlexiSpot EJ2:41,000円
しかも、メーカー公式の通販サイトでユーザ登録すると5%オフということで、実売価格はさらに安くなります。
「5年使う前提なら出せる価格かな」と考え、購入するに至りました。
なお節約のため、天板はこれまで使っていた「サンワサプライ シンプルワークデスク」のものを流用することにしました。
FlexiSpot EJ2の概要
注目ポイント
- 自動車用鋼材で、高い耐久性・耐荷重・安定性
- セットした高さまで、ワンタッチで自動昇降
- 安全安心の障害物検知機能
- ただし脚だけ。天板は別売り
一言でいえば、全部入り。ほかの電動スタンディングデスクの機能やスペックの「ほしいところ」をほぼ網羅しています。
天板が別売りなのは気になるかもしれません。しかしぼくのように、今あるデスクからの乗り換えを考えるなら、「脚だけ買い換え」はリーズナブルな選択肢です。
スペック
その他スペックは次のとおりです。
- 昇降範囲:69~118cm ※実測は異なる
- 脚幅調節範囲:110~190cm
- 昇降速度:38mm/秒
- 耐荷重:100kg
- 対応する天板サイズ:幅120~210cm、奥行60~80cm、厚み2cm以上
- 素材:自動車用SPCC鋼材
- その他:障害物検知、昇降ロック、高さ保存(4つ)、PSE認証済
- カラバリ:ブラック、ホワイト
耐荷重などが異なる他シリーズもありますので、あわせてチェックしてみてください
FlexiSpot EJ2スタンディングデスク レビュー
それでは、実物をレビューしていきます。
搬入と組立:重いので要注意
梱包された状態のFlexiSpot EJ2、めちゃくちゃ重いです。
ぼくは172cmの中肉中背の男性ですが、1人で持ち上げるのは無理でした。配達員の方も台車で持ってこられたので、屈強な方でもおそらく難しいレベルです。
実際、玄関から設置先の書斎まで床をすべらせて移動するのがやっとでした。
もし階上に運ぶなら、玄関でバラして部品ごとに運ぶことを強くおすすめします。
ひとつひとつの部品も、片手で持つのが辛いくらいにずっしりしています。
もし部品の角が壁にぶつかったら、壁紙はおろか壁面さえ持っていかれそうなほどです。
組み立てはなるべく2人で行いましょう。
重いのは、脚へ骨が太くがっしりしていることの裏返しなので、悪いことではありません
ちなみに取扱説明書には、「天板のネジ止めにドリルを準備して」と書いてありますが、合板などキリで穴が開けられる天板であればドリル不要です。
こだわりの1枚板を使う場合のみ、ドリルを準備しましょう。
なお、天板をネジ止めする用のネジがかなり長め。2cmの天板だと貫通してしまいます。
ネジ止めの前に長さを確認し、必要に応じワッシャーはさむことをおすすめします。
操作盤にもネジ止め用の穴があります。
しかし操作盤はタッチ操作なので、グッとボタンを押し込む必要がありません。
なので無理にネジで固定せず、強めの両面テープで貼り付ければOK。
ぼくは以前使っていた↓のテープで間に合わせました。
サイズ:最小サイズの天板でも若干の余裕あり
FlexiSpot EJ2は、幅120~210cm、奥行60~80cmの天板に対応可能。
今回は幅120cm、奥行き60cmの天板を使っているので、最小構成です。
実際に天板を取りつけてみた結果、
- 幅:110cmくらいまで
- 奥行:58cmくらいまで
なら、天板を支える部分が天板から飛び出ないまま使えそうでした。置き場所の関係で天板サイズを微調整している場合は、参考にどうぞ。
なお、脚の接地面と天板を支える部分で、奥行きが違います。
- 脚の接地面:奥行68cm
- 天板を支える部分:奥行58cm
天板を壁にくっつける予定の方は、脚の奥行きですき間ができる可能性がありますので、ご注意ください。
機能と操作性:良いが、良すぎる面も
天板のヘリ下に設置したタッチパネルで操作します。
機能:1人で使うには十分
- 無段階の高さ調節(表示は1mm単位)
- 4つの高さを記憶、ワンタッチで呼び出し
(高さをあわせる → 左のMボタン → 右のどれか、で記録) - Mボタン長押しで昇降ボタンをロック
1人で「立ち」「座り」を切り替えつつ使う用途であれば、不自由がありません。
操作性:少し反応がよすぎる
ただし、タッチパネルの感度が高すぎるのは、少し気になるところ。
指先やひじがチラっと触れるだけも、昇降ボタンが反応します。
誤作動防止には
- 昇降が終わる都度、Mボタン長押しでロックする
- 組み立てるとき操作盤を天板の内側に引っ込める
などの対応が必要です。
前者は面倒すぎるので、後者が現実案でしょう。
昇降の具合:スペックと実測で高さが違う。音は静か
昇降範囲
パネルに表示される高さは71.5~121cmでした。
