タンスのゲン G-AIR ハイバックオフィスチェア レビュー | 良い意味で値段相応なPC作業椅子

4.0
タンスのゲン G-AIR ハイバックオフィスチェアのレビュー

自宅の書斎用に、ハイバックオフィスチェア「タンスのゲン G-AIR」を買ってみたのでレビューします。

先に言いますが、多くを期待しすぎてはいけないタイプのイスです。

なんせ、お値段は激安の4,980円。Amazonレビューにも「値段相応」の文字が踊っています。

しかしフタを開けてみると、全然安かろう悪かろうではありませんでした。

むしろ用途や要件を見極めたうえで買うならコスパの良いアイテムです。

そのため本記事では、「タンスのゲン G-AIR」そのもののレビューにくわえ、ぼくの用途や買うと決めた理由も書いていきます。(そんなんいらない!という人は目次からジャンプしてください)

「タンスのゲン G-AIR」の購入を検討している方の参考になれば幸いです。

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タンスのゲン G-AIR ハイバックオフィスチェアの概要

  • サイズ:幅64〜66cm、奥行64〜66cm、高さ107~114cm
  • 床〜座面の高さ:45~52cm
  • 床〜肘掛の高さ:64~71cm
  • 重さ:約15kg
  • 耐荷重:約100kg
  • カラー:ブラック、ブルー、レッド、オレンジなど7色

パッと見、結構よさそうです。

タンスのゲン G-AIR ハイバックオフィスチェアの用途と購入理由

そもそもオフィスチェアを買いたいと思った理由は、自宅に書斎を作りたかったから。

用途はブログなどの執筆作業。要するに趣味です。

もちろん、憧れの書斎、せっかくだから良いイスを使ってニマニマしたい……とも思いました。

しかしよく現実を考えた結果、まずは安さ重視で「お試し」すべき、という結論に至りました。

そもそも書斎を使う頻度がわからない

わがやには妻と小さい子供が2人います。

なので書斎を使える時間は、妻子が寝静まった平日の夜、もしくは妻からもらう休日の1人時間のみ。

とはいえ平日は仕事が遅くなる日も多く、休日の1人時間も家の中にいれば結局は子供たちと遊ぶ時間に化けます。

そのため、そもそも書斎を使う頻度があまり多くないんです。

なのでまずはエントリーモデルで「書斎のある生活」そのものをお試しすべき、と考えました。

多くて1日2時間くらいしか座らない

書斎を使う頻度がわからなければ、書斎のイスにどのくらいの時間座るかもわかりません。

ざっとの見積もりですが、だいたい1日30分、多くて1日2時間くらいでしょう。

そのくらいなら座り心地にこだわりすぎなくても問題になりにくいはず。

そもそも移動の多い仕事をしている関係で、パイプイスやベンチで2〜3時間座るのには慣れています。

なので、オカムラエルゴヒューマンなど高級品はそもそも不要。

フリーランスに転向するなど、自宅=仕事場なるときが来たら買い換えればいいや、と。

※2020年5月28日追記:テレワーク時代に入り、書斎にいる機会が増えたものの、そもそもスタンディングデスクを使っており「座る時間は多くて1日2時間」変わらずです

