XDAは背が高すぎて打ちにくい。DSAは天面が狭すぎて打ちにくい
なんかいいのないかなあ
とAliExpressをさまよっていたら、「XDALプロファイル」というものを見つけました。
どうやら
- XDAプロファイルと天面の作りは同じだけど
- 背はXDAプロファイルより低く作られている
というものだそう。
ドンピシャだったので即購入しました。
本記事では
- XDALプロファイルに行き着いた理由
- 買ってみたキーキャップの紹介
- 実際に使ってみた正直な感想
を紹介します。
XDAとDSAの間の子がほしいなーという方の参考になれば幸いです。
前置き:XDALプロファイルとは
要するに背が低いXDAプロファイルです。(XDALは多分XDA Lowの略)
AliExpressの商品ページの説明によると
- XDA:9.5mm
- XDAL:7.6mm
と、XDAより2mm弱低いそう。
なお天面はXDAと同じで、スフィリカルトップです。
XDALプロファイルが気になった理由
普段Corne Cherryをパームレストなしで使っているんですが、この使い方だとXDAは背が高すぎると感じるんです。
パームレスト使えばいいじゃん?と思うかもしれませんが、
- 外出先でもCorne Cherryを使いたい
- なるべく荷物は軽くしたい
- なのでパームレストは持ち歩きたくない
- あと、自宅と外出先でキーボードまわりの環境は一致させたい
という個人的なこだわりから、パームレストは使わないことにしています。
そうなるとキーボードの高さは、キーキャップ高さ・ケースの有無・ゴム足の厚みで調整することになります。
が、
- 持ち運びを考えると耐衝撃性は欲しいのでケースは必須
- ゴム足の厚みで調整できる範囲なんてたかが知れてる
となると、キーキャップの高さが最終的な調整可能ポイントになります。
じゃあ背が低いのはどう?DSAとか。となりますが、DSAは天面が狭くて打ちにくく感じるんですよね。
打鍵時の手の位置のせいか、指の動きを最低限にしたいせいかわからないんですが、DSAを使っているとホームポジション以外のキーをキーの端っこで押し込もうとしてしまうんです。
するとキーを斜めに押し込む形になってしまい、キーがスッと押下されていかないんです。
というクセから、ぼくにとって天面が広いほうが使いやすく感じるのです。
なので、XDAと同じ天面の広さで背が低いXDALプロファイルはフィットするのではないか?と思ったのです。
購入したXDALプロファイルのキーキャップの紹介
2023年3月4日現在、AliExpressのNPKC RGB CP Storeというセラーのみで扱われているようです。
セラーのページに他のXDALプロファイルのキーキャップセットが出ているので、興味があれば探してみてください。(XDAL keycapsで検索すると出てきます)
ぼくは無刻印好き、かつオーソリニアユーザなので、1uがたくさん入った無刻印版を購入。
無刻印かつ全キー同じ形なので破損・紛失時の交換が簡単ですし、84キー入りなので長く使えそう。
広さ・高さをXDAプロファイルと比べてみました。おおよそ商品説明どおりです。
約2mm低いって、数字で見ると「ふーん」ですが、実際に見るとかなり大きな違いです。
しっかり厚みもあります。
Corne Cherryに装着。ケースはこちらのもの。無刻印だとミニマルでいいですね。
無刻印キーキャップのなかにはホームポジションを示す突起がついていないものもありますが、買ったキーキャップセットにはしっかりついていました。優秀です。
打鍵音をXDAと比較してみました。左がXDA、右がXDALで、軸はKailh BOX Brownです。
よく似た音ですが、XDALのほうが少し拡散力が強めな音が出ています。高さが低いぶん容積が小さい影響かもしれません。
(動画にはしていませんが、静音軸 Outemu Silent Cream Yellowで試したらまったく差を感じませんでした)
仕事で1日ガッツリ使ってみました。
第一印象は、高さが約2mm低いだけでこんなに打ちやすさが違うのか、です。
具体的には、
- XDA:指の上下動がかなりしんどい
- XDAL:常識の範囲内に収まっている
という感覚。
というか、仕事がめちゃくちゃ忙しい時期だったので、文字入力効率があからさまに落ちたら即キーキャップ交換!と考えていたんですが、交換せず使い続けられました。この時点でぼくの中では最優秀層です。
総合的な打ちやすさでいうと、指へのフィット感が半端ないXVXプロファイルが勝りますが、破損・紛失時の交換可能性や自分の好きな無刻印だという加点要素を加味すると、XDALプロファイルに慣れておくのも一案だな、と思えてきます。
なおXDALプロファイルではなくキーキャップ自体の話になりますが、触感はサラサラしていていい感じでした。長く使ってツルツルになってこないかは心配ですが、84キーで3,400円前後と安くない金額なので、耐久性にも期待したいところです。
XDALプロファイルのメリット・デメリット
以上のレビューより、XDALプロファイルのメリット・デメリットをまとめます。
メリット・良かったところ
- XDAより2mm低いだけで段違いの打ちやすさ
- 全キー同じ形なので破損時の交換が効きやすい
- 無刻印版がある。個人的には一番大きなメリット
デメリット・悪かったところ
- 打鍵音がXDAより若干大きめ(ただし静音軸なら気にならない)
- ニッチなプロファイルなのでディスコンのリスクあり(数量確保するならお早めに)
XDALプロファイルはこんな人におすすめ
まとめ:いいものを選んだ
総合評価:
とても気に入りました。
全キーが同じ高さのプロファイルでいうと、もうXDAやDSAは買わないかなあ、と思えてきます。(XDAはデザインが多彩なので趣味の範疇で衝動買いするかもしれませんが、仕事道具として選ぶならXDAL一択)
とはいえ個人的にはXVXプロファイルのほうが打ち心地が勝るかな、ということで-★0.5。
AliExpressで扱っているストアが1つだけである点からして、かなりニッチなプロファイルなんだと思いますが、それだけハマる人には深くハマるかなと。ぼくはハマったほうの人間です。
「XDAは高すぎるしDSAは狭すぎる」で困っている方は、ぜひXDALプロファイルを試してみてはいかがでしょうか。
以上「XDALプロファイルのキーキャップをレビュー。XDAのロープロファイル版で使いやすい」でした。