SoundLiberty S10 Proレビュー | 音声入力ですべて完結。新しい操作感の完全ワイヤレスイヤホン

4.0
SoundLiberty S10 Proレビュー

提供:SUNVALLEY JAPAN

SUNVALLEY JAPAN様のご厚意で、2021年4月21日発売の完全ワイヤレスイヤホン「SoundLiberty S10 Pro」を先行レビューさせていただきました。

SoundLiberty S10 Proは、今までにない操作感にチャレンジした意欲作

タップやスワイプにくわえ、独自の音声コントロール機能を搭載しています。非常にユニーク。

肝心の音質は、低音域のパンチ力と中音域の表現力に優れ、インナーイヤー型にしては迫力満点。

一方、電池の持ちは短めである等、100点満点ではありません。新しいチャレンジに挑みつつ値段を抑えた結果かなと。

新しい操作感に興味はあるが、音質と値段は妥協したくない人にぴったりです。

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本記事は商品提供を受けて作成しています

SoundLiberty S10 Proの概要

注目ポイント

  • 独自の音声コントロールによる完全ハンズフリーを実現
  • aptXと12mmドライバーによるダイナミックサウンド
  • 自動耳検出対応のインナーイヤー型

仕様・スペック

  • 製品名 : SoundLiberty S10 Pro
  • イヤホンタイプ : インナーイヤー型
  • Bluetoothチップ : QCC3020+D4P
  • Bluetoothバージョン : Bluetooth 5.0
  • Bluetoothプロファイル : A2DP, AVRCP, HFP, HSP
  • Bluetoothコーデック : AAC / SBC / aptX
  • 装着方式 : 完全ワイヤレス
  • 通話ノイズキャンセリング : AIノイズキャンセリング
  • 充電端子 : TYPE-C
  • イヤホンバッテリー : 35mAh*2
  • 充電時間 : 1-2H
  • 再生時間 : 単体4H(80%音量) / 20H(合計)
  • 防水 : IPX7
  • ホールスイッチ : 対応
  • 接続距離 RF : 10m
  • Bluetooth周波数帯域 : 2.402~2.480GHz
  • ドライバーユニット : Φ12
  • イヤフォン(左右各)重量 : 4.3g
  • 総重量 : 42g
  • イヤホンサイズ : 46.30×20.0×17.06mm
  • ケースサイズ : 58.4×50.5×22.5mm

SoundLiberty S10 Proレビュー

では実機を見ていきましょう。

外観・デザイン:グラデーションが美しい

SoundLiberty S10 Pro デザイン ケース 表面

ケースは白。表面はマットです。

TaoTronicsは、イヤホンは黒、家電は白、というイメージが強いので、完全ワイヤレスイヤホンで白なのは少し新鮮です。

SoundLiberty S10 Pro デザイン ケース 裏面

後ろにはペアリングボタンがついています。

SoundLiberty S10 Pro デザイン ケース 底面 USB-C

充電はUSB-Cです。

SoundLiberty S10 Pro デザイン ケース 開けたところ
開けると自立しなかったので箱で支えています

ケースのフタを開けると、イヤホン本体がAirPods形式で収納されています。

SoundLiberty S10 Pro デザイン イヤホン本体 全体像

イヤホン本体。青緑から紫への美しいグラデーションが目を引きます。

インナーイヤー型では一般的なハウジングの形です。

上下と内側のマイクは、通話時のノイズキャンセリングに使われます。

総じて、白+外側のグラデーションが美しい点が、デザイン上の一番のポイントです。

重さ・大きさ:小柄でコンパクト

SoundLiberty S10 Pro ケース 大きさ

手にスポっとおさまる程度の大きさ。

ことさら「小さいな」とは感じませんが、十分にコンパクトだと思います。

重さは実測で

  • ケース+本体:49g
  • 本体(片耳):4g

と、軽い部類。

ケースからの出し入れ:出しにくい

SoundLiberty S10 Pro 本体 開けたところ 持ちにくい

ケースに入れるときは、磁石でスチャっと気持ちよく入ります。

しかし、イヤホン上部が丸くツルッとしており、指先でつまみ出しにくいので、出すときはひと工夫必要。

イヤホンのスピーカー部分に指をひっかけると、取り出しやすいです。

Bluetooth接続:問題なし

SoundLiberty S10 Pro ペアリングした様子 次回ロットからSoundLiberty 80は修正予定
開発中は「SoundLiberty 80」だったらしい