良いイス選びの「下地」にしたい

というわけで、現時点では安価なオフィスチェアで書斎を作るのが最適解だったんですが、これにはもう1つ意図があり。

それは、良いオフィスチェアへの買い換えを考えたとき、安価なイスで過ごした経験が「下地」になるかな、というもの。

最初から良いイスを使っていると、その価値=良さなんてわからないもので。

ならお試しついでに安価なイスの使用感を身体で覚えておこうかな、と。

タンスのゲン G-AIR ハイバックオフィスチェアのレビュー

というわけで購入したのでレビューしていきます。

あまりに安かったので期待しないでいたんですが、値段相応のわりにしっかりしており、わりと満足です。

組み立て:簡単20分

ぼくは組み立て家具に慣れた30代男性ですが、開封〜組立〜後片付けまで20分くらいでした。

最初にしっかり説明書を読めば、特に難しいところはありません。

デザインと機能:値段相応

タンスのゲン G-AIR ハイバックオフィスチェアの全景
自宅書斎に鎮座するG-AIR

今回はオレンジをチョイス。明るい暖色のほうがテンションが上がるかなと。

機能は本当に最低限に絞れらています。

部位ごとに細かく見ていきましょう。

背面

タンスのゲン G-AIR ハイバックオフィスチェアのヘッドレスト部分
スクールバスと似た感じの素材感

ヘッドレスト部分は合革。

開封してすぐはビニールのにおいがしますが、そのうち消えます。

背面の高さは、身長172cmのぼくでも後頭部がギリギリあずけられるくらいです。

タンスのゲン G-AIR ハイバックオフィスチェアの背面メッシュ
「競技用メッシュ」だそう

背中にあたる部分はメッシュ地で、通気性は良いです。

風呂上がりでもサラッと座れます。

タンスのゲン G-AIR ハイバックオフィスチェアの腰部分についているサポートパッド
パッド部分は上下移動可能

腰部分に姿勢サポート用のパッドがついています。

あってもなくても困らないですが、背もたれによりかかるならあったほうが腰が楽。

なお、リクライニングはありません。背面のたわみで若干後ろに倒れるくらいです。

NAE
NAE

「作業中にリクライニングはしない」「余計な機能はなくていいから安くしろ」という人にはうってつけです

座面

タンスのゲン G-AIR ハイバックオフィスチェアの座面
メッシュだが通気性は期待しないほうが吉

背面と同じメッシュで包まれています。

メッシュとクッションが密着しているせいか、通気性は背面ほどよくはありません。

クッションは「やわらかめの低反発」という感じ。厚さ9cmほどですが、背筋を伸ばして座ると坐骨に若干の硬さを感じます。

とはいえ坐骨が痛くなるわけでも座りづらいわけでもなく、作業用のイスとしては及第点です。

NAE
NAE

上手に及第点を突いてきた感があります

ひじ掛け

タンスのゲン G-AIR ハイバックオフィスチェアの肘掛け・手すり部分
手すりはネジ固定なので、不要なら取り外しも可能

プラスチックと金属の合わせ技。ひじに当たる部分はゆるりと曲がっています。

商品ページは「ひじ掛けの調整可能」と書いてありますが、それは「固定用のネジをゆるめれば横方向に平行移動します」という意味で、高さや角度の調整はできません。

NAE
NAE

ここも値段相応です

座面下

タンスのゲン G-AIR ハイバックオフィスチェアの高さ調整レバー
ロック機構を備えた高さ調整レバー

高さ調整用のレバーに、座面の角度調整用のチルト。オフィスチェアとして最低限の機能は備わっています。

油圧ポンプの入った中心の柱は直径5cmほど。キャスターつきの5本脚は金属製。ともに太くてがっしりしています。

NAE
NAE

基礎がしっかりしているのは安心感があります

安定感:しっかり組み立てれば安定する

特に不安定さやガタつきは感じません。

「グラつく」「傾く」「不安定」というAmazonレビューが散見されますが、それはおそらく組み立てに問題があるものかと。

組み立てるとき説明書にしたがってネジを仮止め→本止めとやっていけば、派手にズレたりグラついたりしません。

NAE
NAE

組み立て家具のレビューは「組み立ての上手下手で品質がブレる」という前提で見るべきかなと

頑丈さ:強そう

組み立て家具にしてはしっかりしています。

職場で使っているHbadaの1万円のオフィスチェアと同じくらい頑丈です。

耐久性はこれから検証。なにかあり次第、追記していきます。

NAE
NAE

仮に早く壊れても「まあ4,980円だし」とあきらめがつきやすいのは精神衛生上Goodです

タンスのゲン G-AIR ハイバックオフィスチェアはこんな人におすすめ

  • 初めて書斎を作る人
  • あまり予算のない人
  • 質実剛健な人

G-AIRは、事情はなんであれ、低予算で書斎を作りたい場合におすすめのオフィスチェアです。

低価格ながら作業用のイスとして及第点な品質・機能・安定性・頑丈さを備えており、Amazonで「Amazon’s Choice」マークがついているのも納得です。

まとめ:割り切れるなら第一候補にすべき

総合評価:

「お試し」と割り切って買ったものの、自分の用途・要件にわりとハマっている&低価格なため、総合的な満足感は高いです。

1日8時間とか座る人はもっと良いイスを選ぶべきですが、ぼくのように1日たかだか30分〜2時間くらいしか座らない場合は、最優先で検討すべきオフィスチェアといえます。

ただし、最終終着点と呼ぶに足るにはもの足りなさを感じるので、星-1つ。(値段が値段なのでしょうがないですが)

書斎を作りたい方や新しいイスを買いたい方は、ぜひ自分の用途や利用時間からどのクラスのイスを選ぶべきか考えてみてください。

そして安価なオフィスチェアで事足りる、と考えたなら、ぜひ「タンスのゲン」を第一候補にどうぞ。

以上「タンスのゲン G-AIR ハイバックオフィスチェアを買った理由とレビュー」でした。

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