提供:TP-Link
TP-Link様のご厚意で、2021年11月発売のWiFi中継器「TP-Link RE600X」をレビューさせていただけることとなりました。
RE600Xは、「万能型WiFi装置」と呼べる優秀な先代機種RE605Xのスリム版。
用途として
- WiFi中継器
- WiFiアクセスポイント
- メッシュWiFiのノード
※OneMesh対応WiFiルーターとの組み合わせ
としてオールマイティに使えるという特徴を引き継ぎながら、奥行きが1cmスリムになりました。
「1cmだけ?」と思うかもしれませんが、コンセントに直接差し込むと1cm差が結構大きいんです
先代のRE605Xは角張った筐体がかなり出張るのが減点ポイントでした。RE600Xはその課題をきれいにクリアしてきた形です。
これにより万能WiFi装置としての完成形に至ったと個人的には思っています。
値段も先代より安い7,000円台。価格面でも抜かりがありません。
自宅のインターネット環境を強化したい方は、ぜひチェックしてみてはいかがでしょうか。
TP-Link RE600Xの概要
注目ポイント
- WiFi 6対応。デュアルバンドの高速通信
- 2つの動作モード。WiFi中継器とアクセスポイント
- OneMesh対応。メッシュWiFiのノードにもなれる
仕様・スペック
- ポート:ギガビットポート × 1
- ボタン:WPSボタン、Resetボタン
- 消費電力:10.8W
- 寸法(幅x奥行きx高さ):78×36×149 mm
- アンテナ:内蔵アンテナ×2
- ワイヤレス規格:IEEE 802.11a/n/ac/ax 5GHz, IEEE 802.11b/g/n/ax 2.4GHz
- 周波数範囲:2.4GHz 及び 5GHz
- 信号レート:574 Mbps (2.4GHz), 1201 Mbps (5GHz)
- ワイヤレスセキュリティ:WEP, WPA, WPA2, WPA3
- ビームフォーミング対応
TP-Link RE600Xレビュー
それでは実機レビューです。
外観・デザイン:壁に馴染むデザイン
白の四角い筐体にTP-Linkのロゴ。
TP-Linkらしい角張ったデザインですが、あまり主張は激しくありません。
中央部分が若干盛り上がっていますが、側面に向かって薄くなっていく形なので、壁に馴染みやすいように感じます。
右側面はメッシュ構造で放熱性を確保しています。
右側には、1Gbpsまで対応のギガビット・イーサネットポートを搭載。
ここLANケーブルを繋ぐことでWiFiアクセスポイントとしても機能しますです。
裏側にはコンセントと各種仕様が印字されたラベルのみ。
大きさ・重さ:薄くてスリム
横から見るとそのスリムさがよくわかります。
実際にコンセントに挿して横から見るとこのくらい。
遠目で見るとこういう感じ。通行量の多い廊下でも邪魔になりません。
ちなみに重さは実測で230.6g。
コンセントに直接挿してもずり落ちてこない程度です。
コンセントとの干渉:なし
よくある二口コンセント。上側に刺せば、下のコンセントはちゃんと使えます。
通信速度:WiFi 6対応、1Gbps回線なら十分
インターネット回線は1Gbps、LANケーブルはリンク速度1Gbpsのものを使って計測しました。
WiFi中継器として
RE600Xを別のWiFiルーターTP-Link Archer AX4800と接続して計測。
一番AX4800の電波が届きにくい場所の場合、
- RE600Xなし:30〜100Mbpsをウロウロ
- RE600Xあり:200Mbps以上で安定
くらい速度と安定性に差が出るようになりました。
安定した高速通信にWiFi中継器は必須ですね
WiFiアクセスポイントとして
RE600Xに直接LANケーブルを接続し、ブリッジモードに設定し計測。
前出のAX4800と同等、十分な速度が出ています。
WiFiアクセスポイントとしての運用にも十分耐えられます
電波の範囲:十分だが限界はある
3LDKの自宅マンションでテストしたところ、電波到達範囲は上の図のとおり。1K〜2LDKなら1台で余裕でカバーできそうです。
RE600Xはビームフォーミング(接続先デバイスに通信電波を集中する機能)にも対応しているため、上の図で色が薄い範囲でも十分に高速通信できます。
ただし3LDK 以上になると電波強度が少し苦しくなってくくるので、
- 1K〜2LDKまで
→WiFiアクセスポイントとして使う - 3LDK以上
→別のWiFiルーターと組み合わせ、中継器またはメッシュWiFiノードとして使う
と使い分けると良いでしょう。
メッシュWiFi対応:OneMeshで抜かりなし
RE600XはTP-Linkの独自技術「OneMesh」に対応。
他のOneMesh対応ルーターと組み合わせることで、普通の中継器で問題になりがちな「SSIDが分かれてしまう」をスマートに解消できます。
先ほど速度計測で登場したArcher AX4800もOneMesh対応です
発熱:気になるレベルではない
ことさら気になるレベルの発熱はありませんでした。
背面側に多少の熱は持ちますが、触るとほんのり温かい程度です。
側面メッシュの排熱が効いているいるんだと思います
設定と管理:専用アプリ「Tether」で簡単
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あらゆる設定や管理が、専用アプリ「Tether」で完結します。
初期セットアップは画面の指示に従えばすぐに済み完了。
各種設定もメニューを見ると一発で理解可能。
洗練されています。
さすがトップブランド、という感じです
保証:3年間の長期保証
RE600Xには、標準で3年間の長期保証がついてきす。
WiFi系の機器は一度買ったら長く使うものなので、保証もそれなりに長期間だと安心です。
実際に使ってみた感想
RE600Xを別のWiFiルーターTP-Link Archer AX4800とOneMesh接続した状態で1週間使ってみました。
主な用途は
- テレワークでのオンライン会議
- Amazonプライムビデオで動画を見る
- LINE通話(ビデオオン)
- その他Webサイト閲覧
です。
良かったところ
- 廊下のコンセントに挿しても全く目立たない
- 必要十分な高速通信
- 家の隅々までちゃんと電波が届く
コンパクトさと高性能がかけあわさって、ハッピーな感じです。
先代機種の気になりポイントだった「かさばり」「コンセントとの干渉」が見事にクリアされています。
悪かったところ
- なし
お世辞ではなく、本当に悪いところが見つからないんですよね。
今後何か見つかるとすれば複数年使ったあとの摩耗や故障ぐらいでしょうか。
それですら3年間という長期保証でカバーされてしまうんですけれども。
TP-Link RE600Xはこんな人におすすめ
まとめ:完全体になった万能装置
総合評価:
機能に一切無駄がなく、デザインも価格も洗練された非常に優れたアイテムです。
辛口めの評価が多い管理人ですが、RE600Xは正直欠点が少ない。完全体と呼んで差し支えないと思います。
自宅のインターネット環境を強化したい方は、ぜひチェックしてみてはいかがでしょうか。
以上「TP-Link RE600Xレビュー | 万能型WiFi 6中継器がスリムに進化。欠点が見当たらない」でした。