一方、スペック表記は69~118cm。齟齬があります。
実際のデスクの高さは「脚の高さ+天板の厚さ」で決まるものなので、パネル表記は天板の厚さが2.5cm前後である前提で表示させている可能性もあります。
1cm単位で高さを気にする人は注意が必要です。
昇降時の音
電動スタンディングデスクというと、気になるのが昇降時の音。
夜中に操作するシチュエーションを考えると、なるべく静かであることが好ましいでしょう。
その点、FlexiSpot EJ2の昇降音はかなり小さな「ウィーン」音。
夜中に動かしてみましたが、ドア2枚挟んだ向こう側の食洗機の音のほうがよく聞こえました。
デスクの下に布団を敷いて寝るくらいの距離感でない限り、昇降時の音が気になることはないでしょう。
安全性:障害物検知機能を完備
FlexiSpot EJ2に限らず、モーター駆動である電動スタンディングデスクには安全面の配慮が必須です。
たとえばデスクに下になにか置いているとき、
- 誤操作でデスクが下がっていき、モノに引っかかる
- デスクが傾き、上のディスプレイやPCが落ちて壊れる
- モノがメリメリ潰れてしまう
などが起こったら笑えません。
こういった事態に備え、FlexiSpot EJ2は障害物の検知機能を備えています。
昇降しているとき、天板や脚に一定の衝撃があったとき、昇降を自動停止する機能です。
これにより、デスク下だけでなく、デスク上のモノもしっかり守られます。
電動だからこそ、しっかりおさえるえきポイントです
揺れ:意図的に揺らさなければ安定
FlexiSpot EJ2を買う前、最後まで気になっていたのが、「揺れないの?」でした。
揺れへの強さ=安定感は、デスクの最重要要件。
デスクが揺れやすいと、マウスやキーボードを操作するたびディスプレイが揺れることになります。
ゆらゆら動くディスプレイを見ながらの作業。とてもじゃないですが生産性が出ません
その点、FlexiSpot EJ2は、スペックだけを見ると揺れに関する心配ポイントが多いんです。
具体的には、
- 脚に筋交い(斜めの補強)がない→横揺れに弱い?
- 脚が一本→前後・上下の揺れに弱い?
などです。
しかし、心配無用でした。
もちろん、揺れはゼロではありませんが、ディスプレイがぐらぐらするくらい揺らすには、かなり強く体重をかける必要があるくらいには剛性があります。
逆にいうと、「キーボードとデスクでPC作業」の範疇なら、気になるほど揺れません。安定しています。
厳密にいうと、
- 前後:天板を掴んで思いっきり押すと、やっとぐらつく
- 左右:強く押しても振幅2mmくらい
- 上下:デスクの手前に思いっきり体重を乗せると
くらい。
過度に揺れを気にすることはないかな、というのが正直な感想です。
思いっきり揺らそうとすれば、どんなデスクでも揺れますよね
※2021年1月25日追記:
購入から半年後、揺れが気になってきました。
原因は脚の各所のネジの緩みで、締め直したら安定した状態に戻りました。
ネジの緩み以外では一切支障なく使えています。
参考 FlexiSpotの電動スタンディングデスクが揺れる原因と対策
保証:3年・5年の長期間
FlexiSpot EJ2説明書(PDF注意)の最後に、英語で
- 脚は5年、内部モーターなど電化製品部分は3年保証
- 返品・返金、もしくは交換にて対応
- ただし通常利用の範囲内での不具合に限る
- 壊れたら公式サイトに記載カスタマーサポートまでご連絡を
と書いてあります(意訳)。
これだけ長い保証期間がついているなら、多少高い買い物であっても安心です。
実際に使った感想、卓上タイプと比較したメリット・デメリット
以前使っていた「サンワサプライ シンプルワークデスク」の天板を、そのまま移植して使っています。
デスクまわりの装備品は
- デスク上は、ディスプレイ、ノートPC、キーボード、マウスなど一式
- 天板の後ろ側に、ケーブルトレーを2つぶら下げている
- 脚にケーブルホルダーを磁石でつけている
- 天板は壁から0.5cmほど離した状態
という感じ。
購入して5日ほど、日によっては1日8時間以上使ってきて感じた、正直な感想を書いていきます。
主に手動昇降式の卓上スタンディングとの比較しての感想です
卓上タイプではなしえない快適さ
以前使っていた卓上スタンディングデスクだと、天板サイズの関係で「立ち」「座り」で作業環境が全く違いました。
具体的には、
- 「立ち」:ディスプレイ、キーボード、マウスのみ。手書きノートは使えず、横においたノートPCを立ててサブディスプレイにできない
- 「座り」:道具はすべて利用可能だが、卓上スタンディングデスク部分のみ出っ張っている状態のため、デスクの上をフレキシブルに使えない