ペアリング、接続維持力、接続先の切替とも、問題ありません。

aptXコーデック対応スマホの場合、自動でaptXコーデックが選択されます。

ちなみに、初期ロットだとBluetoothデバイス名が「SoundLiberty 80」と表示されるとのこと。(SUNVALLEY JAPAN担当者談)

次回の生産ロットからは「SoundLiberty S10 Pro」に修正予定だそうです。

装着感:良い

インナーイヤー型のため、耳に乗せる感じの装着感です。

首をぶんぶん振っても落ちません。本体表面に摩擦力があるためでしょう。

数時間つけっぱなしでも、耳にあたって痛くなる場所はなく、調子は上々。

ジョギングなどの軽い&長時間の運動でも、安心して使えそうです。

音声操作:「Hey TT」は便利だが課題もある

SoundLiberty S10 Proは、「Hey TT(ヘイ ティーティー)」と言うと音声コントロール(GoogleアシスタントやSiri)を呼び出せます

「Hey TT」の嬉しいポイント

3つあります。

完全に音声のみで操作が完結する

これまでの完全ワイヤレスイヤホンでは、音声コントロール呼び出しには「右耳側を2秒長押し」など手での操作が必要でした。

が、SoundLiberty S10 Proはそれが不要。「Hey TT」からはじまる音声操作ですべてが完結します。

スマホの電池消耗を抑えられる

ウェイクワード「Hey TT」の検出は、SoundLiberty S10 Pro側で行います。

なので、スマホ側はウェイクワード検出をオフにしておいてもOK。

スマホからすると、マイクから常に音声を取り込んで分析し続ける必要がなくなり、それだけ電池が減りにくくなります。

ウェイクワードが統一できる

ウェイクワードはスマホの機種(OS)によって違います。

Androidは「OK Google」、iPhoneは「Hey Siri」です。

スマホを複数持っていると、その使い分けも面倒なもの。今イヤホンをつないでるスマホどっちだっけ?となるためです。

とりあえず「Hey TT」と言えばいい。これはかなり楽です。

OK Google、Hey Siriとの比較

ただ、いいところばかりでもありません。

OK Googleと比べると、Hey TTはテンポが悪いんです。

具体的には、ウェイクワードと実際の指示の間に数秒の待ち時間が発生します。

たとえば曲送りだと

  • OK Google:「オッケーグーグル次の曲」と、連続で発話OK
  • Hey Siri:「Hey Siri→(1秒後にSiri起動)→次の曲」と、少し待ち時間が発生
  • Hey TT:「Hey TT→(数秒後に音声アシスタント起動)→次の曲」と、かなり待ち時間が発生

という感じなのです。

Hey Siriの待ち時間に慣れた人ならまだしも、OK Googleの連続発話に慣れた人にとって、このタイムラグはかなり気になるでしょう。

このタイムラグをなくすには、

  1. スマホで「OK Googleの検出」をオンにする
  2. SoundLiberty S10 Proのマイク経由でOK Googleと言う

ほうが、使い勝手はいいかなと。

NAE
NAE

電池の消耗とタイムラグのどちらを優先するか、です

タッチ操作ほか:操作系統のまとまり感が良い

SoundLiberty S10 Proは、音声操作以外に、タッチ操作・スワイプ操作・耳検出による自動再生・停止が可能です。

タッチ・スワイプ操作

主な操作方法は以下の通り。

  • 右or左2回タップ:再生・停止
  • 右上/下スワイプ:音量アップ/ダウン
  • 左上/下スワイプ:曲戻し/送り
  • 右or左2秒押し:音声アシスタント起動

