まるでミニサイズのトラックパッド。サンワサプライ超薄型ワイヤレスマウス400-MAWB216レビュー

4.5
サンワサプライ 超薄型ワイヤレスコンボマウス 400-MAWB216 レビュー

ミニマルサイズに機能が詰め込まれたものって、えも言われぬ魅力がありますよね。

今回は、サンワサプライの超薄型ワイヤレスコンボマウス「400-MAWB216」をレビューします。

購入は3月5日。発売直後でプロモーション中だったのと、ちょうど5のつく日で楽天のポイントアップがあったので、楽天で購入。ポイント込みで約3,500円でした。

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概要スペック

注目ポイントは、とにかくミニマルであること。

  • 大きさ:クレカの半分より小さい
  • 厚さ:スマホ程度(iPhoneくらい)
  • 重さ:15g

持ち運びや出先での利用に便利そうな反面、使い勝手にはコツが必要そうです。

詳細なスペックはAmazon等を参照ください。

レビュー

それでは、実際に使ってみた感想をお伝えします。

デザイン

とにかく小さい。これがこのマウスの最大の魅力です。クレジットカードよりも小さく、iPhone16と同じくらいの薄さで、持ち運びや収納に便利です。

ただ、筐体は少し安っぽく感じます。中央のスクロールボタンが少し横にずれてプラスチック同士が当たる音がしたり、底面のラバーの高さが揃っていないせいか、四隅を押すとカタカタします。とはいえ、実用には問題ありません。

なお付属のシリコンカバーを装着するとサイズを調整できます。2.4GHzドングル収納を兼ねるため、2.4GHzを使う人は利用必須でしょう。

ただカバーは簡単に外れるため、持ち運び時に紛失しないよう注意が必要です。

Bluetooth接続

Bluetooth 5.2に対応しており、接続は安定しています。反応も良く、特に不満はありません。

しかも、この大きさながら、3台のデバイスと接続可能です(同時接続ではなく接続先を切り替えられるという意味)。

  • 2.4GHz無線 ×1台
  • Bluetooth ×2台

ここはさすがビジネスツールを多く製作しているサンワサプライという感じです。「小さいもの・ミニマルなものを求める人が本当にほしいのはモノが少なくスッキリした環境である」ことをよく理解しています。外出向けに持ち運び用のマウスを新しく買うなんてミニマル志向の人間にとって考えられないこと。ミニマルかつ1台で済ませられる点で、マルチペアリング対応はとても高く評価できるでしょう。

操作性

基本的にはつまみ持ちで、親指と薬指で挟み、人差し指と中指でボタンを操作します。軽く滑りが良いので、慣れるとつまむ力すら不要です。ボタンに指を置いてスライドさせればOK。トラックパッドを撫でる感覚で操作できます。マウスジェスチャーと合わせれば、トラックパッドと似た感覚で使えそうです。面積が一般的なトラックパッドの約4分の1なので、マルチタッチが2本指までの超小型トラックパッドとして扱っても良さそうです。

以下、観点別の操作性です。

ポインタ操作

DPI(感度)を自分好みに調整できれば、不自由はありません。

高DPI設定なら、ノートパソコンのトラックパッドの横でも十分使えます。

クリック

左右クリックは普通に使えます。中央クリックは左右同時クリックで代替します。

静音なので、オフィス用途でも助かります。

スクロール

中央のマジックホイールボタンがホイール代わりになります。挙動が少し特殊ですが、3分も使えば慣れます。

  • 押す
    → 1クリック分スクロール
  • 長押し
    → 連続スクロール
  • 押したままマウスを上に動かす
    → 上スクロール、かつ、押したときの挙動を上向きスクロールに切り替え
  • 押したままマウスを下に動かす
    → 下スクロール、かつ、押したときの挙動を下向きスクロールに切り替え

もちろん、左右同時クリックしてマウスを動かしてもスクロール可能です。ただ、中央クリックも兼ねるので、「新規タブで開く」が暴発することがあります。ホイールスクロールより指の動きが少なくて済むので、指が楽です。

ただし、スマホ接続だと話が別。2つ欠点があります。

  • スクロール感度が高すぎて制御しづらい
    中央のボタンを連打して少しずつスクロールするほかありません
  • マウス操作をサポートしていないアプリは意図通りスクロールされないケースがある
    たとえばCanvaのAndroidアプリで写真にオブジェクトを追加するときのオブジェクト選択画面では、下スクロール操作は下方向スクロールとして識別されるものの、上スクロール操作は選択画面のキャンセルと描画部分の拡大という操作に置き換わってしまいます。マウス対応への対応有無はアプリによって方針が違うので仕方ないですが、少しもどかしく感じます。

「それなら無理にスマホで使わず普通に画面をスワイプするほうがいいじゃん」と感じる人もいるでしょう。そのとおりです。スマホにつなげて使おうと考えている人は要注意です。

電池の持ち

長時間の利用はまだ試していませんが、2時間使用してもバッテリー残量は5%も減っていませんでした。単純計算で約40時間は持ちそうです。

40時間なら普段使いには十分とはいえ、Logicoolなど余裕で半年は持つものと比べると見劣りします。サイズが小さく軽量なため、バッテリー容量も限られているのでしょう。

急速充電やワイヤレス充電には対応していないので、気付いたときにUSB-Cケーブルで充電するのが良いでしょう。

持ち運び

カバンの内ポケットや胸ポケットにスッと入るコンパクトさが魅力です。

しかし、小さすぎて紛失しそうなので、持ち運ぶ際は充電ケーブルを挿しっぱなしにするなど、工夫が必要かもしれません。

耐久性

本体が少し華奢な印象を受けます。また、小さいがゆえに、他の物の下敷きになって壊れてしまう可能性も考えられます。収納や持ち運びの際には注意が必要です。

まとめ

総合評価:

良いところ
  • 超小型・超薄型
  • 3台マルチペアリング
  • 独自の工夫でスクロール機能を実現
惜しいところ
  • 電池の持ちが比較的弱い
  • スクロール操作に慣れが必要
  • 作りが少し安っぽい

超薄型・超小型という尖ったコンセプトが刺さるかどうかで評価が決まります。

ミニマル好きな自分としては大好きです。先日作った無線版Corne(Corne Xiao)と合わせて、休日にスマホにつないで使うととても調子が良く、気に入っています。ただ電池の持ちやスクロール操作の学習カーブを考えると仕事道具の主役になっているKeyball 39を置き換えるには至らなかったため、★の数は4.5としました。

ただ、フラットに見ても紛失しやすさや耐久性の面で注意が必要なのは事実。トータルでは一長一短で、最高とは言えません。尖ったコンセプトのアイテムであることや、3,980円という価格を考えれば、全方面で100点にならないのは当たり前かもしれません。

もし「面白そう」と感じたら、購入を検討しても良いでしょう。逆に、欠点が気になるようであれば、避ける方が良いかもしれません。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

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