と、どっちつかずだったんです。
一方FlexiSpot EJ2だと、立っていても座っていても、作業スペースの広さや道具立てなどの使い勝手が全くが同じ。違うのは、立っているか座っているかのみ。
これが実に快適なのです。同じ手順、同じ作法で、デスク上のすべてのものを操作できる。
「当たり前のことじゃないか」と思われるかもしれません。でも卓上スタンディングデスクでは、当たり前のことが当たり前にできてきなかったのです。
これだけでもFlexiSpot EJ2を買ってよかったと思えるほどです。
ワンタッチ自動昇降は実に良いが、子供の誤操作に要注意
ワンタッチでセット済の高さまで自動昇降させられる機能は、これまで手動でがんばっていた身からすると、神です。
思考を邪魔されることなく、数秒待てば勝手に望む高さになっている。必要なのは指先ひとつ。
言葉にすると地味ですが、実際使うと実にすばらしい機能です。頭も体もすごい楽。
ただし、小さな子供のいる家庭では要注意。「立ち」状態だと、タッチパネルがちょうど子供の目線の高さにくるので、よく狙われます。
障害物検知機能はついているとはいえ、誤動作で子供がケガしてはたまったもんじゃありません。後ろからそーっと近づいてきて突然高さを変えられるのも困ります。
なので小さい子供のいる家庭では
- タッチパネルをどこか高いところに貼る
- 常に「5秒長押しロック」を心がける
のどちらかの工夫が必要かと思います。
揺れは全く気づかないレベル
「立ち」状態で、
- キーボードやマウスでガシガシ入力
- 手元の紙とペンで物書き
- ビデオ会議でひじをついてみる
など、仕事でやる行い仕草を一通りやってみても、揺れが気になったことはありませんでした。
「気になったことはない」と言っているのは、「揺れ自体がゼロというわけではない」ということです。
あくまでぼく個人の感覚のため、人によっては気になるかもしれませんし、ディスプレイを細いアームで固定しているなど揺れが出やすいシチュエーションなら画面が揺れてしまう可能性があります。
ただ、少なくともぼくが使った範囲では、
- 高くした状態でも低くした状態でも、揺れのレベルに大差なし
- 揺れそのものも、気づくような水準ではない
と感じています。
買う直前まで「揺れって本当に大丈夫?」と心配していたぼくが「安定している」と言うのですから、相当安定しているほうなんだと思います。
座って使うと理想の姿勢。疲労軽減効果がすごい
思わぬメリットだったのが、座って使うとき疲れにくいという点です。
理由は、天板とイス両方の高さが調整できることで、デスクワークにおける理想の姿勢が実現できるから。
- ヒザは90度
- ヒジも90度
- ディスプレイは目線の少し下
デスクの高さひとつでこんなにも首肩のつらさや疲れが違ってくるものなのかと実感しています。
スタンディングデスクとしても、普通のデスクとしても、FlexiSpot EJ2は優秀でした。
デスク下のスペースが地味に良い
余談ですが、デスクを「立ち」状態にすると、デスク下にいい感じのスペースができます。
天板の高さが高すぎず低すぎず、大人が座っても圧迫感を感じにくく、それでいてクローズドな雰囲気が保たれている。
「子供がダイニングテーブルの下に入ったらこう見えるんだろうな」という感じで、ちょうどいい隠れ場所というか、秘密基地感というか。
座椅子を持ち込んで本を読むと捗りそうです。
FlexiSpot EJ2はこんな人におすすめ
まとめ:テレワーク時代の頼れる相棒
総合評価:
FlexiSpot EJ2は、2020年買ってよかったものランキングに入っるだろう傑物でした。
ただ、重さの関係で組み立てが少し大変だったので★-0.5としました。
ここで少し与太話をしますと……
本記事の初出時点(2020年5月26日)で、コロナによる緊急事態宣言が解除の方向ではあるものの、世界はそう簡単には元に戻りません。
Withコロナの世界は、これまでと違うNew Normalの世界です。そこで生き延びるため、われわれは早急にNew Normalに適応する必要があります。
テレワーク前提の働き方はそのひとつ。適応するには、健康を維持しつつ高い生産性を保てる環境の整備が必要で、その実現できるのが電動スタンディングデスクなのです。
……と、本業コンサルのぼくは考えました。なので4.1万円という安くないお金を、電動スタンディングデスクに投じたのです。
結果、FlexiSpot EJ2を買ってよかったと思っています。納得感の点でも、実際に使った結果としても、満足度の高い買い物でした。
これから長きにわたり、良き相棒としてともに過ごしてくれると思います。
以上「FlexiSpot EJ2レビュー | 機能と安定感に満足の電動スタンディングデスク」でした。