ポイントは、「音量系は右、曲操作系は左」と操作系統がまとまっていること。

これまでの完全ワイヤレスイヤホンは、「曲送りは右、曲戻しは左を3回タップ」など、系統がバラバラで覚えづらかったのです。

スワイプ対応のおかげだと思います。

耳検出

耳検出に対応しており

  • 左右どちらかを外すと、自動で一時停止
  • 両耳が装着されたら、自動で再生開始

という便利機能がついています。

レジで会計するときなどに重宝しそうです。

スピーカー音質:迫力と豊かさ

第一印象は、インナーイヤーなのに低音の迫力がすごい、です。

音量バランスは、低>>中>高。

主役の低音域は、全体的に音量がブーストされた「迫力推し」。バスドラムだけでなくベースの音も前面でボンボン鳴ります。

音はほぼ常に頭の中心にあり、平面的です。臨場感はあまり感じません。

以上、「低音メイン」「迫力推し」「平面的な音場」の3点があいまった結果、音の広がり、抜け感、透明感、きらめき等は今ひとつです。

一方で、中音域の表現力は優秀です。特にピアノとストリングス。低音に打ち消されがちなのがもったいないくらいに豊かです。

インナーイヤー型ということで、低音を頑張りすぎたのかもしれません。

イコライザーで中音を強めにする調整を入れたら一気に化けると思います。

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マイク音質:期待してはいけない

AIによるノイズキャンセリング搭載、とされているものの、マイク自体の性能はいまいち。

基礎的な集音能力が低いせいか、自分の声が少し遠くに聞こえます。

話は聞き取れるものの、「クリアに伝わる」とは言い切れない水準にとどまっている印象です。

NAE
NAE

普段Web会議に業務用に開発されたものを使っているので、評価は厳しめかもしれません

バッテリー:「Hey TT」のあおりを受けている

SoundLiberty S10 Pro 本体 充電中のLED点灯

連続再生時間

バッテリーの持ちは、よくありません。

本体のみでの連続再生時間は4時間。2018年後半の水準です。

しかし、理由があります。独自の音声コントロール「Hey TT」です。

SoundLiberty S10 Proは「Hey TT」という発話を認識するため、電源オンの間はずっとマイクから入る音を分析をしています。それだけ電池を食うのです。

原理的にはANCと同じです。ANC対応イヤホンで、ANCをオンにすると連続再生時間が短くなりますが、それと同じ理屈です。

しかしANCと違って、「Hey TT」はオフにできません。電池を優先したくてもできないのです。

「Hey TT」をオフにできたら完璧でした。

急速充電

SoundLiberty S10 Proは、USB-C経由での急速充電に対応。

5分の充電で1時間再生可能です。

本体の電池の持ちが控えめなのを急速充電でカバーする運用になりそうです。

防水・防塵:IPX7

SoundLiberty S10 Proは、IPX7等級の防水性能を持っています。

汗やシャワー、豪雨くらいなら問題なし、水に沈めても数分くらいなら大丈夫。ドラム式洗濯乾燥機なら耐えられます。

パンツのポケットに入れたまま洗濯機を回してしまっても安心です。

保証:12+18ヶ月

SoundLiberty S10 Proをはじめ、TaoTronicsの完全ワイヤレスイヤホンには、

  • 標準で12ヶ月
  • 製品登録で18ヶ月

の長期保証サービスがつきます。

通常利用の範囲内で故障したときは、サポートに連絡すれば返品・交換など対応してもらえます。

SoundLiberty S10 Proは決して安くないので、保証があるのは安心ですね。

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SoundLiberty S10 Proはこんな人におすすめ

  • 音声アシスタントが生活の一部になっている
  • 完全ワイヤレスイヤホンの操作も音声で完結させたい
  • イヤホンの音質には妥協したくない

まとめ:完成度が高い意欲作

総合評価:

意欲作でありつつ、完成度がとても高いです。

「Hey TT」を筆頭とした新しい操作感と迫力ある豊かな音質を、この値段帯で両立させたのは、多くのイヤホンを世に送り出しているTaoTronicsならではです。

★-1の理由は、電池の持ちです。「Hey TT」のためとはいえ、本体のみ4時間はさすがに短い。「Hey TT」をオフできたら★5でした。

とはいえ、電池の持ちが十分かは人によります。「4時間でも十分だよ」という人にとっては★5でいいと思います。

ぜひAmazonのレビューなども含め、SoundLiberty S10 Proをチェックしてみてください。

以上「SoundLiberty S10 Proレビュー | 音声入力ですべて完結。新しい操作感の完全ワイヤレスイヤホン」でした。

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