テレビの音質がショボすぎるので、手持ちのスピーカーで一番良い音を出すGoogle Homeに接続してみました。
やり方と結果を紹介します。
前置き:スマートスピーカーでテレビの音を鳴らす理由
一番の理由は音質改善ですが、それ以外にもあるので、紹介します。
テレビのスピーカーの音質がショボすぎる
わがやのテレビは8年モノの廉価版。スマートでも4Kでもなければ、スピーカーも価格なり。
音は全般的に平坦で、
- 映画もドラマも臨場感がなくショボい
- 音楽を鳴らすと「うわ……」と思う
くらいには、音質が悪いです。(まあ古いですし……)
なので、手持ちのスピーカーでもっとも高音質なGoogle Homeに頼ってみよう、と。
音声で音量操作したい
わがやは小さな子供が2人おりまして、
- リモコンは簡単になくなる
- そもそもリモコンを探す時間がもったいない
という状況のため、音声コマンドをめちゃくちゃ使ってます。(Google HomeとAmazon EchoDotは本当にありがたい……)
なのでテレビの音量も「OKグーグル」できたらいいな、と。
遠くのキッチンでもテレビの音を鳴らしたい
将来的には、テレビから遠いキッチンにGoogle Home miniを置いて、そこからテレビの音を鳴らすこともあるかなと。
料理しながらドラマや映画を見るシーン、今後は増えてくると思うので。
スマートスピーカーとテレビを接続して音を鳴らす方法
テレビとスマートスピーカーで、ぞれぞれ有線・無線(Bluetooth)どちらが使えるかでつなぎ方が異なります。
※Bluetooth非対応のスマートスピーカーは存在しないため、そのパターンは除外
テレビもスマートスピーカーも有線接続対応している場合
そのままイヤホンケーブルで接続すればOKです。
ただしこのパターンだと、スマートスピーカーをテレビの近くに置くことになります。
単なる音質改善ならいいですが、キッチンなど手元スピーカーとしては使えません。
テレビがBluetooth対応している場合
そのままテレビとスマートスピーカーをペアリングすればOKです。
このパターンが一番簡単なんですが、Bluetooth対応しているテレビは相当なレアモノです。
Amazonのテレビカテゴリで「Bluetooth対応」と検索しても、出てくるものはBluetooth非搭載機種ばかり。
そのため、この方法は非現実的といわざるをえません。
テレビがBluetooth対応していない場合
現実的には、このパターンがもっとも多いと思います。
テレビがBluetooth未対応の場合、Bluetoothトランスミッターを真ん中にはさみます。
接続概要図は以下のとおり。
Bluetoothトランスミッターはなんでもいいのですが、ぼくはAUKEYの「BT-C6」を使いました。
理由は、
- 2台同時に接続できる
→ テレビ前のGoogle Home+キッチンのGoogle Home Miniの2台構ができる - 電源さしっぱで使える
→ 常時オンなスマートスピーカーと相性がいい - apt-X LLやAACへ対応
→ 将来、低遅延なBluetoothスピーカーを買っても対応できる - 価格が安い
→ 言わずもがな
の4点です。
※2022年1月5日追記:BT-C6は終売となったようです。同等品はこちら▼
使ってみてわかった音質と音ズレの実際(Google Homeの場合)
というわけで、さっそく接続して試してみました。
結果をざっくり言うと
- 音質はめちゃくちゃ良くなった(特に低音)
- 一部動画で音の遅延=音ズレが気になるようになった
- 音声操作で音量調整ができるのはやっぱり便利
です。
特に気になるであろう音質と音ズレについて、動画の種類ごとにくわしい感想を書きます。
音楽PV:音は良いが、ズレまくって厳しい
音質改善により臨場感は高まるものの、画面と音の同期が取られなくなるので、PVとしては見られるレベルではなくなってしまいます。
たとえばYouTubeでDA PUMPの「U.S.A.」のPVを流してみたところ、サビのフリが半テンポずれて、「カーモン」の「モン」にあわせて足を引っ込めてる感じになります。
映画、ドラマ:臨場感すごい。音ズレも許容範囲
低音が強く出るようになり、爆発音などの臨場感は爆上がり。人の声にも奥行きを感じられるようになりました。
音ズレは、口の動きと声がピタッと同期しなくはなるものの、海外ドラマの吹替版を見ているイメージなので許容範囲内です。
アニメ:違和感なく見られる
いくつかアニメを見てみましたが、日常シーンや戦闘シーンでは違和感ありませんでした。もともと口の形のパターンが限られているところに声を当てているからだと思われます。
ただし、登場キャラクターがダンスするエンディングやライブのシーンなど、音楽PVに近い性質の局面だと違和感が出てしまいました。
音ズレの理由は「コーデック」
Google Homeで音ズレしたのは、Google Homeが低遅延のコーデックに対応していないのが理由だと思われます。
コーデックによって音ズレの幅が違う
コーデックとは、音でデータを転送する方式のこと。主に音の遅延=音ズレの大きさに影響します。
- 古いコーデック(SBCなど) → 遅延が大きい
- 新しいコーデック(aptXやAAC) → 遅延が小さい
- 最新の低遅延コーデック(aptX LL)→遅延ほぼなし
低遅延コーデック「aptX LL」はほとんど音ズレしませんでした。
Google Homeは「低遅延コーデック」に非対応
しかし、肝心のGoogle Homeが古いコーデック(SBC)にしか対応していません(aptX対応機器一覧とかに載ってない)。だから音ズレが大きめに出たのでしょう。
念のため調べてみたところ、Amazon Echoなど主要なスマートスピーカーも同じSBCのみ対応でした。
aptX LL対応なら全く遅延なく楽しめるのに、もったいないことです。
スマートスピーカーは外付けスピーカーではない、ということなのだと思います……
まとめ:低遅延コーデックへの対応が待たれる
テレビの音をBluetooghトランスミッター経由でGoogle Homeから鳴らしてみた結果、音質改善はすさまじかったものの音ズレのせいで音楽PVなど一部動画は視聴が厳しい、となりました。
音ズレだけが残念すぎるので、Google Homeさん、はやく低遅延コーデックに対応してくださいという思いでいっぱいです。
以上「テレビの音をBluetooth経由でスマートスピーカー(Google Home)から鳴らす」でした。
※追記
サウンドバーをテレビに接続したらいい感じでした。